2006年6月25日記
 9話 幼虫飼育  自宅の納屋や軒下で、1,500匹強を飼い始めたが、6月になってドンドン死んでいる。
10話 6月14日
人工増殖場
 府中市M山荘で山荘管理人との共同作業で、カブト虫人工養殖場を作製した。
 管理人婦人曰く、カブトムシの卵はどうされるんですか?
 回答  カブトムシの卵はUFOにもナンバにも、ショップには売ってないです。これから
      落ち葉が腐って腐葉土に成る7月〜8月に、羽化し交尾を終えたメス♀が飛んで
      来てこの腐葉土の中に産卵する場所を造ったんです。幼虫は来年の話です。
      ・・・・私の話に、婦人は気の長い話に半ばあきれた様子で有った。
11話 6月21日
蛹の飼育
人工蛹室
 会社元同僚MIさんと府中天満屋でバッタリ出会った。矢継ぎ早に質問攻めだ。
 昨日カブトムシの幼虫をもらった。茶色のもいるがどうしたら良いか。来てくれ。
 訪問   出された飼育ケースを見てビックリした。蛹が土の中から角を出してピクピク
      動いたり、蛹が逆立ちして尻をクルクル回していた。これは全滅だ。エッ!
      蛹室を壊したら蛹は土の中では生きて行かれないんです。ではどうすれば・・・
      紙管で人工蛹室を作ってやろう。トイレットペーパーの芯やら紙パイプで蛹室を
      作ってやった。蛹15匹。前蛹4匹。蛹室作成中に前蛹が脱皮し真っ白の蛹が
      2匹出てきた。自分も始めての光景に感動した。1時間の作業。一安心。
12話 6月25日
幼虫確認
 飼育ケース内の観察。6の表面がカビだらけだ。これはまずい。幼虫20匹全滅を確認
  5も気になりバラしたら、蛹♀1匹確認。他は19匹死んで殆んど泥化していた。
     2006年7月2日記
13話 6月26日
雑談
 会社同僚でかぶと虫好きのMAさんと雑談。今年のかぶと虫は順調ですか?
 MAさん曰く、半数死んだ。息子が蛹室に穴を開けて観察をしていた。蛹室に
 土が入ったのがマズカッタンダロウ。又、アリがわいたのでスプレー式殺虫剤
 をしたんで幼虫まで死んでしもうた。残りは2ケース 約100匹です。残念!
14話 6月28日
人工養殖場
 今年の人工増殖場造りも今日で22ケ所完成した。昨年と同数だ。作業時間は
 延べ81時間強で、1ヶ所当たり約4時間だ。完成までに早い所は1.5時間、
 遅い所は4日間合計11時間も要した所もある。結構疲れる重労働だ。
 昨年は22ヶ所で幼虫採集は3,072匹であったが、果たして来年はどうかな?
15話 7月2日
初誕生
 かぶと虫初誕生。♂1匹。喜ぶのもつかの間、奇形だ。角が右に90度曲っている。
 腐葉土の上に出てひっくり返って、背中でモジモジしていた。弱弱しい動きだ。
 奇形の原因は何だろう?蛹室に異物が入って変形したのかな?原因不明だ。
 今年の腐葉土は石も木屑もミミズも、丁寧にふるいにかけて除いたのに!何故?
     2006年7月16日記
16話 7月8日
ご訪問
プレゼント
 西江原町の初めてのYさんより、「幼虫が欲しい、蛹も欲しい、成虫も」と電話有り。
 孫と一緒に飼育ケースを持参。ケース内の糞の上に蛹が1匹コロリンと出現していた。
 回答  蛹は自分で蛹室を壊す力は有りません。餌さえも食べる事は出来ない状態です。
      このままでは死んでしまいます。人工的に紙管で蛹室を作ってやりましょう。
      トイレットペーパーの芯の中へ蛹を入れ、土中へ立てて完了。蓋はチリ紙。
      土産に成虫♂2匹♀2匹と、ペットボトルで飼育中の幼虫2匹入りをプレゼント。
17話 7月11日
プレゼント
 府中市R保育園へ成虫♂25匹 ♀27匹をプレゼントしました。
 三日後に園児が描いたカブトムシの絵に、お礼の作文を添えて届けられました。
 「えさをたくさんやるよ」「かわいがってやります」「だいじにしいくします」
 みんな喜んでくれてカブトムシおじさんはうれしいよ。疲れが吹き飛んだ。
 来年はもっとたくさん100匹プレゼントします。養殖場造りの力が湧いてきた。
18話 7月13日
成虫初出荷
 成虫初出荷 ♂14匹 ♀35匹合計49匹。500匹出荷予想がたったの10%だ。残念!
