1.パーツ洗浄
パーツを中性洗剤を付けて洗います。
削りカス、離型剤、手垢等付着していると、塗装の妨げになります。
2.持ち手の取り付け
パーツを直接持ってサーフェイサーを吹き付けるわけにはいかないので、
持ち手を取り付けます。
一番手っ取り早いのは、軸打ち用の穴に金属線を差し込む方法です。

スプレーの圧でパーツが飛んでいかないようにしっかりと差し込んでおく必要があります。
ただし、軸打ち用の穴に持ち手を接着すると、組立時に軸が入らない等の支障をきたす場合があるので、
別に持ち手用の穴を開けることをお勧めします。

小さいパーツで0.5mmや0.3mmの細い金属線を使用している場合は持ちにくいので、
割り箸に金属線と同じ径の穴を開けて取り付けます。
また、太い金属線を使用する場合でも、この方法にすると経済的です。

3.サーフェイサー又はプライマーの吹き付け
吹き付ける前に埃を払っておきます。
このようなブラシを使用すると便利です。

缶スプレーの使用でよいのですが、一度に厚吹きしないで、3回くらいに分けて薄く吹き付けるようにしましょう。
パーツに近づけ過ぎないように20〜30cm程度離して吹き付けましょう。

厚吹きすると、垂れたり、モールドが埋まってしまったりします。
綺麗に仕上げたい場合は、エアブラシで吹き付けることをお勧めします。
サーフェイサーはグレータイプの他、ホワイト、フレッシュ等がありますが、表面処理に拘るなら、
グレータイプを使用しましょう。パーツの透け防止にもなります。
サーフェイサーを吹き終わった状態です。

サーフェイサーを使用しない場合でもプライマーは吹き付けておきましょう。
レジンに直接塗料を吹き付けた場合爪て引っかくと簡単に剥がれてしまいます。
4.キズの修正
サーフェイサーを吹き付けると、処理し忘れたパーティングラインや、気泡がわかりやすくなります。
また、キズやヒケ等もよくわかるようになります。


もう一度、表面処理をして、サーフェイサーを吹き付け、キズがなくなるまで繰り返します。
サーフェイサーを吹き付けた後はポリパテの食いつきが悪くなるので、修正にはプラパテを使用します。
気泡は表面処理の時と同じように、ニードルやデザインナイフで穴を広げ、爪楊枝でプラパテを塗りつけます。

プラパテが固まったらペーパー掛けを行います。
パテが固まるまでは気温等の条件により変わりますが、2〜3日は置いた方が良いです。
サーフェイサーの部分が無くなって、気泡やキズの部分にのみパテが残るように削ります。

この後はパーツ洗浄して再度サーフェイサーを吹き付けます。
今度は、全体でなくペーパー掛けを行った箇所のみ吹き付ればOKです。
これで気泡やパーティングラインが完全に消えました。

この時点で気泡やパーティングラインがまだ残っている場合は、プラパテを塗りつけて、
同じ作業の繰り返しを行います。
かなり地味な作業になりますが、この処理次第で完成度が大きく変わります。
納得いくまで作業しましょう。ただし、サーフェイサーの吹きすぎには注意してください。
モールドが埋まってどうにもならない場合は、溶剤に漬け込んでサーフェイサーを落としやり直しましょう。
サフ吹きが済んだパーツです。

仮組みしてみます。

5.ベースホワイトの吹き付け
サーフェイサーのグレーの色の上に塗装した場合色が綺麗になりません。
そこで、ベースホワイトを吹き付けて発色を良くしてやります。
黒や濃い茶色、濃い青、濃い緑などの場合はベースホワイトの吹き付けは必要ありません。
ベースホワイトの一度に厚吹きせず、3回くらいに分けて行います。
綺麗に仕上げたい場合は、エアブラシで吹き付けることをお勧めします。
更に拘るならば、この上に通常のホワイトを吹き付けると良いでしょう。
このキットの場合髪の毛、靴下、セーラー服は濃い色なので、ベースホワイトを吹き付ける必要がありません。
顔、首〜胸元、手、脚、袖口、襟、胸のリボン、腰のリボンのみベースホワイトを吹き付けてやります。

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