5月4日(月) 14:20~15:00

 兵庫県赤穂郡上郡山野里の郷、「天王さん」で知られる「髙嶺神社(深澤景弘宮司)」の30年に一度の中開帳特別大祭にお世話になりました。

 昨年から同神社の祭典部「山上善広副部長」様からご照会頂き、今回の慶事での大変名誉な神樂奉納となりました。

 予報では「雨」でしたが、何とそれに反しての時折日差しもある絶好のお祭り日和となりました。

 髙嶺神社宮司の深澤先生のご挨拶のあと、舞姫による「浦安の舞い」〜「山野里獅子保存会」による獅子舞の後、神楽の出番となりました。

 この髙嶺神社の御祭神は牛頭天王即ち「素戔鳴の尊」と妻「櫛稲田姫」姫の親「足名槌・手名槌」の神が祀られているということから、「八重垣の能」を奉納することになりました。

 ところが備中神楽の「八重垣の能」は通常90分、今回の持ち時間は40分、これを通しで見て頂くには「濃縮」という作業が必須、人数でカバーしないと不可能なのです、社中員7名が短時間で入れ替わるという作戦が功を奏し、何とか時間内で濃縮した「八重垣の能」を見て貰ったと自負しています。

 足名槌のお爺さんの語りの中には(省略しましたが)「大蛇が大雨を降らせながら、次々と娘を呑み取った」という旨のセリフがある通り、「松尾明神」の酒つくりの場面では何と「降雨」となるではありませんか。こういった自然の演出もあり無事持ち時間の中で奉納が千秋楽となりました。関係各位の皆さま、多くの参詣崇敬者の皆さま、ありがとうございました。

 皆様のご健康ご多幸を祈念しつつ、無事17時帰着致しました。

 追伸です、偶然な出会いがありました、あの大勢の参詣者の中に知り合いがいたのです、井原市西江原町の自動車屋さんのあととり「青木ヒデ君」とバッタリ。「何と奇遇じゃやのお」と声を掛けあい「どしてここへ?」奥さんの実家が山の里とのこと、親子3人で連休の里帰だったようです。「おじさん、こがあな遠くまで神楽に来るんじゃなあ」って。世の中狭めえもんです。