温活〜身体を温める
身体を温める一連の行動を最近では「温活」と表現するようです。
これに生姜ブームも手伝って温活という言葉の登場が、今まで冷えを認識していなかった方まで身体を温めることを意識する、良いきっかけ作り
になったのではないでしょうか。
冷えを実感しなくても腰痛があれば冷えのサインです。試しにお腹を温めてみて下さい。腰だけ温めている時よりも痛みが和らぐことがあります。

そこでぜひ生姜と共に活用いただきたいのがシナモンです。お菓子や料理に使われるシナモンは、肉桂や桂皮という名で知られる生薬でもあります。
お腹を温め、冷えを追い出す働きに大変優れたシナモンは寒い冬こそ積極的に使いたい香辛料の一つです。



お疲れブレーキ、気持ちアクセル
お疲れブレーキ・・・疲れたなあとちょっと休めば寝込まずに済みます。
気持ちアクセル・・・気力が足りないとアクセルを踏み込めば、今度は寝込むほどのブレーキがかかります。それが発熱です。

疲れは免疫力や保温力を低下させるばかりか、「出すべきものは出す」代謝力も低下させます。するとゴミがたまって身体がゴミ屋敷になります。その過程が「疲れ→風邪→発熱」です。

疲れたなと感じたら、無理せず少しの休息を。身体も心もゆったりと。



肥満症と健康
肥満の判定
BMI指数=体重s÷身長m→25以上を肥満とし
また18.5未満を痩せとしています
体重をどの位減らせば健康障害の改善が見られるのでしょうか?

体重が3〜5%減少すると検査結果が改善する(血圧、血糖、中性脂肪などが低下しHDLコレステロールが上昇する)という特定検診や保健指導の結果が報告されています。
肥満を防ぐポイント
    →基本は摂取エネルギーを消費エネルギーよりも少なくすること!
☆ 栄養バランスを考え、身体に必要な栄養素が不足しないようにする。
☆ 規則正しい生活(早寝、早起き、朝ごはん)が肥満を予防。
☆ 速足歩きなどをこまめに繰り返す。
☆ 食事や体重の記録。
☆ 食事の注意。
   ○ 1日2食にすると一回の量が増え大食になります。1日の食事量      同じ場合、1度に食べるとインスリン分泌が増え食べたものが脂      肪となり身体にたまり太りやすくなります。
   ○ 夜遅くの食事は太る原因になります。脂肪を体内に貯める働き       を持つBMAL−1という遺伝子は夜10時頃から深夜2時ごろ働き      が活発になることが知られています。
   ○ 朝食を摂らないと脳は飢餓状態にあると判断しエネルギーを溜       め込むように内臓が働きます。朝食は抜かず摂りましょう。
   ○ 食事を始めてから血糖値が上昇し脳の満腹中枢を刺激して満腹      感を得るまでに20分程かかります。ゆっくりよく噛み早食いは避      けましょう。



健康寿命・健康年齢
健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。平均寿命と健康寿命の間には男性で約9年、女性で約13年の差があります。誰もが最期まで健康で活き活きと過ごしたいと思っていることでしょう。さあ!健康寿命をのばしましょう。
そこで最近注目されているのが「健康年齢」。
健康年齢とは生活習慣などの改善で身体がどのくらい若返るのかを数値化したものです。その若返った年齢を実年齢から引いた値が健康年齢。健康年齢が5.5才若くなると生活習慣病をはじめとしたさまざまな病気が防げるといわれています。

これからは医療技術によってただ長生きするだけでなく健康年齢を若く保ち、健康寿命を延ばすことが大切。そのためには、運動や食事など、生活習慣の見直しが必要です。
  ☆健康年齢を保つために気をつけたいこと☆
  @血管年齢
       血管も加齢と共に老化します。血管年齢が実年齢より10才以
       上高いと、動脈硬化や脳卒中のリスクがあがります。
  A骨年齢
       骨年齢とは骨の成熟度を評価して、骨の年齢が何歳相当であ       るかをあらわしたものです。骨年齢が高くなると骨の構造がス       カスカになってもろく骨折しやすくなります。
  B腸年齢
       腸年齢とは、腸内の善玉菌と悪玉菌などのバランスから腸の       状態を年齢であらわしたもの。腸は身体の免疫機能を司って       いる大切な器官です。



