カブトムシこぼれ話
     2010年
第141話
養殖場観察
8月11日  今日は井原市内5ヶ所の人工養殖場の観察に行って来ました。梅雨明けから殆んど雨が降ってなく、積み込んだ柴も腐葉土化は進まずカラカラの状態でした。これではカブトムシを誘う堆肥化時の発熱やムンムンする臭いが少なく、交尾後のメスの飛来が少し不安です。もうソロソロ産卵の時期です。一寸遊び心で虫を誘おうと各所柴の上に昆虫ゼリーを数個ずつ置いて帰りました。

第140話
幼虫孵化
8月5日  今日成虫に昆虫ゼリーをやっていて、餌場の容器が汚れていたので洗ってやろうと持ち上げたら、その下へ幼虫が7匹いて思わずビックリしました。盆開けに幼虫を見た事は有りますが、こんなに早くは初めてです。約10mm程度の1令幼虫です。餌は何を食べていたのでしょうか?まさか昆虫ゼリーと言う事は無いでしょうから、クヌギの朽木か腐葉土でしょう。何匹いるか楽しみです。大きなーれ。

第139話
幼虫飼育
完了報告
7月29日  幼虫飼育を3月17日から始めて780匹飼育しました。今日最後の飼育ケースから3匹誕生し、合計484匹と成りました。羽化率は昨年62.9%、今年は62.1%で2年連続60%は自分としては満足です。昨年は何が良かったか分かりませんが、今年は飼育マット、腐葉土の水分を乾燥気味にした事が功を奏した様です。山から腐葉土を持ち帰り天日で乾燥し、それを飼育マットに使用しました。

第138話
成虫飼育
飼育数
7月28日  カブトムシの一生の中で私の一番苦手な世話は成虫の飼育です。自然界での人工養殖場で幼虫3000匹を孵化させた実績は有りますが、成虫飼育は全く駄目です。成虫飼育での一番効率の良い飼育数はオス1匹に対しメス2匹だそうです。オスが複数いるとケンカばっかりしてストレスが溜まって交尾が上手くいかな様です。メスが1匹だと運悪く早死にされたらそれで終わってしまいます。

第137話
ムシ余話
体重の変化
7月26日  外灯に飛んで来た虫をつがいで飼っても、うまく結婚は出来ないようです。それはすでに交尾を終えて寿命末期に近づいた虫が、光を求めて飛び立つと言われています。又、生まれたばかりの元気の良い虫は、そんなに遠くへは飛べません。それは生まれ立ちは体重が重くてうまく飛べず、飛んでもすぐ落ちてきます。交尾を終えて役目が終わる頃、体重も軽くなり上手に飛ぶことが出来ます。

第136話
ムシ余話
腹痛
7月24日  近所の虫好きの大田君を見学会に誘いました。お父さんと姉さんの3人で来てくれました。お父さんは夜外灯に飛んで来たのをつかまえて飼ったと言われました。大田君はオスは小さいのがかわいいと言ってケースに入れました。交尾前のメスも入れたらオスがすぐ乗り、大田君は交尾だと歓声を上げました。飼育中のケースを見たら大形のオスと中形のメスが誕生していたので、取り出して腕へ乗せて遊んでいました。お父さんがスイカを見て、「腹痛で下痢します」と言われました。その通りです。

第135話
羽化の時期
飼育場所
7月22日  私の幼虫の飼育は全て自宅です。母屋の軒下は東側と西側で、倉庫の2階では東側と南側です。東側と南側は7月4日からほぼ13日迄、そして西側は2週間遅れの17日から今日迄まだ誕生中です。ホームセンターやデパートで売っているのは、6月下旬から7月中旬で、夏休みに入った現在は店の隅でもう死んでいるのが目立つます。私のは遅いですが夏休みに丁度良いタイミングです。朝日の当たる東側は羽化が早く、西側は午後からの日は当たりますが羽化は遅れます。

