東側エントランス

西側に続いて、いよいよ本命の東側です。
改造の目的は「階段⇒スロープ」になります。






まずは恒例の設計案と図面化です。
まあ前々からアイディアは固まっていましたので
図面化まではそこそこ順調に進みました。
ここで問題となったのが、母屋解体の時に
同時に撤去せざるを得なかった「ウッドデッキ」です。
割と真面目にキシラデコールを塗ってはいましたが
元の材木が陳腐であれば、それほど長持ちしないことに
若干のショックを感じます。

そこでいろいろと調べていると『人工木材』なる物を発見。
長期間メンテナンスフリーと言う事でサンプル依頼し
素人でもなんとかなりそうなことを確認後
アートウッド様の『Eee-Lumber』を選択いたしました。
問題と言えば人工物なので定尺となりますので
裁断寸法を組み合わせて(写真下のExcel表)
出来るだけ効率が良くなるように若干設計変更しました。

発注からほどなく宅配便で到着。
人力運搬できる程度に小分けされています。

最初の仕事は裁断位置の印付。
切ってしまったら元には戻りませんので
ここは慎重に!!






数が数ですから、丸鋸を使用します(会社より借用)。
素人ですから安全第一(プロも同じ)。
バイスで固定しながら切断していきます。
という事で、切断完了しました。
でも、ここでちょっと中断して本職のお仕事に。






いよいよゴールデンウィーク。
本格的工事の開始です。
天気予報では5月とは思えない日差しが射すとのこと。
テントで熱中症の予防です、と思ったら2日目から『雨』
約束が違うじゃない、と泣き言を言いたくなりました。

まずは昔作ったブロック積みの階段を半分解体。
新しく土留めの塀を埋め込む溝を掘っていきます。
いきなりの難関発生。
緑色の線のところに、古い建物がありました。
まさかとは思ったのですが、石とコンクリートで
作った「基礎」が、しっかりと土中から出てきました。
これを人力で破壊するだけで、約2時間。
初日から疲労困憊です。






まずは基本となる柱を立てて行きます。
基本中の基本である「水平・垂直」を忘れずに
時間がかかっても慎重に。

バラスを敷き詰めてから突き固め、
Eee-Lumberの中空 98*98を柱に。
横桟には、Eee-Board無垢を
縦壁には、Eee-Lumber無垢を使用しました。
縦壁を張り付けて行きます。
木ネジ用の下穴は必須とのこと。
あと多少の曲りもあり、修正する方法も
開示されていますが、管理人は柱のみ修正し
縦壁は、あえて曲りを残して自然感(?)を
演出して見ました。
まあこの辺りは好みと感性の問題ですが・・・







雨模様になってきましたので、予定を変更して
ここまでを固定することにしました。
コンクリートに埋め込む深さは「250mm」。
このあと真砂土の圧力がかかりますので
ケチることなく盛って置きました。

ここまでで2日目終了です。
今年はカレンダーの並びも悪く
管理人は4連休だけでした。
3日目はヤボ用で留守にしましたので
最終日の4日目に段差部分を大急ぎで組み立てました。

ちょうどコンクリートの養生にピッタリなので
このまま3日間放置プレイに入ります。






3日間の出勤を終えて、作業再開です。
まず最初はスロープの角度的に邪魔になる
旧ブロック階段の一部撤去です。
タガネを使いながら、慎重に破壊していきました。
ブロックの横穴に真砂土を詰めることは困難ですので
詰め物をしました。
材料の配送時に包装されていた資材を
再利用いたしました。

利再来??








真砂土で埋めて行きます。
外側はコンクリートが隠れるまで盛ればOKですが
肝心のスロープ部は大量の真砂土を
そこそこ踏み固めながら盛って行く必要がありますので
一輪車と突き棒を駆使しながら
慎重に慎重に。

斜面の平面度は、なかなか難しいです。
続いては手すりの加工です。
文字通り「手で擦る」物ですから
手触りにも気を配りましょう。

今回の武器は「ベルトサンダー」という名の
連続回転式サンドペーパーです。
ゴム会社には必需品ですのでまたまた借用。
入念に面取りを施しました。

もう一つは固定方法。
熱伸縮が多少大き目と言う事で
柱に直接ボルト留めをせず
抜けることはないが多少の自由度を持たせた
組木細工を意識して見ました(自画自賛)。










最後に柱の上にキャップを取り付けて一段落。

この後の予定は、スロープ部分の滑り止めと
排水性を考慮して、簡単に舗装しましょう。
水をかけるだけで固まる「まさ王」系にするか
公園にあるようなカラー舗装にするかはこれから。
しばらくは盛り土の安定を待ちながら
またまた調べ物が始まります。


別角度からの全体像です。

見てのとおり地中に埋め込みたかったので、初めて「人工木材」を使用しました。
取扱いの印象としては、粘り気が非常に強い木材かな?
切断や穴あけには、多少のコツが必要かもしれませんが
切断面の後処理や面取りなどは、逆に容易に可能です。


そして何とか庭の様子を呈してきました。




しばらく様子を見てからにはなりますが
もう一つ作りたいものがありますので
お楽しみに。

ちなみに今回の金額は、真砂土等が正確に計算できませんが
約20万円でした!!