1月11日(土) 13時〜17時20分

 井原市西江原町の「伊藤家」で恒例の「新春御神楽祭」が挙行されました、
この行事は平成13年に当家の当主「伊藤道広」さんの61の厄年を機会に大勢の神楽ファンの皆様を迎えて挙行されたのが始まりです。今年で実に11年目を数えます、「光陰矢のごとし」とはよく言った物で、伊藤さんを始め主催者の皆さん、神楽太夫も口々に「もうそがあになるんかのう」・・・・・

 11年目の今年も伊藤家のご家族や親族の皆様、毎年お骨折り下さっている「岡本社長」そして伊藤先生を始め「御詠歌」の皆様等々、多くの方々の意気投合で開催に至りました。

 ちょっと残念といえば、伊藤家の若当主「耕三」さんが海外(米国)へ赴任中なのです、グローバル業務で世界を股にかけた大活躍は悦ばしいこととはいえ「やっぱり寂しい」・・・・・ところが楽屋近くの居間にはパソコンが、それには何と「耕三さん」が写し出され、これぞテレビ電話じや、私めも会話ができましたぞ。
 異国の地で「粉骨砕身」の姿を実況中継で拝見させて頂きましましたが、くれぐれも体だけは自愛され、務めを果たして井原の地に錦を飾って貰いたいと祈るのみです。

 さて、神楽の方は「役指し」「榊舞い」「導き・猿田彦の舞い」「岩戸開きの能」「国譲りの能」「八重垣の能」「五行相生」と滞りなく舞い納めることが出来ました。皆様のご声援ご鑑賞本当にありがとうございました。

 最後になりましたが、もうひとつ重要な出来事がありました。
伊藤家の次男「啓造さん」の次男「諄弥くん」が「建御名方」所謂「鬼舞い」に加え「櫛稲田姫」を舞ってくれました、はっきり言って現状は未だ基本が出来ている状態、これからは実地で磨きをかけて「備中神楽」の真髄を後世に伝える一役を担ってほしいと乞い願うものです。

 関係の皆様ありがとうございました、そして今年もご健康でご活躍されますよう祈念申し上げます。