平成18年の日記帳

1月3日 丙酉年最初の神楽奉納は、美星町西水砂の郷「鷹家株内」に祀られる「摩利支天神社」の5年に一度の式年祭です、当地へは鷹家弘さん・鷹家小太郎さんの当番に続きこれで3回目となります、今回の当番は鷹家進さんです、妙剱神社の宮司藤井順介先生が神迎え行事を執行され いよいよ式年祭が開始です、大当番のお宅には総代の鷹家弘平さんを始め11人の「鷹家さん」が集合です。

1月29日 今日は旧正月の元日です、笠岡市東大戸地区の「守屋昭治さん」のお世話で、5年毎に正月の家祈祷を頼んで下さいます。有志の皆さんのご家庭を「猿田彦」を舞って巡りました。皆さんまたお会い出来るまでお元気でいて下さい。

2月4日 西江原町今市の「伊藤道広さん」宅での、恒例になった「新春大神楽」です。岡本製麺の岡本宏社長のはからいで、もう5年目になります。今回は国譲り・玉藻の前・大蛇退治を奉納しました。参加の方も年々増え今回は49人になりました。次回は配役も少し替え新鮮味のある神楽奉納を計画しています、皆さん健康で待っていて下さいネ。

2月5日 福山市野々浜地区の「黒住教野々浜教会所」の節分祭に招待頂きました。1人のおばさんが「私は備中町布賀の出身よ、去年は朝7時まで神楽を見ました、その時の太夫さんじゃが」と声を掛けて下さいました。世の中って狭いですね。

2月12日 岡山市大井「黒住教大井教会所」の新春開運祭が行われました。今年も大勢のお参りのみなさんで、賑やかな開運祭が行われ、沢山の「福の種」を授かっていらっしゃいました。来年は2月12日(月曜日)の予定です。たまには出しものを少し変えた神楽にしようと思っています、皆さんお元気でいて下さいね。「立ち向かう、人の心は、鏡なり!! 己が姿を、写してや見ん!!」

3月12日 備前市片上備前焼「山麓窯」さん恒例の「梅祭り」に招待されました、今年は寒い日が続き、梅の花の開花が遅れ気味でした。生憎の雨天も重なり人足が心配されましたが、多くの家族連れで賑やかに開催されました。

4月1日 成羽町長地「12社合祀荒神社」の式年祭です、今回は「テレビせとうち」さんのビデオ収録もあり、長地農村広場ゲートボール場には大勢のお客さんで、厳かな神事と共に賑やかな神楽奉納になりました。宮司の高田先生始め神職の先生方、式年祭実行委員長の渡辺成宣さん、終始お世話頂いた西江馨さん他実行委員の皆さん、産子各位の皆さん、一般の見物客の皆さん、ビデオ収録の関係者の皆さん、お疲れさまでした。

5月21日 倉敷市玉島柏島の「柏島神社大神楽」が開催されました。大総代の大橋利雄さんが氏子の皆さんに呼びかけられ、宗田進さん他スタッフの皆さんが一丸となって「地区の繁栄」を祈願されての神楽奉納です。台風一号の影響で1日順延にも関わらず、500名を大幅に超える大勢の見物の皆さんで大賑わいの中、「あっと言う間の6時間半」でした。「古の、神の真似して、鬼も蛇も!!斬り平らげて、氏子栄ゆる!!」  

7月30日 井原市井原町新町に鎮座の、新町・本町・中町の一部の氏神様「井森(いのもり)神社」の夏祭り(環くぐりさん)です。神楽奉納に先立ち、神事が厳かに行われ、宮司さんを先頭に、茂原一彦さんを始め氏子の代表の方が茅の環をぐぐり、「今年の夏も無難息災でありますように」と祈願されていました。夕方のにわか雨で涼しいくなることを期待していましたが、意に沿わずうだるような暑さの中、大勢の氏子さんや、見物の皆さんが、最後まで声援を送って下さいました。「目に見えぬ、神の心に、通うこそ!!人の心の、誠なりけり!!」 

8月27日 井原市野上町「日長山(ひおさやま)八幡神社」の夏祭り(八朔祭)が行われました。ことしは福良西組が当番です、大当番の三宅英雄さん始め、当番組の皆さんや氏子の皆さんが大勢参詣され、五穀豊穣や残暑に負けない身体堅固を祈願されていました。そして「神楽はなんべん見てもええのうや」って。 終了後社中事務所に戻り総会を開催し今秋の日程確認などを行い、無事故で神楽が奉納できるよう誓い合いました。

