中国醜悪建築

管理人の会社が中国と技術提携していることもあり、出来るだけ現地ニュースも注目しています。
この度面白いニュースが配信されましたので、追跡調査してみました。


中国と言えば超高層ビルや巨大な建築物が思い浮かびますが
規制が緩いのか個人的趣味がまかり通るのか、奇抜な建築物も多くあります。
最近は政府としても取り締まりの傾向にあり、公式に「醜悪なデザイン」を発表しています。
今回の記事のスタートは、中国系のニュースサイト「レコードチャイナ」より。



この記事だけでは、順位と選考理由しか分かりませんので
中国語サイトを検索して写真も手に入れました。合わせてご紹介いたしましょう。
こちらのサイトを参照いたしました。



栄光の第1位は
海南省タン州市・恆大海花島建築群(「タン」は「擔」の手へんを人べんに替える。)
理由:資本の暴走でやりたい放題。海洋生態を破壊した。
奇怪な形でしかも乱雑。豊かさを誇示し、世俗にこびる旅行
関連プロジェクトの典型。
(追記:開発会社が倒産危機の恒大グループなので『見せしめ』と管理人は読んでます)



第2位 江蘇省蘇州市・蘇州湾文化センター
理由:機能性のない限度を超えたやり方で、装飾部分を無理やり追加した。
無駄な部分が誇張されている。「ニセモノ宇宙感覚デザイン」の代表作。


第3位 山東省斉南市・弘陽広場
理由:単調な表皮構造で多くの機能を覆った。超大型の建築が都市景観を損ねた。



第4位 北京市・維景国際大酒店
理由:補修を行ったが、従来のデザインの欠陥を是正できなかったどころか、ますます醜くなった。
首都北京の東大門一帯の都市のイメージを損ねている。


第5位 吉林省長春市・一汽紅旗イノベーション大廈
理由:全体的なデザインの発想が図案化された形式主義のパターンを踏襲。
デザイン中の要素が衝突し、企業のイノベーションのイメージに悪影響を与えている。


第6位 広東省広州市・広州アリババ華南運営センター
理由:論理性の全くない切断面の構築は、やり方が粗雑で比率も当を得ていない。
功を弄(ろう)してかえって稚拙になった。


第7位 上海市・松江G60科創雲廊
理由:虚偽や無駄使いによる誇張という手法で、都市の奇抜な景観をやみくもに追及。
建物本体の凡庸なデザインをごまかそうとした。


第8位 湖南省長沙市・長沙大王山朗豪酒店
理由:敢えて奇をてらう一方で羞恥心も示す。建設費が増してしまい、不合理かつ美しくもない。


第9位 湖北省武漢市・中国建築科技館
理由:「種子」を模したデザインで造形したが、こじつけだ。
現代建築の科学技術というテーマの表現から逸脱している。


第10位 河南省濮陽市・長慶路跨金堤河橋(龍鳳橋)
理由:低俗な形式で手法は劣悪。
不要な部分を追加したことで、現代的な橋の構造の基本的な論理と美学の精神に反している。


いかがでしょうか?結構ボロカスに否定していますよね。
今後減少するのかどうかは神のみぞ知る所でしょう!!

何事もランキング物には「殿堂入り」もありますので
管理人厳選の過去の代表的な建築物をいくつか紹介しましょう。
まずは「確かに趣味が悪い部門」。最初はホテルの外観です。


続いては遊園地のアトラクションです。
一番上が展望デッキ。下の人形は回転したり傾いたりもできます。


交通事故を起こした自動車を二つ合わせる「ニコイチ」を建物で。


1万分の1のスケールなら奇麗だと思います。


管理人的には「クサフグ」


シンガポールのパクリ???



次は「公共性のある組織の本社部門」です。
最初はCCTV本社。呼び名は「パンツ」です。
想像してみてください。透明な便座にお尻を降ろした瞬間・・・・・


政府系新聞の中央人民日報本社。
言うまでも無く男性の「アレ」・・・・・・



今度は、ある意味「特徴を見事に表している部門」に進みましょうか。
管理人的には嫌いではないです。では携帯電話ショップから。


音楽関連と説明なしで誰でもわかります。


中国のスポーツと言えば「卓球}。


蜂の巣のハニカム構造は強度ピカイチ!ちゃんと蜂の姿も。


日本も中国もお寺では「合掌・礼拝」。


大学で何を学ぶかは自由。私は「魔法」を学びに来ました。



最後になりましたが建築物でここまでの曲線を表現できるのは逆に見事。
日本では耐震強度が必須ですが、中国ならOK??




お楽しみいただけたでしょうか?



今回は写真を載せませんでしたが。実際に管理人も
瀋陽市にある硬貨形の「方圓ビル」や
上海の長靴型「尚嘉センタービル」
蘇州のステテコ型「東方之門」は見たことがあります。