平成23年の予定と日記帳

 3月11日 私は掛り付けの主治医、西江原町の「長尾整形外科」の待合室で診察を待っていました、何の気なしにテレビの画面に目をやりました、

 そこには、いつもの「みやねや」とは一寸様子がおかしいい、何か慌ただしいアナウンサーの声がありました。

 「はて何じゃろうか?」、だってその時は漁業市場に波が寄せる様子は見て取れましたが「軽い津波が来たんか?」と判断しました。

 ところが それからものの1分経つか経たない内に テレビ画面に信じられない様子が映し出されることになりました。

 自動車は水に流され、船は陸地を・・・・・    その様は益々信じられない光景に変わりました。海からの濁流は家・工場・田畑・道路そしてそれを往来している多くの車まで、次々に飲み込んでいきました。一瞬私は「災害関係の映画を見ているのでは?」と錯覚したくらいでした。

 でも映画では無いことに直ぐ気づきました「こりゃあ天下の一大事じゃがな」・・・・・結果的には第二次世界大戦の被害に次ぐ大惨事となったのです。
 
 戦争は謂わば「人災」 今回の大震災は全くの「天災」。但し過去何度となく津波の被害に遭い、又専門家達による予知も有ったにも関わらず防災対策や避難行動に問題があったことなど、ある意味「天災」+「人災」とも言われています。「人災」は人の教育"人造り"に他なりません、「想定外」は許されないのです。

 我々は神楽を通してよく「皆さん信心・用心して下さいネ」と呼びかけています。「”人”は国力を挙げて造らにゃあいけません」「自然(所謂神様)を あなどっててはいけません」

 今一度自然の恵みに感謝しつつ 自然に対する驚異に対しては「国を挙げて”人”を教育することが肝要なのです」  これまで乱れに乱れてきた「我が国です、時間が掛っても、建て直しましょうやあ」  経済優先、利益にさえなれば何をやってもいい、震災を境にもうそろそろ国民等しく考えなおさにゃあおえませんぞ。

 早々理屈っぽくなりました、原子力発電の事にも触れたいのですが、これとは若干問題は異なりますが、やはり根本的には「”人”造り」に尽きるのではないでしょうか。


 暑かった今年の夏も終わり、後20日もすると備中地方は秋祭り、神楽のシーズンとなります、今年も神光社は、多くの地区にお世話になることが決まっています。
 
 今年も各氏子(産子)の皆様のご健康とご多幸、更にはご繁栄をも祈りつつ、神楽奉納を致します。どうかご声援とご鑑賞を宜しくお願い申し上げます。


 
23年の予定表(日記は奉納日をクリックして下さい) 
                         ※開始時間は目安です、事前にお問い合わせ下さい

 10月2日 13:00〜 瀬戸公民館参楽茶会  (国譲り・大蛇退治の一部)

 10月8日 21:00〜 美星町宇戸八幡神社秋季例大祭 (国譲り・大蛇退治)

 10月9日 21:00〜 川上町三沢八頭荒神社式年祭(白蓋・岩戸・国譲り・大蛇退治・五行・玉藻の前)

 10月15日 21:00〜 美星町越出神社秋季例大祭 (国譲り・大蛇退治)

 10月16日 10:00〜 総社市塩田神社秋季例大祭 (国譲り・大蛇退治)

 10月17日 21:00〜 美星町麦草山神社秋季例大祭 (国譲り・大蛇退治)

 10月18日 22:00〜 美星町西水砂明剱神社秋季例大祭 (国譲り・大蛇退治)

 10月21日 19:00〜 総社市横田神社秋季例大祭 (国譲り・大蛇退治)

 10月22日 20:00〜 矢掛町南山田御ア神社秋季例大祭 (国譲り・大蛇退治)

 10月23日 13:00〜 美星町宇戸谷八幡神社秋季例大祭 (国譲り・大蛇退治

 10月29日 19:00〜 備中町用瀬産土荒神社式年祭 産子さんの都合により中止となりました

 11月2日  10:00〜 備中町布賀亀石八幡神社建立500年祈念祭
               及び産土荒神社式年祭 (白蓋・岩戸・国譲り・大蛇退治・五行・玉藻の前・剣舞い)

 11月5日  21:00〜 川上町麦草産土荒神社式年祭 (岩戸・国譲り・大蛇退治・五行)

 11月6日  13:00〜 野上町日長山八幡神社秋季例大祭 (国譲り・大蛇退治)

 11月12日 20:00〜 成羽町長地諏訪神社秋季例大祭 (国譲り・大蛇退治・剣舞い)

 11月19日 21:00〜 美星町高沢産土荒神社式年祭 (白蓋・岩戸・国譲り・吉備津・大蛇退治・五行・託宣)

 12月3日  21:00〜 芳井町仁郷産土荒神社式年祭 (白蓋・岩戸・国譲り・大蛇退治・五行・託宣)


 神光社平成23年の秋まつり奉納神楽が滞りなく千秋楽を迎えることができました。関係の氏子さん・産子さん始め多くの方々にお世話になりました。厚く御礼申し上げます。

 3月の大震災・津波・原子量発電事故・等などに加え、世間は大不況が続き、政治の混迷・企業のモラルなど、決して佳いとは言えない一年でした。
 
 明るい話題もありました、女子の活躍です。天満屋・興譲館高等学校の駅伝等長距離ランナーの活躍、なでしこの女子サッカー(湯郷ベルの宮間・福元選手)、女子バレー(シーガルズの山口選手)、。 
もうすぐ実業団女子駅伝 高校女子駅伝 年が明けたら都道府県対抗駅伝です、天満屋や興譲館を始めとする岡山女子の精鋭たちが更なる偉業をたててくれることを願っています。
「頑張れ興譲館!! 頑張れ天満屋!! 頑張れ湯郷ベル!! 頑張れシーガルズ!! 頑張れ岡山の女子!! 頑張れ日本の女の子!!」  今年の漢字は「」じゃあ!!

 一方我々の活動している備中地方は、過疎に喘いでいます、高齢化が進み次第に「神仏どころでは無い」という時代がもうすぐそこまで迫ってきています、いや一部ではもうそういう時代に既に突入しています。
 
 このような状況下で、何か我々神楽師で役に立つことが出来ないものか? 考えずには居られません。このHPを見た頂いている皆さんに良いお知恵を頂きながら微力ですが何かのお役に立つことが出来れば幸いです。

 さて今年ももう僅か、平穏な年末で締めくくって、来る年は明るさを少しでも取り戻せると良いですね。

      皆さん佳いお年をお迎えください。今年1年ありがとうございました