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抽象画のおもしろさ |
”抽象画のおもしろさ”に初めて気が付いたのは
もう10年近く前でしょうか。
ジョルジョ:デ:キリコの作品でした。

「通りの神秘と憂鬱」
この作品が抽象画といえるか疑問ではありますが
私にとって、抽象画を理解する鍵になった事は確かです。
この作品には
「何が」あると思いますか?
どうみても
不気味な風景です。
そう、この何ともいえない不気味さ
これが、この絵画の全てだと思います。
私には、この絵から「不安」以外の
何ものも感じ取れません。
「不安」というものは大変に抽象的で
かたちがありません。
非常に曖昧な概念とでも言えるでしょうか。
逆に言えば
「不安」という概念や、イメージを
これだけ具体化して目に見える形で
この世の中に残したのです。
それに気が付いた時
どれだけこの絵画がすごいのかが私には理解できました。
いや、そう感じました。
これを踏まえて
抽象画の典型ともいえるピカソの作品について
お話します。
抽象画のおもしろさ その2へ つづく |
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