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Q:形がうまく描けません。 |
A:以下の点に注意してみてください。 |
1.視点を固定する<
必ず同じ位置からモチーフを見る癖をつけてください。
見る位置が変われば、当然見え方が変わります。
単純に輪郭を合わせたい時には特に必要です。
※人物のような動くものに対しては工夫が必要です。
近い位置で小さなものを見る時は、
左右の目で見え方が変わります。
そのため片目を隠すと良い場合もあります。
2.基準を決めて比較する
なるべくならば、モチーフに近い大きさか
若干小さく描くと、その方が比較がしやすいと思います。
比較にも色々な種類があります。
例えば
中心の線の傾き(果物なら軸の傾き)、
縦横のプロポーション(比率)、
物と物どうしの隙間のかたちなどです。
できるだけたくさんの比較の要素を発見し、その比較における比率が実物に近ければ近いほど
正確に形が描けます。
3.現実における概念との比較(あくまで3番目です。)
物どうしの重なりによって、隠れた部分などを描くおり
隠れた部分の繋がりがずれていたりすると
現実には有り得ない矛盾を引き起こします。
楕円などの幾何形体を描くとよくわかります。
自分の身長と同じ高さの、透明な直径10センチほどの筒があるとします。
立った状態で5cmの高さまで水を入れた時の水面の円の見え方と
150cmの高さまで水を入れた時の水面の円の見え方を比較すると、
当然、視点に近いほうが楕円に見え(細長い円)
視点から遠い方がマル(まん丸)に見えるはずです。
つまりは、缶詰のカンを描く時現実には
上の円と底の円は膨らみが違って見え、
底の方が楕円が膨らんで見えるはずです。
単純なことですが実際描いてみると
その関係が逆転する場合が大変に多いのも事実です。
視覚的にだまされてしまうのです。
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