グルっと天文台

先日、井原市美星町とパナソニック様との照明器具に関する共同研究が完成し
アジア初の国際ダークスカイ協会認定「星空保護区コミュニティ部門」を目指しているとお伝えしました。
今回はその美星町にある天文台の紹介でも。


場所としては2カ所になります。まずは美星天文台から。
大まかな所在地は「中世夢が原」の東隣です。
管理人の訪問は昼間でしたが、星を見るのは夜ですので
途中の歩道にも、空に優しい照明が。



美星天文台の手前には、JAXAの「美星スペースガードセンター」があります。
これは地球に接近する小惑星や、地球の軌道上にある使い終わった人工衛星やロケット
その破片などの「スペースデブリ(宇宙ゴミ)」の観測を行っている施設です。
全景は・・・



背景には中世夢が原が見えますので最先端の未来と過去が共存。



施設自体は一般公開されてはいませんが、隣に展示館が開設されています。
現在は「コロナウイルス」の影響で残念ながら閉鎖中です。





『JAXA』のロゴがかっこいいですね。入場も無料ですので
再開されましたら、是非お気軽にお越しください。

その奥手に見えてくるのが、井原市が誇る「美星天文台」です。
『公開天文台』というシステムで、一般の方が気楽に利用できる中では
日本最大級の「口径101cm望遠鏡」を備えています。
昼の展示館はもちろん、金曜から月曜日までは夜間も開館しています。
星を見るから夜が当たり前なんでしょうが、人気は高いですね。



写真左隅に見えるオブジェは、古代中国の知恵から。





大したものです。



裏手には小さなドームもいくつかあります。
現在は夜の見学は整理券が必要ですので(人数制限アリ)、HPでご確認ください。


もう一つは「星空公園」。前述の美星天文台の東北東2.5q(直線距離)にあります。
資格は必要ですが、こちらも60cm望遠鏡を個人借用可能です。
施設自体は海上保安庁の旧美星水路観測所で
井原市が国から貸与を受けて周辺を公園として整備・管理しています。

テーマは「願いが叶う」。こんなモニュメントがお出迎え。



中央部の白い所には昼の光を蓄えて夜に発光する「蓄光石」が
七夕の「7月7日」にちなんで77m散りばめられており
夜は幻想的な風景へと変わります(地上の天の川)。
77m先の正門には「願い叶うポスト」があります。
郵便ポストではありません!! 七夕式に「願い事を書いた短冊」を入れてくださいね。



この写真のドームが本館に付属しているもの。
別館のドームは「美星町のライブカメラ」で見ることもできます。



もう一つ有名なのは、2011年にテレビの「奇跡ゲッターブットバース!!」で
沖縄県石垣島、長野県八ヶ岳と共に
『天文学者27名が選ぶ日本で一番奇麗に見える星空コーナー』で
ベスト3に選出され「日本三選星名所」に認定されていること。



それほど夜の美しさは際立っているのでしょうが
昼間の展望もチョットした物。運が良ければ鳥取県の大山から瀬戸内海まで。
管理人訪問日は総社から倉敷までは確認できました。





公園を後にしようとする帰り道にも素敵な言葉が。



私からもお祈り申し上げます。

皆様の願いが叶いますように

天文台の紹介と言いながら昼間だけでスミマセン。
輝く星空は、是非ご自身の目で見ていただきたいですね。


おまけコーナー
訪問の翌日、自宅の庭から星空撮影に挑戦してみました。
撮影日は2020年11月21日。
月は17:30頃
星空は22:30頃の東向きと南向きです。







何とかなりそうなので、来年の夏は天の川撮影に挑戦!!