 昆虫ショップの専務さんに今年の大失敗を報告。5月の土の入れ替え他・・・
 専務さん曰く 「私に聞いてしなさい」と、有り難いお言葉を頂戴しました。
    5月時点で腐葉土の入れ替えは絶対駄目。ましてふるいで下ろして糞を
    取り除いた後の土を再び入れたとは、駄目、駄目、駄目だ---*¥・?/!
    糞だらけでもそのままほっておけば良い。来年半分は自分の思い通りに、
    残りの半分は私の言うとおりにしなさい。100%出るから。それで自身を
    付けて再来年は全てそのようにすれば良い。ヨシ!気を取り直して挑戦!
     2006年7月30日記
19話 7月24日
蛹飼育情報
 6月21日に掲載した元同僚MIさんの蛹の飼育が気になり、全滅かと電話した。
 MIさん曰く 腐葉土の上にキノコがいっぱい生えたので、腐葉土を入れ替えた。その時
         人工の蛹室も私が全部やり変えた。と自慢。結果は蛹からの飼育で19匹中
         成虫9匹の羽化であった。私は初めてカブトムシの世話をした。と興奮気味。
         その時、蛹を呉れたおじさんの所は奇形ばかりで、山に返したそうです。
20話 7月26日
幼虫飼育
終了宣言
 今年の幼虫の飼育は本日を持って全て完了。結果は羽化率24.8%、大失敗。
 幼虫飼育数1,571匹に対し、羽化数391匹→1,180匹の大量死亡に終わった。
 失敗の原因は定かでないが、5月に飼育ケース内の土を全てやり変えた事が
 最悪で有ったようだ。人には「5月は絶対に土を入れ替えてはいけない」と
 言っておきながら、自分はやってしまった。悪いことがはっきりと証明できた。
21話 7月26日
人工養殖場
の見学
 府中市用土町TAさんより、人工養殖場を造った。見に来てくれ、と電話。
 全部で4ヶ所出来ていた。どれも小さい。柴の量が少なく、イマイチダ。
 そのうち1ヶ所は薄暗い藪のほとりであった。
 師曰く  養殖場は南向きの日当たりの良いところが良い。柴の堆肥化も促進し、
       又、幼虫の活動も活発で、モリモリと餌を食べ大きくなる。発育抜群です。
22話 7月27日
成虫♀発見
 府中市本山町 府中八幡神社の山で人工養殖場造りの為に柴を撫でていたら、
 柴の中から黒い物体が現れ動いた。カブトムシの♀1匹 小振りである。
 大自然の中のカブト虫は意外と小振りが多い。餌が大量に無いせいかな?
23話 7月28日
幼虫飼育情報
 @同僚Uさん曰く、幼虫17匹飼育中 7月21日に♂5匹、♀4匹誕生した。
   昨年は6月下旬に出たので、今年はもう駄目だと半ばあきらめていた。
   あきらめずに世話をすることの大切さを親子ともども体験しました。
 A同僚MAさん曰く、幼虫10匹貰ったつもりが、成虫は10匹以上生まれた?。
   腐葉土は幼虫が居た所の土を持ち帰って入れた。自然に近く大成功。
 B帰宅途中、会社近くのKOさんに呼び止められ、「ちょっと見て欲しい」
   椎茸の木の下に卵?があったので、それを火鉢に入れて飼っていたら、
   カブトが出た。孫に取りに来るように言った。←それは卵でなく幼虫ですよ
          
     2006年8月10日記
24話 8月8日
成虫の標本
成虫産卵中
 6月21日に掲載した元同僚MIさんの飼育状態を確認した。曰く、♂1匹死んだ。
 4歳の息子が標本にした。硬くなった虫を湯に付けて関節を柔らかくし、手足を 
 を広げて形を整え、虫ピンを刺して乾かした。発泡スチロールの上にナフタリン
 を置いていたら、発泡スチロールがとけた。他は元気で大脱走した。蓋をこじ
 開けて♀が靴の中やらアチコチ逃げた。今メスはずっと土の中にもぐっている。
 回答  メスは産卵中です。土を勝手に動かさない事。動かすのは10月以降です。
      今卵を取り出したら卵室がこわれ死にます。もし幼虫が居たら現在1齢幼虫で
      皮膚は薄く傷つき易く、上手に育たない。ほとんど死にます。 ・・・エっ!
