3DS
Dental Drug Delivery System
世の中にはむし歯になりやすい人と、なりにくい人がいます。甘いものをたくさん食べても、そんなに歯を磨かなくても、むし歯に
ならない人がいます。また、その逆の人もたくさんいます。その違いはどうしてできるのでしょう??
むし歯ができるにはいくつかの条件があります。それをむし歯になりやすい人かどうかを判断することができます。
むし歯になりやすい条件を多く持っている人はそれを少しでも改善することができれば、むし歯の脅威から逃れることができます。
3DSってなに??
3DSとは、Dental Drug Delivery System(デンタル・ドラッグ・デリバリー・システム)の略称で、むし歯菌(ミュータンス菌)
を除去するために、薬の働きを最大限に発揮するように工夫された投与方法のことです。
専門的な技術と器具を用いた歯面清掃処理を行って、完全にバイオフィルムを除去した後、歯列にフィットしたトレーを用いて薬
を一定時間歯面にのみ塗布することができるのです。お口の中がさっぱりし、口臭も防げるというメリットもあります。
3DSを行うことにより、通常のブラッシングを続けているだけでむし歯菌の少ない状態が長期間維持されています。
一般的にこの効果は4〜6ヶ月持続されると言われています

3DSはどんな人に向いているの??
● これまでにむし歯に苦しめられてきた方
● 歯に詰め物やかぶせが多い人
● 唾液検査の結果ミュータンス菌の比率が多い方
● 唾液分泌が減少しているケースでの根面カリエス防止
● 小児のランパントカリエスからの健全永久歯列への感染防止
● これから矯正装置を装着する方
● むし歯菌の母子感染予防
● 歯周病に対する予防
以上の項目にひとつでも当てはまる方はお口の中からむし歯菌を除去することが、あなたの幸福度につながると考えられます。

大切なお子様の歯をむし歯から守るために
特に注意していただきたいのは、むし歯の病因菌(ミュータンス菌)は生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはいないことが確
認されているにもかかわらず、歯が生え出す頃から次第に感染者が増加する事実です。
ミュータンス菌の量が多いお母さんとお子さんが、同じスプーンを使って食事したりする
とミュータンス菌に感染しやすくなります。
むし歯菌は、一般にWindow of infectivity「感染の窓」(生後19ヶ月〜31ヶ月)の
時期に母親から感染すると言われています。また、お母さんに治療していないむし歯
があると余計にミュータンス菌が増加しますので、早めに治療しましょう。
定期的に細菌検査を行い、除菌処置を繰り返すことをお勧めします。

3DSの手順
1.唾液検査(1回につき)・・・・・¥5,800
  唾液検査をしてむし歯に対するリスク(危険度)を判定します。

2.ドラッグリテーナーの作成とPMTC・・・・・ドラッグリテーナー¥9,800(上用・下用各\4,900) ,
                                 PMTC(1回につき)\8,700
  PMTCを行い歯の表面から可能な限り最近を取り除きます。
  ドラッグリテーナーの作成
  
  PMTCの手順
@バイオフィルムを、ブラシと研磨粒子が粗いペーストで除去。 Aカップで研磨粒子が細かいペーストでエナメル表層を滑沢にしていく。 Bエバチップで歯間部を清掃。 C歯石除去。
3.ドラッグデリバリー・・・・・\3,500
   ドラッグリテーナーに抗菌作用のある薬剤を入れ、歯の表面に5分間作用させ、PMTCで取りきれなかったMS菌とPMTC
   直後に歯の表面に定着してくるMS菌を化学的に除去します。
ドラッグリテーナーに薬剤を
入れる。
ドラッグリテーナーを装着する。

4.ホームケア
   ご家庭で(1週間)、夜 歯みがき後のドラッグリテーナーにホームケア用の薬剤を入れて5分間歯に作用させます。

5.2回目のPMTCとドラッグデリバリー・・・・・PMTC\8,700+ドラッグデリバリー\,3,500
   1週間後に再度「PMTCとドラッグデリバリー」を行います。

6.除菌効果チェック
   2ヵ月後に除菌効果のチェックのため再度「唾液検査」を行います。  
  ※検査の結果MS菌の数と比率が「リスクなし」の範囲まで減少していない場合は再度「3DS」を行います。

7.6ヶ月後の定期検診

  

持続期間
「3DS」による除菌効果(MS菌に歯の表面への再定着抑制効果)は4ヶ月〜6ヶ月程度持続すると言われています。この期間中
にスクロース(ショ糖)摂取量を中心とする食生活の改善や乳酸菌を利用したプロバイオテックスによってお口の中の環境を「善玉
菌優位」の状態に改善していくことで、より長く除菌効果を持続させ、リスクの少ない状態が作り出せるのではないかと思います。
※効果判定とお口の中の現状確認のため定期的に「唾液検査」を行うことをお勧めします。



唾液検査の注意事項
●抗生物質服用中は検査ができません
●唾液採取2時間前よりブラッシング、飲食禁止
●検査前日に殺菌性の含嗽剤などを使用しない
    ランパントカリエス
  ミュータンスレンサ球菌