神社についての基礎知識
 お宮とはこのようなところです

神さま   日本は多神教と言われ,八百万の神(やおよろずのかみ)がおまつりし
 てあります。「古事記」「日本書紀」など古代文献に登場する神,「天つ
 神・国つ神」,「よの常ならず すぐれたる徳のありて かしこき物」,自然
 神,生活神,人間神など多数の神さまの中からおまつりされています。
天つ神 国つ神   天つ神・・・高天原に存在または生まれ,この国に降りた神さま。
  国つ神・・・この国で生まれた神,この国に存在していた神さま。
しゅさいじん
主祭神
  神社におまつりしている神さまの中で,主としてまつられた神さま。
しんし   けんぞくしん
神使眷属神
  神さまのおつかいと考えられている,特定の鳥獣虫魚など。
 猿・牛・狐・鹿・烏・鳩・蜂・鰻・鼠・蛇などさまざまな動物がいる。
うじがみ
氏神さま
  氏の祖先の霊をまつった神社。氏に由緒,関係のある神。住む土地の
 鎮守の神,産土の神。居住地域の神社にまつる神さま。
  人は氏神さまに守られています,おまいり,ごきとう,ごきがん等は生活
 地の神社へ必ずお参りをして,他の神社へお参りしましょう。
さんしゅ   しんき
三種の神器
  皇位を示す宝物で歴代の天皇がうけついでいる。「八尺瓊の勾玉」「八
 咫の鏡」「草薙の剣」
  まい
お参りの作法
  神社,神棚の前で二拝(2回おじぎ),二拍手(2回手をたたく),一拝(1
 回おじぎ)して神様にお祈りをします。特に感謝,報告,祈願,誓いなどを
 申し上げるときには,形にとらわれず真心をこめてお祈りしましょう。
  ふだ    まも
お札 お守り
  お札には神さまが存在し,災厄を防ぐ神秘的な霊力があると信じられる
 もので,持ち運びができるようにしたものがお守りである。
  毎年新しいお札,お守りを受け,古いものは粗末にならないように神社
 に納めるか,トンドなどでおたきあげをしましょう。
ふしぎな日本人   子どもが生まれたときお宮参り(神道)をします,結婚式を教会(キリスト
 )でする人がいます,なくなった時葬式(仏教)をします。3つもの宗教を
 行き来しています。外国では神さまがひとつ(一神教)ですが,日本では
 八百万の神(多神教)をまつり多数の宗教が混同され,多様な形式を取っ
 ているようです。 
しんぶつしゅうごう
神仏習合
  日本古来の神社の神さまと仏教の仏さまが奈良時代に融合し,明治時
 代神仏分離が行われるまで神仏で同一視されまつられた神さまがある。
しゅうきょう
宗教いろいろ
 神道(神社)・・・お宮,   神さま,宮司さん,のりと,   お祭り,ご祈祷
 仏教(寺院)・・・お寺,   仏さま,住職さん, お経,   お葬式, 法事
 キリスト 教・・・教会,キリストさま,牧師さん, 聖書, クリスマス, ミサ
しんぼく
神木
  神社の境内にあって,神社にゆかりのあるものとして祭られる樹木。
 または,境内の樹木を総称して神木と呼ぶ。

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