第134話
ムシ余話
産卵数
7月20日  羽化した成虫を集めていたら、今日誕生して出てきたばかりのオスがメスの上に乗って交尾を試みていましたが、メスはしきりに逃げようとしていました。そのままにして置いて30分後に行って見たら、もう離れていたので交尾は不成立だったんでしょうか?まだ交尾は早いと思います。今日からオスもメスも美味しいゼリーをいっぱい食べて体力が着くまで待ちましょう。元気の良いメスは50〜60個産卵します。元気の悪いメスは10個くらいしか生まない物もいる様です。

第133話
ムシ談議
7月19日  福山市の平さん兄弟家族親子合わせて8人がムシの見学に来られた。「卵は見られるんですか?」と質問が有りました。卵を見ようとすれば8月盆開けにケース内の上の腐葉土を取り除いて、下の黒土部分を壊して行くと2〜3mmの大きさで真珠のような真っ白い卵が出てきます。それをスプーンですくって、トレーに川砂を入れて湿らせた上にソット乗せておけば、上手くいけば孵化します。孵化した幼虫はスプーンですくって栄養のある腐葉土の上に置きます。幼虫は自分の好きな所へもぐって行きます。これより幼虫の飼育開始と成ります。

第132話
人工養殖場
7月18日  半月ぶりに人工養殖場を作って来ました。7月中旬に人工養殖場を作って果たしてカブト虫が飛来し、無事に産卵してくれるか試してみようと思ったからです。今日の人間への外敵は蚊とムカデでした。蚊の予防は電気蚊取り線香が最適です。ムカデは殺したら連れが現れるので、皮手袋でつまんで「二度と目の前に現れるな」と遠くへ投げて逃がします。ウグイスが鳴いて応援してくれました。

第131話
ムシ談議
飼育場所
7月17日  福山市の平さんへ飼育の近況を聞いてみました。5月下旬に「飼育マットを取り替えてなく糞だらけだが、取り替えようか思案しとる」と相談があった。その時は蛹化の準備期間中だから、マットは動かさない方が良いですと言った。その後成虫の発生は?と聞いたら、雨が入って駄目だった、との事でした。こんな事は良くある話です。飼育場所は軒下は駄目です。車庫の中か、玄関の中が安心です。

第130話
ムシ談議
連作障害
7月16日  百姓の久保木さんが「カブトムシが出だした。今年は小さい」と言われた。野菜作りに連作障害があるのと同様、カブト虫も同じ所で養殖をしたら連作障害が起こります。幼虫の数は減るし、虫は小さくなるし、ある年に突然ゼロと言う事になります。これは土の中に細菌が増えて、幼虫がどんどん死んで行くからです。私が同じ場所で養殖する場合は、上土を完全に取り除いて養殖場を作っています。

第129話
成虫のえさ
7月15日  成虫のえさは手っ取り早いのはホームセンターで売っている昆虫ゼリーです。バナナも大好物の様で両手でかかえて見向きもせず一生懸命に食べます。昆虫図鑑等にはスイカも好物の様に書いてありますが、スイカは多く与えない方が良さそうです。なぜならスイカは水分が多すぎる為、水分過多でムシは腹痛になり体調を崩すそうです。体調不良では受精が悪く、産卵も減少する様です。

第128話
成虫飼育
7月14日  今日より成虫の飼育をやってみます。私の一番苦手なところです。成虫の飼育はオス1匹とメス2匹が一番良いと言われています。オスが複数匹いるとオス同士がケンカをしてストレスがたまって交尾が上手くいかないらしいです。それは分かっているんですが、それでは飼育ケースが沢山いるので、大きいケースにオス10匹、メス20匹を入れてやってみます。これでは又失敗でしょうか?

