フッ素・フッ化物製剤Q&A
フッ素(F)とは何ですか?
天然の物質で、自然界に広く分布しています。地殻に含まれる天然元素としては13番目に多 い物質です。また私達の日常の飲食物にも微量含まれています。 らにフッ素は健全な生体内にも分布していて、その99%は硬組織(骨・歯など)に存在していま す。歯におけるフッ素の濃度はエナメル質より象牙質で高く、エナメル質では表層で象牙質では 歯髄則で高くなっています(約500〜1,000ppm)。
フッ素には、どのような効果があるのですか?
フッ素は、もっとも基本的なう蝕予防法の1つとして使用されています。 フッ素のう蝕予防作用には下に示したものがあります。
フッ素のう蝕予防作用
歯面の脱灰の抑制
歯の再石灰化の促進
炭水化物を代謝する細菌類の抑制
歯面におけるフッ化カルシウムの形成
長期にわたる低濃度のフッ素の使用による歯面におけるフルオロアパタイト
の形成
妊娠中にフッ素を摂取した場合、胎児に影響ありますか?
いいえ、フッ素は、胎盤をほとんど通過しないため影響を与えることはないとされています。 妊娠中に母親がフッ素をう蝕予防のために使っても、それは母親の口腔内に作用するだけ であり、生まれてくる赤ちゃんのう蝕予防に有効であるという根拠はありません。 また、乳歯にはフッ素症は現れにくいといわれています。フッ素が母乳から乳児に移行され ることもありません。
フッ素が効果的な年齢は何歳からですか?
歯が萌出して局所的にフッ素に曝露されることにより、う蝕予防効果が期待できるので、乳の年齢か ら歯が萌出する頃効果があります。 間隔は4ヶ月に1回、年3回が目安です。
成人にもフッ素剤の効果はありますか?
もちろんです。う蝕発生リスクが高まったときにフッ素の効果はより強く発揮されるので、唾液 量が減少する高齢者に多くみられる根面カリエスの予防などには積極的に使用するのが望ま しいでしょう。 その他放射線治療を受けている人や関節性リュウマチ炎などで手や指を動かすのが不自由
なった人、自分で口腔ケアが出来なくなった人などにも大いに薦めたいものです。
一生を通してのう蝕予防法の基本としてフッ素は応用されるべきでしょう。