食べすぎとむくみのツボ<陰白>
テレビで紹介された食材が、スーパーで品切れになることはよくあります。最近ではココナッツオイルが認知症と歯周病とダイエットに効果があったと報道され「お一人様一個限り」になってしまいました。
認知症、歯周病、ダイエット、一見無関係に思えますが、東洋医学では「根っこは同じ」と考えます。ここでの根っこは「熱の上昇」です。寒さで足が冷えると気血が十分に足先まで回らないので、何とか回そうとすることで発生する排気ガスのような「血熱」が、歯肉まで上がれば歯周病を悪化させ、脳にたまれば認知症になりやすく、胃にとどまれば胃からさらに上昇するのを食べ物で押し込めようとするので、異常に食欲がわきます。

ゲップ、逆流性食道炎、食べすぎも、原因の一つに「下げるものが下がらない」状態があると考えます。
便秘も同じことですが、結局は寒さや「どうしよう」という不安などさまざまなストレスから気血が滞ることで、めぐりめぐって胃腸の調子に悪影響を及ぼしているのです。
そのような時は足元チェックです。足がむくんでいませんか。「熱が上がって下がらない」ということは、「出すべきものが出せない」ことにつながります。食欲旺盛で便秘気味、暑がりでむくみがひどいという方もいらっしゃることでしょう。ツボは「陰白」です。下痢、吐き気など胃腸のトラブル、むくみ、頭痛、めまい、全身倦怠などでつらい時、「体調の底上げ」に幅広く応用されています。胃薬が欲しくなったら、まずは押してみて下さい。食材はココナッツオイルも良いですが、馴染みが深いものでは「黒豆」が水分代謝と胃熱のバランスを整えるとされています。

<陰白>

探し方     足の親指の爪、外側ななめ下
ポイント    吐き気がするのに吐けない時に押すと、吐くべきものなら          吐けるようになります 



大腸をきれいに保つ食生活
喘息などの呼吸器トラブルは、リンパ管の汚れが気管支などの粘膜に及ぶことで発症します。咳や痰によって、体外へ汚れを出そうとしているのだ、と捉えるのです。ではリンパ管の汚れはどこから生じるのか?それが大腸だと考えるのです。何故なら、私たちが摂取した水分は殆どが大腸まで運ばれ、大腸粘膜から吸収され、リンパ管を通じて全身に運ばれるからです。
 大腸内が悪玉菌優位になりますと腐敗分泌物が増え、それが全身に回ると大変なことになります。善玉菌を優位に保つことが大切です。
 腸内細菌のエサは、私たちが食べたもののうち、小腸から吸収し損ねた「残飯」です。そのうちデンプンが善玉菌のエサになります。つまり、ご飯が善玉菌を増やすことになるのです。
 うどんやパン、お好み焼きなど小麦の「粉食」よりもお米の「粒食」の方が、大腸へデンプンが多く残ります。さらに白米よりも食物繊維の多い玄米や分搗き米の方が善玉菌の分け前は増えます。一見消化が悪く無駄になりそうなものが、実は無駄ではないとは、食養の世界も深いものです。
 発酵食品も腸内環境を整えるのに有効です。ヨーグルトは悪くないのですが、主食がパンになりやすく米を食べる機会が減ることに注意が必要です。乳製品は脂肪が多いので、副食に注意しないと栄養バランスが崩れ
ます。おかずがベーコンエッグ、少量のサラダにドレッシングをたっぷりかけると、大腸に良い食事とは言えなくなります。
 味噌汁、糠漬けはご飯に合い、低脂肪の発酵食品です。焼き魚や煮物にマヨネーズは必要ありません。和食で「腸活」がこれからのトレンドです。
 
 

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