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● 重さ
≪ 重量(メートル系)換算表 ≫
  mg g kg t kt
mg (ミリグラム) 1 ×10-3 ×10-6 ×10-9 ×10-12
g (グラム) ×103 1 ×10-3 ×10-6 ×10-9
kg (キログラム) ×106 ×103 1 ×10-3 ×10-6
t (トン) ×109 ×106 ×103 1 ×10-3
kt (キロトン) ×1012 ×109 ×106 ×103 1

≪ 重量(尺系)換算表 ≫
  備考
分 (ぶ) 1 ×10-1 ×10-2 ×6.25×10-4 ×10-4 1分 = 375 mg
匁 (もんめ) ×10 1 ×10-1 ×6.25×10-3 ×10-3 1匁 = 3.75 g
両 (りょう) ×100 ×10 1 ×6.25×10-2 ×10-2 1両 = 37.5 g
斤 (きん) ×1,600 ×160 ×16 1 ×0.16 1斤 = 600 g
貫 (かん) ×10,000 ×1,000 ×100 ×6.25 1 1貫 = 3.75 kg

≪ 重量(ヤードポンド法)換算表 ≫
  grain oz. lb 英トン 米トン 備考
grain (グレイン) 1 2.28571×10-3 1.4286×10-4 6.3776×10-8 7.1429×10-8 1grain = 64.80041472 mg
oz (オンス) 437.5 1 6.25×10-2 2.7902×10-5 3.125×10-5 1oz. = 28.3501814 g
lb (ポンド) 7000 16 1 4.4643×10-4 5×10-4 1lb = 453.602903 g
英トン (ロングトン) 1.568×107 35840 2240 1 1.12 1英トン = 1.0160705 t(メートルトン)
米トン (ショートトン) 1.4×107 32000 2000 0.89285714 1 1米トン = 0.90720581 t(メートルトン)

≪ その他 ≫
1 ct(カラット) = 200 mg = 0.2 g : 宝石の重さを表す単位
 ※ 客船では容積 100立方フィートを1トンといい、軍艦では排水量を英トン(ロングトン,1英トン=2,240ポンド≒1,016kg)で表します。

「重さ(重量)」と「質量」の関係
私たち(私のみ?)はよく「重さ(重量)」と「質量」がごちゃまぜになった使い方をしてしまいますが、正式には「質量(mass)」とは物質の量をあらわすもので、質量はグラム(g)、キログラム(kg)という単位で表されますが「重さ(重量/weight)」とは違うものです。
質量に関係した主な法則として、下記の様な法則があります。
1)力=質量×加速度
この関係により、地球の表面では重力の加速度がほぼ一定ですので、「重量」として表れる「力(重力)」と「質量」がほぼ比例関係にあります。日常的には「重量」も「質量」と同じグラム(g)、キログラム(kg)という単位を使い、地球の表面では「質量1gは、ほぼ重量1g」になります。そのため、「質量」と「重量」は同じ様なイメージでとらえられがちですが、あくまでも「重量(weight)」とは「力」に関係したものであり、「質量(mass)」とは別の概念です。例えば無重力の宇宙空間では「質量1gは、重量0g」になります。
2)質量とエネルギーは同じもの
アインシュタインは、(1905年の論文「運動物体の電気力学」の中で)物質の質量(m)とエネルギー(E)は本質的には同じであるとし、真空中の光速(c)を用いて、質量とエネルギーの関係を発表しました。
E=mc2
3)質量保存の法則
化学反応の前後で物質全体の質量は変化しない、という法則で、1774年にラヴォアジェが発見しました。核反応などでは反応の前後で質量が変化することがありますが、上記の様にエネルギーを質量と同じものとすると、この保存則は成立します。
※ ごく簡単にいうと、「質量は熱量(エネルギー)と同じだが、重量とは異なる」ということができます。