「まず登場人物の行動や体験と 自分の 日常を比較する。そしてその違いや共通 点から自分がどんな生活をしている人間 なのかを書く作業」 |
読んだ本を通して、自分の生活や体験、 そして「自分自身の心の中身」をふり返っ て下さい。 |
材料を集める … 印象に残った場面, ポイントになりそうな場面をいくつか選び ます |
材料に肉付けする … 各場面ごとに次 の@〜Cのことをノートに書いていきます |
@ | 登場人物の行動や体験 |
A | 「@」に対する自分の考え |
B | 「A」からわかる自分の性格、生活、考え方 |
C | 「B」の具体例、失敗談、その他素材として使えそうなもの |
読んだ本 | 印象に残った一節 | 感じたこと・参考になったこと | ||
1 | 作者 | 読終日 | 『彼女の才能を知る人々が先生の才能 の光を消してはいけないと前にもまして 仕事を回してくれた〜イタリア人の仲間 思いにはいつだって救われる』 『その未来がどんなに最悪でも、順正と いられるならいいのに。私誰にも負けな いよ。〜もっともっと頑張ってもっともっ と綺麗になってもっともっといい女になっ てみせるから』 |
男女の恋愛を通して人生を見つめる小説だった。イタリアが舞台 ということもありカタカナや専門用語あり最初はとっつきにくかった。 読んでいく内にだんだんと登場人物の設定が判ってきた。なんで もないところが一つ気になったのだが、自分には足りないところだ と感じたので。。。もう一つの一節はそこまで誰かに愛されるってう らやましいとも感じた。逆に自分が好きになった人をとことん愛せ るかというとだいぶ???だ。 一番感じたことは、自分の理想の仕事・理想の恋人というのが今 の現実とどれくらいの差になっているのかってことを感じた。常に 理想は理想で持っていないといけないし、それに向けて自分なりの 努力も必要だ |
冷静と情熱のあいだ | ||||
辻仁成 | 2008.1.15 | |||
2 | 男の作法 | 『どこか全然知らないところを旅すると 〜いろんな人が自分をどういう風に見 るかとうことがよくわかるわけ』 『大邸宅に住むとなれば〜庶民感覚が やっぱりだんだん薄れてくると思うんだ』 『男は何で自分を磨くか。基本はさっき もいった通り「人間は死ぬ」という、この 簡明な事実を出来るだけ若いころから 意識することにある』 『「自分の仕事を楽しみとするように」〜 ガムシャラな努力だけでは、それが実ら なかった場合苦痛になる〜仕事というも のはそれが何であれ一種のスポーツの ように楽しむ』 |
気楽な感じで読める本だった。それゆえ、そこは違うんじゃないの というところまいくつかあった。全体的に人生の先輩というだけあっ て、参考になることが多かった。池波さんはグルメでおしゃれだね。 すしの食べ方は納得した。わさびのつけ方なんかも。。。ネクタイと 靴の色を合わせることなどは参考になる。印象に残った一説でもあ げたのだが、庶民感覚を失ったらどこの世界でもわびしい人生にな るところは共感できた。自分のライフスタイルにあった外装が必要 だ。究極だが、死を見つめることでより現在の生活を見つめなおすっ てとこは、まさに同感です。その中にあって、仕事なども楽しみなが らというのはこれからの人生において役に立つ考え方だと再認識し た。 |
|
池波正太郎 | 2008.1.21 | |||
3 | 火車 |
推理小説と知らずに手にとって見た。内容は世相を反映した |
||
宮部みゆき | 2008.2.9 | |||
4 | 手紙 | ・『俺はこれまでお前の兄貴を憎んだこ とがない。だけど今は心のそこから腹 が立つ。目の前にいたらぶん殴ってや りてえよ。』 ・自分にはそんな兄と同じ血が流れてい る。そして世間の人間が恐れるのは、 まさにその血のことなのだ。 ・『差出人が誰かは見当がついたようだ ね』ならば『どんな、内容かも察しがつ くだろう〜うまい文章ではないが、私は 胸を打たれたよ』 |
