Q1.胃や食道が悪いから口臭があるの?


口臭の原因が荒れた胃や食道の臭いというのは大きな誤解です。口臭の原因は口の奥の柔らかい組織、主に舌の奥に生息するバクテリアによるものです。このバクテリアは粘膜の下で活性化して硫黄ガスをもつ腐敗臭を発生し、不快な口臭を引き起こします。つまり口自体にその原因があり胃の臭いではありません。

Q2.1日3回毎食後すぐに歯磨きをしているのに口臭が気にな
   る・・・

歯磨きは回数を重ねればよいというものではありません。過剰な歯磨きは逆効果です。食後すぐの口の中はきれいな唾液がたくさん出ていて細菌もほとんど活動していません。口臭を防止する為にはこの唾液が重要です。口の中が渇いてしまうと口臭を起こしやすくなります。食後すぐに歯磨き粉をつけて一生懸命ゴシゴシ磨いてうがいを何回も・・・そうすると重要な食後の唾液を全て失ってしまい、食後しばらくして口腔乾燥を引き起こしてしまいます。そればかりか口の中の恒常性維持機能を悪化させてしまいます。また市販の歯磨き粉やうがい薬のほとんどにはアルコールが含まれている為、口腔乾燥を起こしやすくなります。食後は水でうがいをするか、歯磨きをする場合は歯磨き粉を使用せず、爪楊枝を使うような感覚で短時間で行いましょう。

Q3.いつ歯磨きをすればいいの?

細菌は寝ている間に増殖するので就寝前に歯を磨いてスタート地点での細菌数を減らしておきます。ぐっすり寝ている間に細菌は爆発的に増加します。起床直後は一日の中で最も細菌数が多い状態になっているので起きたら一番(朝食前)に歯磨きをしましょう。

Q4.デンタルフロスが臭いと口臭があるの?

そもそもデンタルフロスは歯と歯の間のプラークを取り除く為に使用します。プラークは細菌の塊で1mgに10億個もの細菌が存在します。そのプラークが付着したフロスを直接鼻にくっつけて臭えば、誰でも臭いがします。また、磨きにくい部位やかぶせをしている歯はプラークが溜まりやすいので、その部位だけが特に臭いということがあります。フロスの臭いはプラークの臭いで直接口の中の臭いではありません。

Q5.舌磨きをしているのに口臭が気になる・・・

口臭を気にする人の中には一生懸命舌磨きをしている人がいますが、医学的にみると舌粘膜をブラシで磨くことは胃の粘膜をブラシで磨くのと同じくらい危険な行為です。健康な人の舌の表面には繊細な舌乳頭がじゅうたんのようにびっしりと存在します。この繊細な舌乳頭は歯ブラシで磨いたりすると簡単に破壊されてしまい、ちぎれた舌乳頭の細胞は唾液の中に浮遊します。すると唾液は白く濁り、いくら口の中のケアを行っても唾液自体がいつも強い臭いを帯びてきます。また、もともと唾液を溜める役割をしている舌乳頭がなくなってしまうことで口腔乾燥につながります。一度舌磨きを習慣にしてしまうとやらないと気がすまなくなってしまいますが、舌磨きをしている限り口臭と離れられません。

Q6.舌の掃除はどうやって行えばいいの?

食後に水を口に含み口の上の天井(口蓋)と舌をゴシゴシこすり合わせて掃除します。このとき舌の先だけを行うのではなく舌の奥の筋肉を使うように持ち上げて行います。これを味や臭いがなくなるまで数回繰り返します。その水は飲んでもかまいません。この方法だと舌を傷つけず舌乳頭を剥がしてしまう心配もありません。また、舌の血行が良くなり舌の運動にもなるので新鮮な唾液がたくさん出て口腔機能の改善にもなります。

Q7.お茶は口臭防止に効くの?

お茶は「疲れたときの一服」として飲むにはリラックス効果があり、ポリフェノールが含まれているので殺菌性もあり一時的に口臭を抑制できる優れた飲み物です。しかしカフェインが含まれているので利尿作用が高くその結果、口臭防止の天敵である口渇を引き起こしてしまいます。特に緑茶・ウーロン茶はよく口が渇きます。上手に飲むと緊張を緩和して口臭抑制に有効ですが、唾液確保の見地からは飲みすぎないように注意し、水分補給は最も唾液に変わりやすい『水』を飲むと良いでしょう。

Q8. 口臭防止には水分補給

適度な水分補給により、きれいな唾液がたくさん分泌され口腔乾燥を防ぐことができます。その結果口臭防止にもつながります。最も唾液に変わりやすい『水』 を1日1.2リットルぐらいを目安に摂取しましょう。まず朝起きて歯磨きの後にコップ一杯(約300cc)を飲みましょう。これによって唾液分泌が促進され朝食をスムーズに摂ることができます。その後は、食間に1回300ccぐらいに分けて摂るようにしてください。
水分補給の効果
 唾液の原料になる
 自律神経系の調整
  腸管活動の活発化
  水分代謝の促進
 外分泌促進効果による唾液分泌促進効果
 解毒       など    
            

Q9. 口臭防止に『和食』 が効く?

朝食を摂ることにより午前中に起こる「空腹時口臭」 を防ぐことができ、唾液もたくさん分泌されるので口の中の機能が改善されます。特に『和食』 を食べることで本来の口の中の生理機能を取り戻し安定化させ、きれいな息をつくる第一歩となります。
和食の利点
  口臭を引き起こす臭気物質が少ない
 よく咀嚼できるので唾液分泌訓練につながる
 食べかすが口の中に残りにくい
 低カロリーで栄養のバランスが良い

Q10.唾液分泌運動

口臭を防止する為にはきれいな唾液をたくさん分泌することが重要です。簡単にできる舌運動を紹介します。左上奥歯→右上奥歯→右下奥歯→左下奥歯の順番に歯の裏をなぞるように舌を動かします。今度は歯より上の天井(口蓋)を左から右へそして舌の付け根の辺りを右から左へ舌を動かします。この時舌の付け根の辺りに舌下腺という唾液腺が存在するのでその部分を強く刺激するとたくさん唾液が分泌されます。
Q  &  A
口臭