⭐️吉備高原神楽民俗伝承館⭐️
- 備中地方を代表する民俗芸能として、全国的に知られている「備中神楽」は生活にとけこみ舞い継がれてきました。しかし、神楽大夫の高齢化や祭りの簡素化の傾向がみられるなかで、神楽をできるだけ本来の姿に近い形で後世に伝えていくため、平成2年7月にこの施設が整備されました。

- ここには、昭和初期の神楽面・陣羽織などの展示のほか、荒神神楽の「神殿」が整備され、舞の研鑚のために使われています。また、50年以上の神楽歴をもつ「備中神楽五十鈴会」や備中地方の熟練した太夫で構成する「備中神楽伝承研究会」の活動拠点となっています

⭐️備中神楽のおこりと再編⭐️
- 備中地方の神楽であるため「備中神楽」と呼んでいますが、元来は荒神の鎮魂を目的とするところから「荒神神楽」と呼ばれてきました。また、この地方では荒神を」産土荒神(うぶすなこうじん)」、あるいは「臍緒荒神(へそのおこうじん)」とも呼び地縁・血縁で祭られています。

- 「荒神神楽」は式年に行われ、十二支が1回りする13年目、あるいはその中年の7年目に行われたりします。

- 井原市の旧美星町は備中地方の中でもとりわけ神事色の強い「荒神神楽」が多く舞われ、その起源は遠く鎌倉・室町時代にさかのぼります。しかし、神事中心の神楽は芸能性に乏しく観、客の娯楽的な欲求を満たすことはできませんでした。そこで『古事記』や『日本書紀』等の中から「天の岩戸開き」「国譲り」「大蛇退治」を加え、神楽を再編したのが西林国橋(1764~1828)でした。神事色の強い「荒神神楽」に対して、これらの演目は「宮神楽」で舞われています。
⭐️荒神神楽と神宮楽⭐️
- 式年祭の神楽を「荒神神楽」というのに対して、毎年おこなわれる氏神(うじがみ)の例大祭の神楽は、俗に「宮神楽」といいます。
- 氏神の「宮神楽」では、神殿は、神社の境内や拝殿に建てますが、「荒神神楽」では、荒神が祭られている近くの耕地に建てます。本来は神楽田とよばれる畑に設置されました。

⭐️一般的な宮神楽と荒神(式年)神楽⭐️
- 🌳演目の分類:神事的
宮神楽:榊舞、導き舞、猿田彦舞
荒神(式年)神楽:榊舞、白蓋神事、役指し舞、導き舞、猿田彦舞、五行幡割り、布舞、綱舞、託宣、石割神事、剣舞
- 🌳演目の分類:芸能的(神代神楽)
宮神楽:国譲り、大蛇退治
荒神(式年)神楽:岩戸開き、国譲り、大蛇退治
- 🌳演目の分類:その他
宮神楽:- - -
荒神(式年)神楽:吉備津、玉藻の前、お田植、三韓、お多福
⭐️主な神楽演目の紹介⭐️
- 🐲榊舞(さかきまい)
神楽のはじめにあたり、一切を清める舞
- 🐲白蓋神事(びゃっかいしんじ)
八百万の神々を勧進し、鎮座を願う神事
- 🐲役指し舞(やくざしまい)
神楽の配役を指示する舞
- 🐲導き舞(みちびきまい)
猿田彦の命の由来を説いて導く
- 🐲猿田彦舞(さるだひこまい)
力強く勇壮な舞。扇子、剣、長剣の舞がある
- 🐲五行幡割り(ごぎょう)
五行思想にのっとり、天地万物が五つの要素からなると問答形式で説く
- 🐲布舞(ぬのまい)
荒神の御魂を鎮め最後に神意を聞くため、白布を振りながら神懸る。
- 🐲綱舞(つなまい)
荒神の使いとされる蛇を稲わらで綱状につくり揺り動かしながら神懸る
- 🐲託宣(たくせん)
神懸りの太夫の正面に神職がすわり荒神のお告げを請う。
- 🐲石割神事
- 🐲剣舞(けんまい)
4人の大夫による万難消除を願う剣の舞。
- 🐲岩戸開き(いわとびらき)
岩屋にたてこもった天照大神を呼びもどすためにうずめが乱舞する。
- 🐲国譲り(くにゆずり)
おなじみの大国主命が登場するほか、両親と荒鬼の合戦が見どころ。
- 🐲大蛇退治(おろちたいじ)
おなじみの出雲神話がモチーフ。松尾明神の酒づくりも見逃せない。
- 🐲吉備津(きびつ)
吉備津神社の縁起に関する神話劇。
- 🐲玉藻の前
皇室に伝わる三種の神器を奪おうと老狐が女の捨て子に化け、大きくなって帝の妃となるが最後は退治される。
- 🐲お田植(おたうえ)
豊作を願う芸能。田男の田づくり所作がおもしろく、にぎやかに早乙女も登場する。
- 🐲三韓
- 🐲お多福
⭐️備中神楽と国際交流⭐️
- 🐉 平成18年6月22日~24日
備中神楽パリ公演
- 🐉 平成17年9月10日>
国際シンポジウム「田植えの儀礼と芸能」
- 🐉 平成16年10月7日
韓日文化比較交流事業「神話的祭儀の芸能と再現」
- 🐉 平成16年7月24日~27日
中国雲南省のお田植芸能民俗調査及び国際シンポジウム訪日要請
- 🐉 平成15年9月6日
備中荒神神楽 国立劇場公演 式年祭をたどる
- 🐉 平成15年9月6
第8回星の郷大神楽へ韓国招聘 「お田植神楽」の再編初公演と韓国芸能「端午グッ」の比較公演
- 🐉 平成14年10月8日
韓日文化交流 シャーマニズムをテーマに韓日の芸能比較とシンポジウム
- 🐉 平成14年4月29日~28日
鶏龍山山神祭に備中神楽奉納
- 🐉 平成13年9月27日
韓日文化企画者交流ワークショップ
- 🐉 平成13年9月7日~10日
日韓比較文化交流事業 韓国招聘
- 🐉 平成12年10月10日~11日
備中神楽韓国公演
- 🐉 平成11年10月15日
備中神楽韓国デモンストレーション公演


