平成22年12月市議会 一般質問&答弁内容

1.院内保育所の現状と今後の取り組みについて

 地域医療の最大の課題である医師不足を解消するひとつの手立てとして昨年12月より井原市民病院内に院内保育所が開設されました。
 開設当初は数人の利用であったようですが徐々にその利用、活用が拡がってきているようであります。

Q.  現在の利用状況と課題、今後の展望をお伺いします。
A.  開設当初は4人の乳幼児を受け入れておりましたが、11月末では13人の受け入れを行なっております。また院内保育所の定員を20人といたしておりますが、将来、入所希望が定員を超えた場合、見直しを検討したいと考えています。


Q.  院内保育所で市民から要望の多い病児・病後児保育を受け入れてはどうでしょうか、お伺いします。
A.  院内保育所は、病院が運営する職員の福利厚生施設でございますので、院内保育所での病児、病後児保育の実施は難しいものと思っております。また、感染症の病気を有する乳幼児を受け入れる可能性があるため、健康な乳幼児との完全な分離が求められるとともに、病児、病後児ごとに個室が必要となってまいります。そういったことを考慮しますと、現在、院内保育を実施しております施設では困難と考えております。



2.教育問題について

1)2学期制について

Q.  平成14年、小中学校の学習指導要領が改訂され、学習内容の大幅な削減、完全学校週5日制の実施、「総合的な学習の時間」の新設など、いわゆる「ゆとり教育」が始まりました。その後、学力低下を懸念される中で、新たな授業時間を確保するために「2学期制」が検討され、平成18年からは市内全校で導入されました。
 その後19年には全面的な見直しが示され、その年の12月議会で私は「2学期制」について導入した成果・問題点などについての質問をさせていただきました。
 総じて「まだ始まったばかりなのでメリットを生かした取り組みに努力していきたい」といったお答えでありました。
 3年前の質問では「2学期制」が始まったばかりでしたが、4年がたった現在、「2学期制」に対する現場の教師や保護者、教育委員会内部の意見はどうなのでしょうか、お伺いします。
 また、いよいよ来年度より小学校で、再来年度より中学校で、新たな学習指導要領が実施され、総合的な学習の時間の削減と主要科目の授業時間増加、前回削減された内容の復活が図られることとなります。
 「2学期制」について根本的に検証するときが来ているように思いますが教育長のお考えをお伺いします。
A. 総じて2学期制は定着してきており、そのよさを生かすよう工夫した教育活動がなされていると考えております。今後、2学期制の効果、課題についても検証してまいります。


2)武道の必修化について

Q.  公立中学校に平成24年度から武道が必修化されることとなっています。以前あったものが復活するのだと思われますが、実施まで後1年余りとなった現時点での計画やその内容をお伺いします。
A.  剣道、柔道、相撲の中から選択して履修ができます。実際には施設、及び指導者の関係もありますので、学校でひとつを選んでそれをすべての生徒に履修させていくことになります。現在の様子では、市内5中学校のうち4中学校が柔道を1中学校が剣道を履修する予定にしているようであります。


3)幼稚園給食について

Q.  今年度より待望の幼稚園給食が実施されました。まだ期間は短いようですが、現場での様子、保護者・先生方の反応はどうでしょうか、お伺いします。
A.  保護者の方は、わが子の様子を見て、家では食べないようなものでも、幼稚園ではみんなと一緒に食べている姿に感心をされたり安心されているようです。幼稚園の職員については、少人数の園では大変さもあるようですが、課題等が出てまいりましたら、その都度検討しながら、食育の推進に取り組んでまいりたいと考えております。