阿部神社

名前だけ聞くと「?」のレベルですが
それなりの物語は持っています


物語の始まりはこのポスターから。


その結果発表です。新聞報道より。

京都大学大学院理学研究科付属天文台では
国立天文台岡山天体物理観測所(岡山県浅口市)の隣接地に
京都大学岡山天文台(仮称)のドームを建設し
東アジア最大となる口径3.8mの光学赤外線望遠鏡の設置を進めている。
設置完了に先立ち、広く一般から親しまれる新しい天文台にしたいとの願いから
昨年10月から12月まで望遠鏡の愛称を募集したところ、1000通を超える応募があった。
その中から「せいめい」が望遠鏡の愛称に選ばれた。

「せいめい」の由来の一つは、平安時代の陰陽師・天文博士であった安倍晴明だ。
京の都に住んでいた安倍晴明は、岡山天文台の近くにある阿部山でも観測をしていたと伝えられることから
「せいめい」の愛称は京都と岡山の両方にゆかりのある天文研究の大先輩にちなんだものと言える。
また「せいめい」が目指すサイエンスの一つとして系外惑星の探査があるが
これは宇宙における「生命」の研究にもつながるものだ。

そして安倍晴明といえば、この人を思い出すのでは?


そう、2大会連続オリンピック金メダルの羽生結弦選手です。
(著作権もあり雑誌の表紙です、ご了承ください)
平昌オリンピックのフリープログラムは、
陰陽師・安倍晴明にちなんで「SEIMEI」だったことは、記憶に新しいです。

先に絵馬を紹介しますが、ファンというのは素晴らしい物ですね。
阿部神社にも、ちゃんと奉納されておりました。



では場所のご紹介。★が物語のきっかけとなった天文台。
ハートマークが今回ご紹介の阿部神社になります。
所在地の「阿部山」の「阿部」は、安倍晴明の「安倍」と字は違います。


駐車場は地図の中の「阿部山キャンプ場」にお願いします。
目印というかナビの入力はこっちかも。



パレット君が分かりますか?   広さは十二分にあります。

この駐車場に着くまでの間にも、案内看板は十分に用意されています。
ご心配なくお越しください。


神社に行く前に、少しだけ寄り道です。
地元の皆さんによって記念の石碑が建立されております。
逆光で掘った文字が読みづらくて申し訳ありません。


すぐ横の案内には




では、阿部神社です。

鳥居ではありませんが2本の石柱がお出迎え。

境内の様子は

特に言われなければ、神社とも気が付かないような佇まいです。
きちんとお参りさせていただきました。

この写真の中央辺りには屋敷跡が。


すぐ横には山の上にもかかわらず、湧き水も確認できます。



案内看板です。




そして本命は「晴明大権現」。
天体観測所の跡とも言われています。



人工的に並べられた石が、何かを語っているようです。
そのまま天を見上げると、枯れ木が星を指さす立ち姿のようにも。



夢は広がります!!


陰陽道は、吉備真備が唐から持ち帰ったのが由来。
実は案外に前述の吉備真備出生地とは目と鼻の先です。
その昔、備中の地では色々な歴史が作られていたのでしょうね。