鼻ぐり塚
「鼻ぐり」とは何でしょう。牛の鼻に付いている「鼻輪」のことです。
こんなイメージですね。
『鼻ぐり塚』は「福田海本部」という宗教団体様の中にあります。 大まかな場所ですが、国宝の本殿・拝殿を要し 見事な廻廊や「鳴釜の神事」で有名な吉備津神社の近くです。 同じく有名な吉備津彦神社に向けて、国道ではなく山沿いの道を進むと ほどなく到着します。車でも大丈夫ですが散策できる距離感です。 目印の看板です。 駐車場はこの長床の裏側になりますので、坂道を登って大丈夫です。 注意 「鼻ぐり塚」の参拝は有料で、100円必要です。 無人の受付に行き、100円収めてから護摩木をいただきます。 お願い事と名前を書いてから鼻ぐり塚前にお供えすると、毎日曜日に護摩を奉修していただけます。 鼻ぐり塚までの境内にも様々な建造物が楽しませてくれます。 |
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では「鼻ぐり塚」につきまして、福田海本部様の説明文を紹介いたします。 かつて我が国の農村では牛を飼い、田畑の耕作の労役等に使用していました。 飼い主の手を離れて売られると解体されて肉となり皮となりその最後を迎えます。 牛はその一生のすべてを人間のために尽くしてきたと言えるでしょう。 こうした牛の大恩に報いるため、死後残された鼻ぐり(鼻輪」)を形見として ここに集め浄祭することを、福田海開祖の中山通幽師が発願されたのが始まりです。 (中略) 現在までに収められた鼻輪の数は七百万を超え、現在も毎年数万個が収められています。 もとは古墳であったとのことで、石室前には馬頭観世音菩薩様を祀っていますし 頂上には石塔が経っています。 向かって右側には「牛」が。 左側には「豚」が鎮座していますが、何とも悲しい顔です。 塚は一周出来ます。この鼻ぐり一つ一つが牛1頭だと思うと何とも言えません。 「いただきます」の心を忘れてはなりません。 |