鬼の差上げ岩

鬼ノ城からも遊歩道で繋がっています。
こちらは「巨石信仰」の名残になります。


駐車場は鬼城山ビジターセンターから車で5分ほど。
途中離合困難な道幅ですので、譲り合いの気持ちで。


十分な広さと、トイレや案内図も完備です。

今回の管理人のコースは、地図では「黄色」のウォーキングコース。
岩屋奇岩めぐりコース、約1時間です。



ではスタートです。途中の道すがらには「案内板」が十分に設置されていますので
迷子になる心配はありません。



まずは岩屋寺へ。後で知ったのですがこのお寺から差上げ岩辺りは、
アニメ「天地無用」の『魎呼の祠』のモデルとしての聖地だと。

立派な石垣を超えて左手へ。趣のある石段を登ると・・・・





岩屋寺拝殿に到着。もう右手には目的の「差上げ岩」が見えています。




今回は写真が多くなりましたので説明看板は無しで。
木が伸びて見辛くなってきましたが、全景です。



右上の巨大な岩が「鬼の差上げ岩」になります。
古来宗教は「陰陽」となりますので、差上げ岩が「陽:男性」
写真左端が「陰:女性」という説もあるようです。ではその2枚を。





差上げ岩と下の台座岩の間に「すき間」があるのがお分かりになりますか?
またこの差上げ岩の下には空間があり、入ることもできます。



フラッシュを使用しましたが、1枚板ではなく数々の岩石が重なって形成されており
いたる所にすき間があることが分かります。

では周回コースへ出発。次の奇岩は「鬼の餅つき岩」



そして「鯉岩」ですが、これがなぜ「鯉」かというと
管理人の「行って見ました:国内」に出てくる『鯉食神社』と繋がってきます。
古代ロマンの面白さです。



そして良くある命名「八畳岩」。



少しコースを外れますが「屏風岩」。



ちょうど反対側の先っちょ、「馬頭観音」付近です。ここにはベンチもあります。



進行方向を変えて南向きへ。「汐差岩」ですが登り口さえわかれば上に行けます。
上に行くと先ほど訪ねた「鬼ノ城・西門」を遠景に望めます。



その隣には「方位岩」。



少し離れて「岩切観音」様です。縦横の岩石構成が見事。



そして最後に奇岩ではなく古いお墓「皇の墓」です。




管理人以外興味は無いでしょうが、ウォーキングコースすぐ横に
規制の柵も壁も無く「送電鉄塔」が鎮座していますよ。
直に触れます。ぜひ体験してみてください。




このあたりの地質は花崗岩ですので、自然の浸食や隆起作用で色々な奇岩が生まれます。
ただ昔の人にはその規模や形を見て「人間の力の及ぶ範囲ではない」と思って
「鬼」の所為にしたというのも頷けます。