平成20年9月市議会 一般(代表)質問&答弁内容


1. 平成21年度予算編成について
Q. 岡山県の財政危機による井原市への影響についてお伺いします。
危機宣言直後の具体的な情報がほとんどない6月議会でもお聞きしましたが、その後、県の財政構造改革基準や行政改革の目標額が明らかにされ、さらに構造改革プランの素案が発表されました。
これらの改革が実施された場合、当市の来年度予算編成にも大きな影響があるものと思われます。
井原市にどのような影響が出てくるのか、それぞれの分野での影響を詳しくお伺いします。
A. 本市への影響額は来年度当初予算ベースで約4,000万円、歳入総額の0,23%が削減されると試算している。
具体例として、福祉分野では寝たきり老人に対する日常生活用具給付事業は廃止、教育分野でスクールサポーター配置事業は廃止、交通分野で路線バスの運行補助である地域振興特定路線維持対策費は縮小するとなっています。
その他では公共下水道建設事業補助は廃止、有害鳥獣駆除事業は縮小となっている。

Q. 現在市長として任期の折り返し時点ですが、特色というものがまだよく見えてきません。
市長の描かれる井原市の理想像とはどんなものなのか、そして、来年度予算編成における市長の基本的な考えと特に力を注ぎたい分野、内容、規模などをお伺いします。
A. 井原市の理想像は井原市第6次総合計画の中に実現すべき将来都市像として定めている「美しい自然 息づく文化 笑顔でつながるひと 元気発信都市いばら」です。
予算編成の基本的な考え方は健全財政を堅持しつつ、行政評価の実施で優先順位を厳選し、重点的・効率的な配分を基本とする。
特に小・中学校校舎、体育館の耐震事業、市民健康づくり、仮称三地域三世代交流館建設事業を推進していく。

Q. 教育分野への投資を市長はどのように考えているのかお伺いします。
県・地方自治体の教材費、図書費などの「教育予算」が他に流用されていたことなどが報道されています。
岡山県の財政危機により今後各方面での予算削減が予想されますが、その場合「教育予算」が真っ先に削減されるのではないかと危惧されます。
全国学力テストの結果も昨年より後退しており、いろんな意味での投資がまだまだ不十分であるといわざるを得ません。
将来を考えるとき、何よりも投資しておかなければならない分野であると思いますがお考えをお伺いします。
A. 子どもたちへの投資は当然ながら重要であると認識している。
井原市ふるさと応援基金条例の基金も本市の未来を担う子どもたちの教育、文化などを実施するための財源として位置づけている。



2.鉄道井原線について
Q. 6月下旬、井原鉄道の平成19年度決算が発表されました。
約1億5千万円の経常赤字となっています。
利用者の減少に加え、燃料の高騰により経費が膨らんだのが主な理由のようですが7年ぶりの赤字となってしまい、憂慮される事態であります。
井原鉄道の社長でもある市長に現状と今後の見通し、対応をお伺いします。
A. 少子化等により経営は引き続き厳しい状況で推移する。
このような状況を打破するために県や関係市町及び井原鉄道と連携し、昨年の10月から井原線で得得市を開催し利用者増に勤めている。
また旅行会社のバスツアーとタイアップして沿線観光ルートの開拓を模索している。