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〒715-0006 岡山県井原市西江原町1258-1

活動状況

2017年度 活動状況

本年度は家庭菜園でできる陸稲(餅米)栽培をやさい塾会員へ展開しました。 目的は3つあります。

一つ目は野菜の連作障害防止です。同じ菜園に野菜ばっかり植えると、どうしても連作障害が起きやすくなります。間作に陸稲の穀物類を植えることにより、土壌菌の種類が変わり、連作障害防止につながります。

二つ目は、陸稲を10m2(約3坪)程度植えると、ダンボールコンポスト1年分(4回分)の藁が調達でき、基材の菜園内循環が可能になります。この藁で生ゴミ堆肥化が問題なく可能か?会員の皆さんに検討してもらった結果、藁の場合は、冬場の温度管理(米ぬかや天ぷら廃油の添加)が必要なことが分かりました。ヤシ殻チップで上手く実施できる人は、藁でもできることも分かりました。今後は初心者にはヤシ殻チップで実施してもらい、熟練者には藁への展開を考えていきます。

三つ目は陸稲から餅米が約1升も採れることです。収穫したもち米でおこわご飯、餅、ぜんざいを作ってみました。自分達で作った餅米はやはり美味しく、また、餅米にするまでの過程も楽しむことができ菜園生活が広がりました。
さらに野菜の間作として大豆栽培の検討を行いました。大豆を10m2(約3坪)に植え付けると約2kg収穫できます。この自家製オーガニック大豆で味噌作りに挑戦してみました。その結果、約12kgの美味しい味噌が比較的簡単に作れることが分かりました。今後は大豆を加工する豆腐、醤油づくりへの展開を考えていきます。

今年から100才でもやれる「持続可能な家庭菜園」と言うテーマで野菜作りを検討しています。菜園の広さ1アール(約30坪)、1世帯3人家族を標準とします。肥料は家庭からでる生ゴミで作る堆肥年間20kg、ボカシ肥30kgで殆ど賄えます。ボカシ肥の主成分は米ぬかです。1世帯で玄米を年間200kg購入し、精米すると20kg分の米ぬかを確保でき、30kgのボカシ肥が作れます。家庭用の精米機でも米ぬかは回収できます。畝作りには耕運機は使用しません。畝は固定畝で行い、クワで軽く耕す程度で野菜が作れる菜園を目指します。

健康長寿には生きがいと食と運動が重要です。「生きがいづくり」は家族に感謝されるような野菜作りを工夫・仕掛けづくりをします。食としては「旬の野菜の効果的な食べ方等」で野菜ソムリエ・管理栄養士さんの講座開催を計画します。運動としては、水やりはジョーロで行い、畝はクワで耕すなどを実践し、1日の作業時間・運動量を把握していきます。

100才でやれる「持続可能な家庭菜園」のすべての作業を、誰でも簡単にやれるように、標準化(マニュアル化)し、実践・検証して普及を図りたいと考えています。

やさい塾は高齢化社会での生きがいづくりを目指しています。楽しい家庭菜園を通して家族に感謝され、生きがいも感じられる、健康で元気なお年寄りが増えて欲しいと考えています。

2016年度 活動状況

1.「やさしい家庭菜園講座」の開講

 
これまで蓄積した堆肥、野菜作りのノウハウを広く発信していくため「家庭菜園講座 定員30名」を開講しました。ほぼ計画通りの行事ができ、皆さんからは「役に立った」「楽しかった」と高評価が得られ、来年度も引続き講座開講を継続していきます。

2.ダンボールコンポスト基材の検討
 
 ダンボールコンポストの基材として現在、ヤシ殼チップ(インドネシアからの輸入品)を使用していますが、輸入品であり輸送により化石燃料が使われています。環境にやさしい基材をできるだけ地域内、家庭菜園内で調達できないか、ダンボールコンポストの基材試験を行いました。
 
 その結果、稲藁で代替できることが分かりました。藁は陸稲の試験栽培の結果、1m×10mの畝で栽培すると12束 の藁が回収できます。これはダンボールコンポスト年間4回分の基材として使用できることが分かりました。来年度は会員全員に今年収穫した籾を種籾として分配して陸稲栽培を展開します。自分の藁は自給するようにしていきます。ダンボールコンポスト初心者の人及び 、藁の調達ができない人はヤシ殼チップで引続き行います。