25話 8月9日
人工養殖場
の実験台 
 @府中市目崎町 安楽寺山で人工養殖場の実験開始。今年はこれが最終。
   昨年一番遅くに作製した人工養殖場は8月3日 福山市加茂町加茂霊園で、そこ
   では1月25日に幼虫132匹が採集できた。この時こんなに遅いのにと驚いた。
   今日はこれに挑戦して新養殖場を作製した。果たして産卵に来るかな?
 A成虫♂2匹♀4匹をプレゼントした 府中市目崎町SUさん曰く、福岡の孫に
   送った。今日は親の転勤で東京に引っ越した。カブトムシも一緒だ。
   4歳の孫はデパートで買うのを我慢して、おじいさん、おばあさんから送って
   来るのを待ちわびていた。大喜びでした。丸虫でも何でも大好きだ!
26話 8月10日
人工養殖場
の観察 
 @7月25日に作製した人工養殖場、高屋町後月谷竹原畑を観察に行った。
   甲虫類の羽を1枚堆肥の上で発見。これはまさしくカブト虫の♀の羽だ。
   ここで産卵を済ませて、一生を終えて死んだ死骸の一部だろう。
   来年の幼虫の採集が楽しみだ。・・・ここは猪が出没するから要注意!
 A我が家の墓地を作成中。職人のHIさんと雑談。HIさん曰く、うちにも
   カブトを飼っているが、♂と♀を分けている。ツガイで飼うと交尾したら
   早く死んでしまう。別々だと長生きし、2ヶ月位生きている。・・・なるほどナア・・・
    2006年8月22日記
27話 8月9日
人工養殖場
の巻1
 今年の人工養殖場造りも今日をもって完了とする。締めて32ヶ所。力尽きた。
 6月28日14話にも掲載した通り、1ヶ所の製作時間は4時間タップリ必要だ。
 養殖場の形態は、大きさ約幅1メートル 長さ3メートル 高さ0.7〜1メートル
            先ず柴を60cm積んで、半分に踏み込み、硫安をパラパラ
            それを3層から4層積んで、最後に上に牛糞を1袋おまじない
            程度にまいて置く。と言うのが私のやり方だ。
 この養殖場で来年の幼虫採集予想は、約4,000匹? 泣くか笑うか楽しみだ。
28話 8月11日
人工養殖場
 同僚MAさんと雑談 MAさん曰く 実家へ行って父親とカブト虫の話をした。
 昔は古畳を外へ積んでいたら、いっぱい幼虫が湧いていた。
 川合さんも畳を積んで、その上に柴を積んで養殖場を作られたら良い。
 回答  それもやって見る価値はある。畳の中身は稲わらで腐ると虫の餌になる。
      しかしカブト虫にとっては栄養価が低く、大きく育たないのではないかな?
      栄養価の増加を考えると、柴をプラスしておくのはなかなか良いアイデアだ!
      畳が腐る迄には約1年かかる。来年用なら善は急げ、畳の調達先を探せ!
29話  8月15日
 標本 
 今年成虫を飼育し、死んだ虫を標本にした。
   ♂52mm・51mm・50mm2匹・48mm・43mm・最も小さいのは33mmだ。
   ♀48mm・47mm2匹・46mm3匹・45mm・43mm
   ♂の中には長い角の曲がった物が1匹、短い角のねじれた物が1匹 
   ♀の奇形は羽がグジャグジャの物が2匹いた。
   死んで硬くなった成虫は湯に1時間位浸けると柔らかくなると言われている。
   20分、30分ではまだ硬く、形を整えるのに節がポキポキと音をたてた。
    2006年8月30日記
30話 8月25日
成虫の飼育
 今年の成虫飼育は中ケース♂2♀4が2ケース、小ケース♂1♀2が3ケース
  もう殆んど死んでしまった。生きているのは♂1匹♀2匹?♂は角が邪魔を
  して土中にもぐれないので分かりやすいが、♀は産卵中数日土中にもぐって
  いるので何匹生き残っているかはっきりしない。
  小ケースの表面に白い物体が、よく見ると1令幼虫が6匹既に死んでいた。
  成虫を飼育し、産卵→孵化→までは良いが、そのまま1令幼虫を大きく
  するのはむずかしい。幼虫にはそれなりの朽木や腐葉土が必要なのだ。 
31話 8月26日
成虫出荷
のまとめ
 2006年成虫出荷状況をまとめた。詳細は「研究費報告-2006年収支報告」
  ♂大45匹・♂中46匹・♂小6匹・♂ミニ4匹 合計101匹
  ♀                          合計190匹
  単価 ♂大@220・♂中@170・♂小@120・♂ミニ@30・♀@40
  締めて収入合計21,160円也・・・支出も結構多く、収支はほぼトントンだ
32話 8月28日
幼虫観察
 府中市土生町Rみどり荘の旧人工養殖場の跡地に行ってみた。
  ここは4月12日に幼虫173匹を採集した所だ。
  その時腐葉土を掘ってよけていたその腐葉土の中から幼虫2匹を発見。
  まさか幼虫はいないだろうと思いながらも半信半疑で、木片で掘っていたら
  最初の1匹は半分にちぎれて死んだ。2匹目を確認し、腐葉土をかけた。
  幼虫は1令幼虫でこのまま生き延びる事が出来るか否か不明だ。
  旧腐葉土は雑菌も繁殖しており、2令幼虫→3令幼虫→冬眠→困難か?
