浄土真宗本願寺派
社会部発行 

 災害と人権
 生きとし生けるものすべてのいのちの幸せを願
い、はたらき続けてくださる阿弥陀さまとの出
遭いによって、全てのいのちの幸せを願うなど
思いもよらなかった私の心に、小さな痛みが生
まれました。

 それは、自分の幸せに精一杯で、他人の悲し
みに思いが至らなかった私自身への痛み。そし
て気が付けば、悲しみを抱えたたくさんのいの
ちがそこにあったという事実への痛み。

 その痛みを出発点として、その悲しみに寄り
添いたいと願っても、自分中心の心を離れられ
ない私であることを何度も思い知らされる。

 阿弥陀さまとの出遭いによって与えられるの
は、きっと答えではなく『問い』。それは自ら
への問いであり、社会へ向けた問い。

 そして、それを考え続ける力と、ものごとの
本質を見抜く感性と、一歩を踏み出す勇気も一
緒に与えられる。

 限界を抱えた私たちだけど、無限のはたらき
に支えられ、促されて生きている、あなたと私
であることを……伝えたい、あなたに。



不用意な言葉や態度の中で
我慢を強いられている方々いることを
考えてみませんか?

                      
                        
「思ったより元気そう」
「ガンバレ」
「前向きの生きよう」
「命があったんだからよかったと思わなきゃ」
「早く元気になって」
「あなたは幸せなほうだよ」
「つらいのはあなただけじゃない」
「もっと強く生きなきゃ」
           
あなたの痛みに
気づける私
であるために

                   2004・9・12 更新
                   2009・10.30更新
                   2016・6・15
        

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