3.餅米の一貫生産・消費

 餅米・モチつきまでの作業工程は、子供の頃に見た懐かしいもので、「収穫した稲をハゼに掛け乾燥、足踏み脱穀機で脱穀し、トウミで籾を回収。籾を精米機で餅米へ。餅米を餅つき器でモチにし、雑煮にして美味しく食べる」ことまで、餅米の一貫生産・消費する貴重な体験ができました。

4.家庭菜園野菜の硝酸塩濃度測定結果

 有機栽培であっても硝酸塩の高い値の野菜ができることが判明しました。3000ppmを越えるものは要注意で、一般的に葉物野菜の方が硝酸塩濃度は高く、根菜類は低いと言う文献がありますが、根菜類のダイコンは、かなり高濃度になる事が判明しました。
 ダイコンは部位により濃度差があり、尻尾部及び葉が高濃度になる傾向にあります。現時点の結論としては、家庭菜園のダイコンの葉・茎には10,000ppmを超える物があり、食べない方が良いと思います。同じ根菜類でもニンジンは低く、殆どが1000ppm以下で問題ないと思います。

  来年度は、野菜の種類、菜園の件数、測定件数を増やし、分析精度を上げます。更に肥料量と硝酸塩の関係等を把握して 、硝酸塩を下げる方法を検討します。

5.やさい塾 LINE運用

 やさい塾の会員同士でタイムリーな情報の共有化を目的に、道の駅の珍しい野菜、野菜の育て方、野菜の病気、困っていること、美味しい野菜の料理法等をLINEにUPしています。皆さん初めてのLINEで大変苦労しましたが、何とか使いこなしています。

6.活動イメージ図の作成

 「循環型家庭菜園」を少し分かり易く「持続可能な家庭菜園」と名称を改め、コンセプトの表現を修正しました。又、NHKスペシャル健康長寿の番組で、生きがい型満足感は健康長寿につながることが、科学的根拠をもとに報告されました。
 
 我々の目指す「野菜作りを通しての生きがいづくり」は、人や家族に感謝されるので、まさに生きがい型満足感が得られます。この情報で我々の方向性は間違っていないことが分かり、「健康長寿な地域の実現」がやさい塾の最終目標になります。又、生きがい型満足感を使った活動イメージ図で表現し目標を明確化しました。


2015年度 活動状況

  やさい塾では自給有機肥料を使用して、安心・安全で環境にやさしい野菜作りを目指しています。自給有機肥料としてはダンボールコンポストの生ゴミ堆肥 20kg/年と米ぬかベースのボカシ肥 30kg/年と1アール(30坪)家庭菜園から得られる植物性堆肥 20kg/年の3種類です。2012年9月から約3年間、これらの肥料だけで、1世帯分の野菜を自給する検証テストをモデル菜園で行っています。

収獲量はまずまずなのですが、現状では経験と勘による施肥量であるため、本当にこれで良 いのか分かっていませんでした。そこで今回、土の中で微生物の働きが分かるSOFIX(土壌肥沃度指標)による土の健康診断を行ってみました。その結果、一部不足成分がありましたが総細菌数は推奨値6億個/g以上と比べ、8億個/gと十分に微生物量を保有していることが判明しました。総合評価でもまずまずの成績でした。又、生ゴミ堆肥・ボカシ肥もバランスのとれた非常に良い堆肥との評価になりました。

今後は、この科学的なデータを基に、誰でも簡単に循環型家庭菜園が可能になるようにしたいと考えています。又、「やさしい家庭菜園講座」の中で、ダンボールコンポストの生ゴミ堆肥、簡単なボカシ肥のつくり方等を指導して普及を図っていきます。

 近年、問題視されている葉物野菜中の硝酸塩濃度について、やさい塾で各菜園の野菜を実測した結果、概ね良好な値でしたが、中にはかなり高濃度になる条件も判明してきています。今後は更に分析件数を増やし、実態把握の精度を上げて行きます。合わせて硝酸塩濃度を低減する栽培条件の検討・研究も行ない更に安全性の高い野菜作りを目指していきます。

 
循環型家庭菜園フロー図



SOFIX(土壌肥沃度指標)診断結果


<モデル菜園>

<生ゴミ堆肥>

  

      

     
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