あだち 幸 友禅画展ー絹地に奏でるミクロコスモスー光曼荼羅
画集「ほとけへの憧憬」出版記念展
本展ではこれまで取り組んできたシリーズ作品「ほとけ」「コクーン」「羅刹女」「サロメ」で構成(大作を含め約60点)、
合わせて、出品作品を掲載した画集第四集「ほとけへの憧憬」(日貿出版社)の出版記念展として開催
されます。人間とは、生きることとは、宗教や文化を越えた普遍的な問いに迫る壮大なスケールの作品世界をどうぞ
ご堪能下さい。
全会期中作家在廊致します。
問い合わせ先:京王プラザホテル ロビーギャラリー担当一見様
03−3344−0111 www.keioplaza.co.jp
Salon de la SNBA 2012 at Le Carrousel du Louvre,
(訳文)
The exhibition 2012 held by Societe Nationale des Beaux Arts at Carrousel du Louvre,Dec13~16 ,2012 10am~8pm
Sachi Adachi ,Delegate of Japan(日本代表)
友禅画 Yuzen-ga
友禅画とは着物を染める友禅染の技法を使った独自の絵画です。
キャンバスはシルクで、刷毛(はけ)を使って染料で染めた後、筆で仕上げをします。
その工程は10以上にもおよびます。
シルクの光沢 染料による色の透明感 ぼかし(gradation)そして白(胡粉という貝の粉末)の輝きが特徴です。
人間とは神仏も鬼も悪魔も宿す存在です。
私はそのことを絵を通して追求してきました。
今「フクシマ」は戦争とおなじく人間の中の悪魔が生み出した地獄です。犠牲者はいつも弱きもの小さきもの。
東洋には古来 人間の心が宇宙を生み出しているという思想があります。ならば 芸術家は怒りと慟哭をこえて
今こそあるべき宇宙を想い描き 祈りをこめてそれを表現しなければなりません。
人類だけでなくあらゆる生命が平等で共存できる光に満ちた宇宙を。
http://www.ibara.ne.jp/~adachi-m/
日本正式代表
在仏日本大使館大使 小松一郎
この度、歴史ある素晴らしいサロンに沢山の日本人アーティストの参加があり、大変嬉しく思います。
そして主催であるソシエテ・ナショナル・デ・ボザール関係者皆様に厚くお礼を申し上げます。
毎年1回、私たち日本国民が、まさに現代美術史をつくりあげているこの機会へ参加できるチャンスが与えられている事を大変有り難く存じます。
今回は、日本代表として足立幸さんが出品されました。
数百年に渡って受け継がれる日本の文化「仏、友禅」をテーマとされる傍ら、今までに例のない斬新な色遣いがなされています。
日本は古くから伝わるものを守り、そして同時に新しい様々な技術や表現を併せ持ちます。
素晴らしい日本人アーティストがここパリで紹介される機会を設けて下さったソシエテ・ナショナル・デ・ボザールに改めて感謝いたします。
皆様の益々のご繁栄とご活躍をお祈り申し上げます。
2012.12.13
S.N.B.A Societe Nationale des Beaux Arts(ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール)概略
1980年、パリの官展(Salon Official de Paris)は二つの支流に分裂しました。そして一方は、産業
宮殿(Paris de Industrie)で展覧会を開きました。もう一方がソシエテ・ナショナル・デ・ボザールですが
こちらはシャン・ド・マルス宮殿(Paris de Champ de Mars)においてビヴィ・ド・シャヴァンヌ、メソニエール、
ロダン、シスレー、ダルー、ブーダン、カリエールらを中心に集まった重要な芸術家たちの展示を行うようになりました。
1900年シャン・ド・マルス宮殿と産業宮殿は無くなり政府は代わりにグラン・パレを開館して協会に属して活躍している芸術家たちの
作品を迎え入れることになりました。当初、グラン・パレの広い展示室はソシエテ・ナショナル・デ・ボザールとル・サロン(Le Saon
des Artistes Francais)の二つだけで分け合っていましたが、やがて他の展覧会ーそれらは現在では大変な数に
のぼりますがーもそこで開かれるようになり、場所と日程を都合しあわなくてはならなくなりました。
1890年以来、ソシエテ・ナショナル・デ・ボザールは最も注目される外国の芸術家たちをパリに紹介することに何よりも専心してまいり
ました。アメリカのウイスラー、イギリスのバーン・ジョーンズ、スウエーデンのアンドデルゾルン、イタリアのボルディニィ、スペインの
ズロォアガアなどがそうして紹介されたのです。彼らの名前だけを挙げたのは彼らが当初からの常連であり、賞賛されていたと思われる作家たち
だからです。
日本はそのころから、ヨーロッパとの文化交流の門戸を開き始めました。日本の審美的な芸術は、特にフランスにおいてソシエテ・ナショナル・
デ・ボザールに属する二人の人物の強力な後押しによってその影響が及ぼされました。コミテ・ドヌール(ComitedHouneur)の
メンバーで日本美術の擁護者であり、収集家のエドゥアール・カーン、もう一人は理事のメンバーで著名な彫刻家であるフェリックス・ブラックモンです。
彼らは日本の美術品の偉大な収集家であり、日本の作品をフランスに紹介するために、大いなる貢献をしました。
少しづつ日本の芸術家たちが訪仏し、ソシエテ・ナショナル・デ。ボザールはやがて前途有望な作家たちを迎えることができました。たとえば
児島虎次郎、横山大観、藤田嗣治、下村観山、長谷川潔、萩須高徳などです。
1860年創立されたこのソシエテ・ナショナル・デ・ボザールは 、フランスの美術団体のなかでも、
フランス具象派の流れを忠実に守り続けたことでその地位を確立したといわれており、 上記した
長い歴史があり、フランス歴代大統領が後援として名を連ねています。
又日本代表は在フランス大使館大使の推薦状が必要。
1年に一度一般公募と推薦で約700点がルーブル美術館入り口脇会場(Le Carrousel du Louvre)
で展示されます。推薦作家は厳重な審査を経て国代表と注目作家各一名が10mのスペースが与えられます。
本年はあだち 幸が代表に選ばれました。羅刹女8点、ほとけ4点出品します。
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友禅画とは
What is the Yuuszen-ga |
Photogallerys
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