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第一章社会民度の低下 第一節「言語の崩壊」
現代日本社会において、世代間の意思疎通が難しくなってきている。意思疎通だけでなく表現能力や意思伝達言語力ならびに咀嚼能力も低下していると言わざるをえない。とくに四十代以下にそれは著しく低年齢になればさらに深刻化する問題である。
学生身分において問題が大きく感じられる例をあげれば、自分の興味のある事にしか心を開かず、大概においてそれは娯楽を中心とした話題が多い。
さらに深刻な問題は、バラエティー番組やお笑い系の番組の中での会話が低年齢層の言語影響が多く、世代間のみならず別趣味の同世代間の会話も成立が難しいという現象の報告が多い。
もはや地元語や方言の崩壊という段階ではなく、日本語の崩壊が深刻化していると言っても過言ではないだろう。
また日本語の崩壊は、社会的な下層社会に頻度が多くあることを報告している書籍も存在しその警告を発している。
この論考を手に取ることのできる知的階層の人であればご存知のように、日本語は人類社会が手にした数少ない正しく完成された言語であり、思考、着想、伝達、咀嚼に関して深く自由度が存在する。
このように完成した言語を崩壊させる者たちは、日本文明に対する罪穢でありこのままにしておけば思考能力も幼児化した感情制御のできない大人が社会を構成することになってしまう。
即物的で自己利益と快楽娯楽のみを追いかける人種が社会にあふれている想像をしてみて欲しい。善良な人を付け込める人とみなし、善意より悪意がまかり通る世の中に、もはや人間の住むべき場所ではない。
人間社会の文明化が進むということは、社会構造や物理的構造が複雑化し、すべての物事に抽象的なものが付随し抽象的な論理観の度合いが進むということである。
たとえば戦争という解釈も複雑化しているのであり、他文明を崩壊させ自文化を優位に立たせるためにあらゆる手段が講じられているのであり、崩壊した文明社会は優位な文明社会の経済ならびに思想的に隷属させられてしまう。しかも圧倒的多数の人間に敗者と気付かせる事なく完遂するのである。
文化は人間の生活基盤であり経済の精髄である事を知らなければ、水面下で行われている見えない危険を知ることはできない。
感覚の鋭い人ならば何らかの形で、危機が迫っていると知っているだろう。言いもできない危機感は、文明が複雑に論理化した成果であり現代的な危機を認識するには抽象的な思考を深めなければ全容はみえることはない。
現代的な危機はことさらに難しいことではなく、個々が注意して社会を観察していれば簡単に発見できる物でもある。他文化が日本文化の崩壊を目指すのは、多分に経済的な問題が付随しているものであり、利益の出ない目的を努力することは無い、そのことを知っていれば間違いは少ないであろう。
日本語の崩壊は経済活動のもたらした害悪であり、人類社会が平安に互いを理解しあい上も下の者もいたわりを基本とした王道楽土から遠ざかり地獄のような社会になってしまう。
日本語は日本文明を構成する重要な柱であり、個々がそれを認識し伝えそして磨いてゆくのは正しく文明の守護者であり、自己研鑽においても必須である。
崩壊した日本語は人間の悲惨であり、正常な人生をおくることも困難といわざるをえず、ましてや家庭を作ることなどできるものではない。意思疎通の低い恋人の行く末など、想像しなくても良いほどに結果は明白であるから。
意思の疎通だけでなく日本文化の根幹は、家族的な人間関係を基本に置きつつ調和を重んじる社会である。
このことに気付いている読者諸氏は、日本語の重大性をさらに深めなくてはならなくなるだろう。つまり日本語を大切にするということは、人間関係を深めることにつながるのである。最後まで相手の話を聞き理解しつつ、話の成否を直感的にまたは思考的に判断することのできる日本語。最後まで話しを聞くという語順は、相手を尊重する思いの現露であり、日本語の精髄は調和にある。
相手の立場を重んじることが人間として当然と日本文化では考える。このような思想が人間社会に普遍化するならば、少なくとも人類は自らの手で破滅するという事態を回避できる。
日本人に課せられた使命とは、日本文化の中に存在する精神であり、その精神をもって人類を王道楽土へ導き、五族協和の道へ啓蒙することである。
直感力の高い人は日本語こそ霊長たる人類の言語であると確信するであろう。
言葉を正しくするには、質の良い書籍を読書することから始めるのがよく、自己の観察ができる工夫を持った日記などを記すが良い。
そういった地道な努力が必要であり、簡単に理解できる本やテキストなどは言葉を深めて行くにおいて逆方向である。簡単な物は最初のとりかかりには良いだろうが。
また略語や流行語などは極力遠ざけるが肝要である。
それらをふまえて他者との会話を成立させることが、生き方や生き様というものを深め人生を豊かにしてくれるだろう。
ゆえに私は言う「日本語を正しく使いなさい」と。