第127話
猪の柵
人工養殖場
7月12日  人工養殖場を猪に荒らされている所へ柵を作りに行きました。この場所は今まで猪の被害が無く安心していましたがついに現れました。高く積んでいた柴は荒らされ散乱していました。2007年から始めて今年で4年目です。私の養殖場の場所の選定基準は第一に猪被害に合わない所、第二に南向きの斜面で日当たりの良い所を選んでいます。被害に会ったら囲うしかありません。木柵をしました。

第126話
糞だらけ
成虫誕生
7月11日  今日はオス14匹、メス7匹とやや少なく、ソロソロ終わりが近いんでしょうか。今日までの累計は296匹で780匹成虫率は37%と成ります。もう100匹は誕生して欲しいです。今年の幼虫飼育は3月中旬からしており、その都度腐葉土の追加はしてきましたが、一度も飼育マットの取替えはしておりません。そんな状況でどのケースの中も糞だらけです。糞だらけでも結構羽化して出てきています。

第125話
ムシ談議
近親結婚
7月10日  第114話ムシ談議続報 広島のSさんの所はオス2匹誕生、メスが居ないので欲しいとの事で届けに行きました。Sさんの友人は3世が誕生して飼育中との事です。鈴虫の飼育では近親結婚を続けると鈴虫が弱ると聞きますが、カブト虫の近親結婚はどうなんでしょうか。それは避けたほうが良いと思いますが、自分としては2年も3年も代々継続して飼育されるのは相当な困難が有ろうに脱帽です。

第124話
相撲大会談
7月9日  第103話相撲大会談続報 昨日誕生したオス29匹の中にヤット大形の物が居たので、駅家町のTさんとの約束で届けに行きました。小2の孫が今年も是非カブト虫相撲大会へ出たいと楽しみにしている。大会は木登りのスピード競争と相撲の2種類あり、昨年はどちらも入賞し優勝と準優勝で賞状をもらった。大会は8月1日 広島空港隣森林公園、今年も入賞目指してがんばってください。カブト虫の寿命は一日〜約一ヶ月です。それまで昆虫ゼリーを沢山食べて、元気で居る事を願うばかりです。

第123話
プレゼント
7月8日  第109話虫談議続報 カブト虫の恩人池田さんとの約束で昨日誕生したばかりのピカピカのオス6匹、メス12匹をプレゼントに行きました。大変喜んで頂き、自分も恩返しが少しでも出来たかなとうれしくなりました。池田さんは十数年前カブト虫を飼育されていた方です。止められた理由は幼虫を見るのがイヤになった事と、子供にカブトを見せると、クワガタが良いとソッポを向いたからとの事でした。 

第122話
成虫誕生
7月7日  今日は11ケースから合計61匹誕生しました。オス17匹、メス44匹でほとんどがメスです。しかもオスは小形とミニで、その内1匹は羽と腹が奇形でした。ケース15は幼虫26匹を飼育していましたが、残念ながら全滅でした。飼育マットを掘っても一つも蛹室が有りませんでした。マットの水分不足で蛹室の壁が固まらず、崩れて上手くできず幼虫で死んでしまったんでしょう。これは大失敗でした。

第121話
羽化率
7月6日  ケース17からメス20匹が誕生しました。このケースには幼虫を25匹入れて飼育していました。昨日までに3匹が誕生していましたから、残るのは2匹です。2匹の状態を確認する為丁寧に腐葉土を掘りました。蛹室の中で蛹が1匹と、前蛹の状態で1匹が死んでいました。幼虫25匹中23匹の成虫で羽化率は92%です。これは大成功と言えます。腐葉土は自家製のクヌギ柴100%でした。

第120話
成虫誕生
7月5日  今日は3ケースから合計13匹誕生しました。オス5匹、メス8匹は昨日と同数です。飼育していた幼虫は中形や小形だったので、正直な物で成虫も中形や小形です。腐葉土をシッカリ食べて発育し、大形で成虫に成る物もいるかと期待していましたが、それはナカナカ難しそうです。

第119話
飼育観察
7月5日  第105話幼虫観察の続報 飼育ケースの外側へ黒のビニールシートを巻き付けて幼虫を観察していた物です。6月11日に前蛹となり、8日後の19日に蛹に変身しています。その時蛹の期間を約20日間と想定し、羽化日を7月9日と予定していました所、4日も早い今日となりました。羽化した時の羽の白色は見た事は有りますが、腹も白いとは知りませんでした。2日位で茶色に変身です。