    2006年9月7日記
33話 9月1日  府中市目崎町 R目崎山荘庭の人工養殖場を観察に行った。虫が居ました。
   成虫♀1匹の死骸を堆肥の上で発見。早速管理人夫人へ報告に行きました。
   庭掃除をしていた夫人曰く、「カブトムシのメスですね」
   今の時期はカブトムシの生態を観察するのに一番よい時期です。蛹が居ない
   位で卵・1令幼虫・2令幼虫・早いのは既に3令幼虫・そして成虫も長生きして
   いる物はまだ元気でウロウロ動き回っているのも居る と説明した。
34話 9月1日   幼虫をプレゼントした人から、何匹成虫で生まれて出てきたかを聞いて見た。
   金子さん 10匹中5匹 孵化率50% 一生懸命世話をした。も少し修行する。
   松村さん 10匹中10匹+α  100% 貰った以上に出た。殆んど何もしてない。
   内海さん 17匹中12匹     70% 7/21に初誕生。もう駄目だと忘れていた。
   北川さん 30匹中25匹     83% 幼虫の居た所の腐葉土で、そのままだ。
  総括すると、土は幼虫の居た所の腐葉土で、自然に任せそのままほっておくのが
 良いのか?
35話 9月7日  今日は休みを取っていたが、昼から余裕が出たので福山市蔵王の山を散策した。
   福山市民病院周辺の山から、蔵王霊園、そして賢忠寺周辺の山他を2時間余り
   病院南側蔵王八幡神社東山で朽木の中から1令幼虫を1匹発見。再来の事。
   蔵王霊園 数年前幼虫を採集したが、周辺は下草をきれいに刈られ虫はいない。
   賢忠寺南山 数年前クヌギの木を伐採放置していた。草が覆い中に入れない。
   今日の収穫は乏しい結果に終わったが、また大自然の山を散策しよう!
    2006年9月16日記
36話 9月15日  仕事で福山市松永町へ行った。道中原田町の畑の中の盛り上がりが気になる。
  ここは今年3月22日に一度来た所である。ここの堆肥は建築廃材のシュレッダー
  である。端のほうを少しほぜくって見た。白い物が見えた。2令幼虫を1匹発見。
  もっと沢山いないかと近くをほぜくったが幼虫の姿は見つからず、あきらめた。
  近々畑の持ち主を捜して、訪ねていって、幼虫を掘らして貰うお願いに行こう。
  建築廃材シュレッダー品は針葉樹が主であり、腐葉土化しても栄養価が低く、
  経験上カブトムシにとっては好物でなく、発育はかんばしく無いと思われる
37話 9月15日  帰宅途中 府中市本山町八幡神社境内の人工養殖場を観察に行った。周囲の
   様子がチョッと変だ。人?が来たのか腐葉土の一部が踏み荒らされている。
   よく見ると腐葉土のすぐ側に獣道が有った。獣道を10m程登って行ったが
   途中で見失った。腐葉土の上を目を丸くして探していたら、黒い物体を発見。
   カブトムシ♀の頭の部分だ。ヨシ!ここで産卵をしているだろうと一安心。
   しかし獣は何だろう。猪の足跡にしては少し小さい?これ以上荒らされないか
   と心配だ! 獣進入防止用の柵をしようか?すまいか思案どころだ。
38話 9月15日  八幡神社に続いて、小野神社東山に設置の人工養殖場を観察に行った。
   腐葉土の上をグルリと見渡したが、カブトの死骸は見あたらなかった。ここでの
   自然増殖は駄目かと半ばあきらめて、腐葉土を掘って見た。いたいた。大きい
   3令幼虫だ。1匹また1匹。もう1匹、3匹見つけてもう十分だ。ここは日当たり
   が良く幼虫の発育には好条件なんだろうか。来年2月冬眠中に採集にこよう。
   ここの養殖場は4月6日に作製を開始し、6月30日に完成した物だ。楽しみだ!