とても読みやすい小説だった。わかりやすかった。兄弟愛を |
|
東野圭吾 | 2008.2.12 | |||
5 | 流星ワゴン | ・『分かれ道は、たくさんあるんです。で も、そのときは何も気づかない。』 ・『原因をさかのぼって考えていけば、 最後の最後は、なぜ自分は生まれてき たんだろう、になっちゃうんですよ』 |
読書で初めての試みをした。150ページほど読んでストーリー の意味がわからなかったため最初から読み直した。こんなこ とは初めてした。でもとてもよくわたった。今度からそうし ようと思う。この小説は、「今」についてとても考えさせら れる。自分の仕事や家庭を異次元の角度からするどく指摘し ている。それから、今回は子供に妨害を受けながらの読書と なった。なかなか読書は困難ですね。 チュウサンの広樹が健太君に鉄砲うちをする場面のひとコマ や橋本さんに息子であるカズのことを命乞いをする場面では 何か親として大人として自分の胸に手を当てて考えたい気持 ちになった。 終盤の話は現代人への警鐘のように感じた。 |
|
重松 清 | 2008.2.29 | |||
6 | 塩狩峠 | ・『食事の間はだまっておあがり』 ・『約束を破るのは、犬猫に劣るものだよ』 ・『自分の心を全部思ったとおりにあらわ したり・・・わかってもらおうとする努力、 勇気それからもうひとつ大切なものが ある・・』 ・(おれは自分の日常がすなわち遺言で あるような、そんなたしかな生き方ができ るだろうか) ・目に見えた不具者を笑うことはやさしい が、自分たち人間の心が不自由な身動き の取れない不具者かということは、なか なか気付かないものだよ ・『・・・病人や不具者は人間の心にやさし い思いを育てるために特別の使命をおっ てこの世に生まれてきているんじゃない だろうか』 |
キリスト教を母体にした恋愛小説だった。親子のしつけや友人 関係については勉強になった。明治のころの話だったが昔も今 もある一定の法則が貫かれているような気がした。 うちでは食事中はいろいろ話をするがテレビを見ながらの食事 はなにかさびしいものがある。 約束を守ることは親がしっかりと教えていかないといけないこと だが特に子供が小さいときにそれを叩き込まないと手遅れだ。 この感想もそうだがなかなか思ったことをうまくまとめるのは 難しい。支離滅裂になってしまう。これも訓練ではないだろう か?いつ死んでも悔いはない生き方ができるだろうか? 確かにすがすがしい生き方だと思う。時間があればあるほど不自 由さを感じる。 |
|
三浦綾子 | 2008.4.30 | |||
7 | 白夜行 | ・『・・・家に金があるから、あういう紳士が出来上がるんだよ・・・』 ・人の運命とはわからないものだ・・・・ |
この本も100ページあたりでまた読み返した本だった。ある工夫 を考えた。それは、相関関係図を作ってみた。だいぶ読みやすく なった。イメージをしやすいし。。。この本の感想はというと850 ページ以上ある大作だったが、年数も20年近くの経過もあった。 当時の子どもが話しの中心になるということや、主人公がいろい ろと代わるのが作者特有の表現だ。こういう類の本ははじめて読 む。登場人物も多いので作者自身相関関係図をまず作ったうえで 書いているのかなとも思った。それはともかく、人には大なり小 なりなんらかのドキュメンタリーはあるのだとおもう。その中で 人はどう考えどう行動するかがその人の人格ということになるが、 共感できる部分、なるほどと感じる部分は勉強になった。 (次から具体的に記入します) 雪穂の並々ならぬ野望の信念は亮司と似たような幼児期の不遇の 生い立ちがその後の二人の人間形成をつくりあげたような警鐘に も感じた。 |
|
東野圭吾 | 2008.6.2 |