第118話
成虫誕生
7月4日  ついにヤッター!待ち遠しかった成虫の誕生です。昨日の蛹室に穴を開けていたムシも姿を見せていました。こんなに小さいカブト虫がいるのかと目を疑うほど、34mmの超ミニでした。ミニはミニに似合ったそれなりの角を持っていました。数は4ケースから全部でオス5匹、メス8匹、計13匹でした。

第117話
飼育観察
7月3日  ヤット1匹が蛹室の上部をツツイテ穴を開けていました。穴からのぞいて見ると小さな角が見えました。超ミニのオスの様です。健康体であろうか、それともヒョットしたら奇形では無いだろうかと半信半疑です。蛹室をこわして地上に出てくるのは何時になるだろうか。自然に這い上がって出て来るのを待って見ます。今朝は雷雨だったので、雷の音にビックリして早く出て来る事でしょう。楽しみです。

第116話
人工養殖場
7月2日  1週間振りに養殖場作りに行って来ました。クヌギやその他落葉樹の柴をなでて、踏み込んで積み上げました。今日は曇りで風が無く、蒸し暑く汗ビッショリに成りました。今年こそムシが産卵に飛来して来ることを祈っています。と言うのも昨年も養殖場を作りましたが失敗に終わった所です。この場所は山の北側で日当たりが悪く柴の腐葉土化が進まないのが悪い原因かも知れません。失敗したら来年の春に腐葉土を持ち帰り、幼虫飼育の飼育マットに使用する予定です。メスの飛来を待ってます。

第115話
ムシ談義
7月1日  悲しいかな、今日もムシの姿は全く見つかりませんでした。飼育ケースの中で何か異変が起きているのではないかと不安です。ケースの土をほぜくって蛹室の中を見たい気に成りますが、待て待てと自分に言い聞かせ、ジッと我慢してもう数日待って見ようかと思います。昨日ホームセンターUFOへ行って見たら虫がおり、メスは黙々とゼリーにかじり付き、オスはアチコチでけんかをしていました。

第114話
ムシ談義
6月30日  広島のSさんより電話が有り、以前幼虫をもらって羽化したムシの3世が誕生した。♂2匹でメスが居ないので♀が欲しいとの事です。一昨年5月に幼虫♂2匹、♀3匹をさし上げた物が無事に羽化し、交尾成功、産卵、孵化、1令幼虫、2令幼虫、3令幼虫、前蛹、蛹化、昨年2世誕生。そして今年は3世誕生、おめでとう。私より遥かに飼育は上手で、これには私もカブト(兜)を脱ぎます。

第113話
飼育観察
6月29日  飼育中の全ケースの蓋を取って見たが、まだ1匹も羽化していません。昨年の初誕生は7月1日でした。今まで自分が飼育して一番早かった日は6月13日、遅かった日は7月30日でした。羽化を早めるのに暖房を入れて飼育すると聞いた事があります。幼虫の時南面で日当たりの良い暖かい所で育った物は羽化が早く、北面の寒い所で過ごした物は羽化は遅いようです。初誕生が楽しみです。

第112話
蛹観察
6月28日  昨日人工蛹室へ入れた蛹、前蛹をソット観察しました。前蛹で有った2匹はすでに脱皮して蛹化していた。どれもこれもジッとしており、死んでいるのかと一瞬心配した。ケースの外を指の爪でコツコツとたたいて安心した。それぞれの蛹が右回りにピクピクする物もいれば、逆にピクピクと左回りする蛹もいます。11匹全部元気でした。今日蛹化した蛹はこれから3週間後、7月19日が羽化の誕生日です。

第111話
人工蛹室
6月27日  久保木さんからもらった蛹、前蛹用の人工蛹室を作りました。私の人工蛹室は主にトイレットペーパーの芯です。蛹の中型なら直径4cmのペーパー芯が丁度いい加減です。蛹の小物は芯の中で横に寝てしまい、クルクルときれいに廻れないので、芯を縦に切って筒を少し縮めます。蛹の大物は芯の中で身動きがとれず苦しそうなので、直径4.5cmの竹を切って作りました。蛹♂6匹、♀5匹、前蛹2匹を人工蛹室へ尻からソロッと入れてやりました。上から覗いてみると中でピクピクと動いていました。

