オオムラサキの里

1957年に日本昆虫学会によって「国蝶」に指定されました。
1980年に府中市僧殿町でも発見されたことをきっかけに
「国蝶オオムラサキを守る会」が結成され、地道な保護活動が続いています。


場所につきましては地図を載せておきます。
分かり易いのは下川辺駅横の踏切間近に案内看板が出ています。
ただどちらから侵入しても「離合不可能な極狭の道」ですのお気を付けて。



駐車場は広い路肩に縦列で10台位と、すぐ下に公共の施設があり
そこにも10台くらい駐車可能です(一応トイレもありました)。





この駐車場から50m位登れば、説明看板があり
その後ろのネット小屋の中にオオムラサキが乱舞しています。
通常は個人で管理されているようですが、上手く出会えれば中に入れます。




管理人は運良く出会えることができ、丁寧な説明を受けました。
まずは生体ということで、幼虫から。



6〜7月にサナギから成虫に代わります。サナギの様子と驚きの数を。




洗濯ばさみの数だけサナギが居ます。



そして成虫の様子。上側の鮮やかな紫色が「オス」、下の大きい方が「メス」です。



そして間もなく羽化するサナギを見えやすい位置に移動していただけますので
こんな状態で撮影会が始まります。蝶にはいい迷惑ですよね。



6月後半なら、1時間も待てばほぼ確実に羽化が観察できそうですね。


では管理人が立ち会った羽化の様子です(2023年6月16日)。
サナギの下部が「T」型に割れてきたら2分ほどのショータイム。



















ここから飛べるまで羽が乾くには、5時間必要ということです。



思うより感動しますよ。


環境省のレッドデータブックで「準絶滅危惧種」に指定されています。
この施設では7月の第1日曜日にネットを開けて自然に放つという活動をされていますので
予定が合えば狙い目ですよ。