千手院の浪形岩

最近何カ所か古墳を訪問したのですが
棺の材質に「井原産の浪形岩」と説明がありました。
となれば本場に行って見ようではありませんか。


今回訪問するのは、井原市野上町の「千手院」様。
県の天然記念物に指定されている「浪形岩」を利用した日本庭園があります。
千手院は奈良時代に行基が創建したと伝えられる真言宗頂見寺(ちょうけんじ)の坊の一つ。
このあたりの地層は、約2千万年前浅海であったものが造陸運動によって隆起した
新生代第三紀層中の海成層で、貝やサメの死骸などが密集堆積してできた含化石砂岩層です。
この化石を含む石灰岩が浪形岩(なみがたいわ)と呼ばれています。





歴史もある立派な本堂です。



昔の寺院の名前は頂見寺(ちょうけんじ)ですが、地名としては頂見(いたみ)と読みます。



鬼瓦を二つばかり。






ここの境内からは、運が良ければ瀬戸内海(おそらく笠岡沖)が見えます。



鐘突き堂の裏辺りが良く見えますよ。


本堂の左手から裏に回ると、浪形岩を生かした日本庭園に行けます。




それでは庭の風景でも。







池の周りだけでなく裏山にも注目。



根気よく探せば、化石を見つけることもできます。


駐車場もあります。
蓮の季節や紅葉に合わせて訪問すると
美しさが増すでしょうね。