第110話
蛹採集
6月27日  同地区の久保木さんが、6月初めに堆肥の中に虫がいると話していたので行ってみた。ボツボツカブト虫は出てますか?と聞けば、『今日どんな状態か気になって土を掘って見た。穴の中へ角の生えたのがいた。そのまま土を掛けている。』と言う。ビックリした。『それは駄目だ。全部死んでしまう。私がこれから飼育する。』と言って掘り返し、土に埋まっていた蛹11匹と前蛹2匹をもらって帰った。

第109話
虫雑談
6月26日  町の夜店で1年に1度だけ会う池田さんと、久しぶりに話をしました。池田さんも待っていたかの様に虫の話になり、今年は自分ちの椎茸の廃木に幼虫がいなかった。子供が寂しいので成虫が欲しいとの事です。池田さんには以前椎茸の廃木を沢山もらった事もあり、私の趣味カブト虫の恩人です。羽化して成虫が出てきたら連絡する約束をして別れました。

第108話
人工養殖場
6月24日  1週間ぶりに養殖場を作りに出掛けて来ました。ここは6月始に1度来て柴なでをし、アチコチ山にして置いていた所です。それから雨も何度か降り、柴も十分水分を吸っていました。小山の柴を1ヶ所に集め、シッカリ踏み込んでパラパラと石灰を振って完成です。程よく水分も有り、カブト虫の好物の堆肥が出来るのを期待を込めて祈る思いです。運が良ければ8月には産卵に来るでしょう。

第107話
幼虫観察
6月23日  今日は別の飼育ケースの2匹が蛹に脱皮していました。そのうち1匹は有る程度時間が経過している様子で、身体の色は茶色になっていました。もう1匹は脱皮して間なしでしょうか、白っぽい色でした。蛹の瞬間が白色とは知らず初めての体験でヤッタと感動した。蛹から脱皮して羽化した時は白色であることは絵本にも載っており、自分もこの目で何度も観察しています。

第106話
幼虫観察
6月21日  今日もまた瀕死の状態の幼虫が1匹、マットの上に出て隅でうずくまっていました。この状態だともう1日も生きていないかもしれません。飼育を始めてからこれで8匹目です。原因はなんなんでしょうか。飼育マットの湿度が低すぎるのか、蛹室を作るのに黒土が不足しており、うまく蛹室を作ることが出来ず飛び出して来たのでしょうか。幼虫に聞けるものなら聞いてみたい気分です。少し残念です。

第105話
幼虫観察
6月19日  第100話幼虫観察の続報。ヤット蛹にまでたどり着きました。昨晩見た時には前蛹の姿で、いつ脱皮して蛹に成るのかと待っていた。脱皮の瞬間をこの目で見たかったが、夜中にでも脱皮したのかそれは叶わなかった。それにしても蛹に成る時期が例年より遅いように思う。蛹の期間は約20日間、すると羽化の予定日は7月9日となります。元気な成虫の姿を見られるのが楽しみです。

第104話
ケース観察
6月16日  第101話ケース観察の続報。飼育マットの上でピクピク動いている物は・・・なんと前蛹が飛び出している。マットが水分不足で蛹室が上手く出来ず、崩れて外へ出たのだろうか。前蛹はもう蛹室を作る力はありませんので、このままにして置くと蛹に成ることもできず死を待つばかりです。私の場合の人工蛹室はトイレットペーパーの芯です。芯の中へ幼虫の尻から入れマットの中へ立てておきます。

第103話
相撲大会談
6月15日  カブト虫をしているのを聞いて見知らぬ人から電話があった。幼虫が20匹欲しいと言う話である。幼虫は700匹少々飼育しているが、今の時期はもう前蛹か蛹に成っており、移動は出来ないと言った。話を聞けば孫が昨年広島空港の所であった相撲大会で優勝した。今年も出たいが幼虫が手に入らない。成虫に成ってあげる事にした。しかし約束はしたが大会迄に羽化するかどうか心配だ。

