長福寺裏山古墳群

もうちょっと命名に気を配らないのかな?と思うくらい。
その名の通り、長福寺というお寺の裏山にある古墳群です。


先日、野暮用で笠岡市の「かさおか古代の丘スポーツ公園」に行きました。
野球場やグラウンド、キャンプ場、子供広場など
スポーツやレクレーションの拠点として活用されていますが
なぜ「古代の丘」という名前が付いているのかは考えたことがありませんでした。
その回答が、5世紀代に築かれた古墳群に隣接しているから。
せっかくですから見に行って見ましょう。スタートは展望台です。



展望台の屋根も古代を思わせる茅葺です。そこから吊橋を渡った向こう側が
「長福寺裏山古墳群」と呼ばれる古代ロマンの地になります。



ここから歩いて行けそうなのは、「七つ塚古墳群」くらい。
全体を回るには、1時間くらいの散策を楽しむか車で広場に行くかの2者択一で。
では七つ塚古墳群です。





説明看板は充実しています。


では駐車場へ。舗装もしてありますしトイレも完備です。
トイレの後ろに見えるように見事な竹林も楽しめます。





ではスポーツ公園側から順を追って。
双つ塚古墳は、長さ約60mの井笠地区最大の前方後円墳です。



駐車所すぐ脇には弥生時代の竪穴式住居跡が。





一つ塚古墳を横目に見ながら進みます。



仙人塚がメインの古墳。43mの帆立貝形古墳で多くの埴輪が発見されました。
この古墳では石室を見ることもでき。明治時代にここから発見された
「短甲:よろい」はアメリカのメトロポリタン美術館に収蔵されているというのは
すごいことだと思いませんか?







最後に東塚です。



そこそこ権力を持った人の墓のようですね。


教科書で見るような、見事な前方後円墳ではありません。
笠岡にもちゃんとした古墳があるのだなあという気持ちになれば
少しだけ供養が出来た気がします。