第102話
人工養殖場
6月14日  今日は6月に入って3ヶ所目の養殖場を作って来ました。これで今年は19ヶ所と成りました。養殖場の地区はアチコチに分散して東西30kmに及びます。分散している方が成功するにしろ、失敗するにしろ全滅は避けられるだろうと思っています。1ヶ所に集中して作っていて、思わぬ天地異変が起こったら全滅です。昨日は雨だったので柴は濡れており、良い腐葉土が出来、虫が飛んで来て産卵してくれるのを期待しています。

第101話
ケース観察
6月13日  幼虫飼育でチョッと心配な事が起こっています。過去の飼育の失敗はどうやら飼育マットの湿度が多かったようです。今年は徹底して乾燥気味にして飼育しています。ケースを観察してビックリ、マットの表面がボコボコと陥没しています。もしかして蛹室を作るのに水分が少なく、蛹室の壁が固まらずボロボロと崩れ落ちたのではないかと。蛹室が出来なかったら前蛹から脱皮して蛹に成る事は無理でしょう。運よく蛹に成っても羽化する事は出来ず、死んでしまうのではないかと心配しています。

第100話
幼虫観察
6月11日  5月19日第92話幼虫飼育の続報。観察の為に飼育ケースの外側へ黒のビニールシートを張っていた中の幼虫が、希望通りケースの壁に蛹室を作ってくれました。毎日のように観察していましたが、2、3日前から蛹室を作っている様子が見られました。今日は身体の色も茶色けをおびて、前蛹の姿です。もう餌を食べることは出来ません。1週間位ジッと耐えて、脱皮して蛹に成るのを待ちましょう。ガンバッテ!

第99話
幼虫採集
6月11日  福山市神辺町正戸山の人工養殖場へ腐葉土を取りに行きました。実はここは5月2日に幼虫採集に来た所ですが、腐葉土の状態を見て直感で幼虫はゼロと判断し、腐葉土を放置して帰りました。今日腐葉土を掘っていたら幼虫の糞が見付かったので、注意深く手で捜していたらなんと1匹発見しました。よくも生き延びていたものです。まだ腐葉土を食べており幼虫の姿でした。残りの腐葉土の上に置いて帰りました。

第98話
柴ナデ作業
6月5日  私の人工養殖場作りの第一段階は柴ナデから始まります。今日は岡山県の山へチョコット入って40分余り柴をナデテ来ました。2〜3坪ナデテは一山にし、それをアチコチ10ヶ所程度してそこへ置いて帰りました。数日後一雨来た後に再び行って、一箇所に集めて養殖場を作ります。乾いてカラカラの柴を運搬するのはかさばって効率が悪いので、雨に濡れた柴なら一度に多くを移動でき作業がはかどります。今日の柴の量では少ないのでもう倍くらいにはしたいと思っています。

第97話
幼虫雑談
6月2日  畑仕事をしていたら知人が通りがかりに車から降りてやってきました。野菜の話から堆肥の話へ移り、それからイモムシの話になりました。堆肥の中から(指を丸めて見せ)こんな大きなイモムシが出てくる。これはどうやらカブトムシの幼虫の様です。そのイモムシをどうするのかと聞けば、いらんから捨てると言う。いれば掘って帰りなさいと言う。欲しいのは山々なれど、もう6月だ、蛹の準備期間だ。行って見たいがどうしよう。

第96話
幼虫飼育
5月29日  5月26日に採集した幼虫15匹を、5匹づつ飼育ケース3ケースに分けて飼育を開始です。飼育マットは自家製のクヌギ腐葉土を使用しています。山から持ち帰った腐葉土は水分が多かったので、シートへ広げて半日乾燥させました。飼育マットの湿度は60%が最適との説も有りますが、今回は少し乾燥気味で飼育して見ようと思います。幼虫に多湿は禁物、乾燥には強いそうです。これも実験の一つです。

第95話
人工養殖場
5月30日  久しぶりに養殖場作りに行ってきました。私の養殖場は柴100%の積み込みです。養殖場作りの初期には柴の積み込みの最後に上部に牛糞を入れていましたが、結構費用が掛かるので止めました。次には柴を50cm積んだら次には石灰をパラパラとまき、その上をしっかりと踏み込むという方法に変えました。ある人から腐葉土作りには硫安が良いと聞き、最近は石灰から硫安に変えてやってみましたが、これは失敗に終わりました。大自然のカブトムシには石灰も硫安も必要なく、自然の柴だけが最適なのかも知れませんネ。

第94話
幼虫採集
5月26日  福山市湯野霊園西山人工養殖場、昨年11/9に248匹を採集した所だが、その時中でも余りにも小さかった30匹は現地へ残して帰っていた。半年たった今日その観察に行った。中には大きく成長した物もいたが、小さい物はやはり小さい。人間も同じだ。背の低い人はみんなと同じように食べてもやはり小さい。やや大きく育った幼虫15匹を持ち帰り、小さい15匹は現地へ置いて帰った。残した幼虫がこの地で無事に羽化し、産卵し増えるのを期待する。

第93話
幼虫飼育
5月23日  幼虫はソロソロもう1週間もすると蛹になる時期に入ります。蛹になったらおいしい餌はもう食べられません。まず蛹室を作って、蛹室の中で蛹の前に前蛹、続いて蛹、脱皮して羽化→成虫になって蛹室の中でゆっくり羽が硬くなるのを待つ→羽が硬くなって攻撃できる身体になってやっと蛹室を破って地上に出てきます。今の内に餌を沢山食べてスタミナを蓄えておこうと食欲は旺盛です。今日は飼育ケースの腐葉土が減っている12ケースに腐葉土を足してやりました。

第92話
幼虫飼育
5月19日  幼虫は隅が好きなようです。飼育ケースでも机の下の様な薄暗い所に置いておくと、ケースの壁に近づいてイゴイゴしているのが見られます。透明の飼育ケースの外周を黒い布でおおうと、蛹室をケースの壁にくっ付けて作ると良く言われます。私はまだ試してみたことはありません。初めて試してみようと黒のビニールシートをケースの外側へ巻きつけました。蛹の状態や羽化の状態を観察するのが楽しみです。

第91話
幼虫採集
5月16日  自宅裏山の人工養殖場C’地で二度目の幼虫採集を、今日は67匹採集しました。一度目は3月20日に80匹採集しています。この場所は昨年9月に猪に入られて荒された所で、幼虫はもう半ば諦めていました。それでも147匹も残っていたので、素直に童心に返って喜びました。ほんとにうれしい限りです。これから飼育ケースに入れて羽化を楽しみに飼育していきます。今年の幼虫採集はこれで終わりとします。

第90話
幼虫飼育
4月29日  幼虫の飼育を3月17日から始めて今日までに687匹となりました。この中には健康な幼虫ばかりではなく、黒点がある病気の幼虫も180匹ほど飼育しています。病気の幼虫は間もなく死ぬかも知れません。蛹で力尽きて死ぬかも知れません。運が良く羽化しても奇形で生まれて出てくるかも知れません。どうゆう状態になるのか観察して見るのも楽しみの一つです。飼育ケースは大小合わせて30ケースに分けています。


第89話
人工養殖場
作り
 
 3月26日  来年の幼虫採集を目指して昨年の11月から人工養殖場をアチコチの場所へ、準備して歩いています。今日2ヶ所作成し現在11ヶ所と成りました。1ヶ所で幼虫が200匹孵化して出てくれれば、11ヶ所で2200匹と成りますが、ほんとはそんなに上手くはいきません。1ヶ所で300匹以上の所も有れば、全然ゼロの所も結構有ります。もう10ヶ所程度は作って見たいと張り切っています。昨年は腐葉土作りに硫安を入れ、これは大失敗の様でした。今年は硫安抜きでどうゆう結果になるか試してみようと思っています。今から気持ちがウキウキしています。