10月7日 高梁市和田町「八幡神社」秋季例大祭です。神光社今秋の奉納活動が開始しました、先輩社中「上房神能社」の三宅貫也さんの紹介でこの地の皆さんにお世話になることになりました。宮司の本倉毅先生や総代の川上備之さんの熱心な働きで何年かぶりの神楽奉納になったそうです。心配していた雨も降ることなく、大勢の皆さんが氏神様に参詣され神楽を見ながらコミニュケーションを深めていらっしゃいました。またの機会に皆さんと出会えると良いですね、それまでお元気でいて下さい。

10月8日 美星町「中世夢が原」での神楽です。入場されたお客さんへのサービス行事だと思います。30名を超えるお客さんが1時間お付き合い下さいました。突然の神楽を見て如何だったでしょうか?。

10月8日 矢掛町浅海の郷「岩山神社」の秋季例大祭です。田辺聖祐宮司さん、大当番の武井恒夫さん、当番組みの役員さんと夕食を頂いた後、当番行事宮上がり8時30分から神楽開始です。今回は事の他マネージャーの気合が入り多くのシャッターチャンスの良い映像が撮れています、ご覧下さい、マネージャーご苦労さま、そしてありがとう。

10月14日 朝5時半起床、今秋一番のロードレースが始まります。御前10時に家を出発し、総社の平井太夫宅に集合岡山桑田町町内会の秋祭りに向います(午後1時から5時までの予定)、その足で美星町越出に戻って荒神社式年祭に臨みます(越出の集合が1時間半遅れるので産子の皆さんにご迷惑を掛けます、当番舞が午後8時 宮上がり9時 終了は午前8時頃になります)、更にその足で総社市の塩田神社の秋祭りです(午前9時集合10時開始、終了は午後2時半頃と予想)。それから社中の片付けやら帰路やら衣装の始末があるので、床に着けるのは早くても午後7時頃かな?従って30時間以上の不眠不休となります。「社中全員無事故で勤めが果たせますように」 では発車オーライ!!

10月14日 岡山市桑田町4丁目「町内会の秋祭り」です。町内会の井上剛会長を始め多くの町内会の皆さんが出迎えて下さいました、神楽準備の後、午後2時から開始されました。田舎の神楽とうって変わった都会の雰囲気の中での神楽ですが、大勢のお客さんの中には昔を思い出されたのか、感慨深げに鑑賞されている姿が結構多くいらっしゃったように感じました。当初1時から5時と思っていましたので次の神楽(美星町越出)に戻る必要があるので中田太夫と二人中途で移動しました。

10月14日 美星町越出の郷「産土荒神社」の式年祭です前述の神楽が予定との差が生じ、越出の公民館に遅れてしかも3人の神楽太夫しか列席できませんでした、公民館には実森功宮司さんを始め定家総代長さん他役員の方々が痺れを切らして待っていて下さいました、本当に申し訳ございませんでした、あらためてこのHPでお詫びを申し上げます。定井光夫さん宅の当番行事を終え宮上がり,祭典の後神楽開始です。役指し・榊舞・白蓋行事・猿田彦・岩戸開き・国譲り・五行・祇園・綱舞託宣が終了したのが朝7時、その足で総社に向いました。

10月15日 総社市下倉「塩田神社」の秋季例大祭です。お馴染みの氏子の皆さんがお元気でお出迎え下さって眠さも吹っ飛んだ思いです。世話役の高上忠義さんが「井原の方はもう済んだか?」の問いに「もう一週間したら次は美星川上です」「神楽の話じゃあねえ、稲刈りじゃ」こんな会話で和やかに秋祭りが始まりました。今年は神楽大好きの「浅野進さん」の顔が見えないのが寂しかったっですが、残った方々が地域を盛り上げていらっしゃる姿を見るにつけ涙が出ました、オセンチな管理人ですみません。

10月17日 美星町上高末「山神社」の秋季例大祭宵祭りです、この地は故「岡本利一先生」前神楽部副部長「岡本武文先生」(現この神社の総代長)更には長谷川登与一先生の膝元、神光社結成以来初の舞台です。宮司さんは「実森功先生」、大当番「長谷川忠さん」がお勤めです。19:00当番行事の後宮上がり、宵宮祭典が厳かに行われ神楽奉納となりました。楽屋は公民館なので広く、神殿も広い拝殿、申し分のない環境で皆伸び伸びと舞うことが出来ました。しかも今夜は暖かな夜で結構汗だくになっての奉納となりました。

10月21日 総社市久代の郷「横田神社」秋季例大祭宵祭りです、この地は今でも10月21日〜22日が例大祭です、たまたま今年は土曜日にあたり天候にも恵まれ多くの氏子さんが参詣になり賑やかな宵祭りとなりました。小野宮司さんの先導で19:00時榊舞から始まりました。責任総代の荒木基雄さんの話では、神社本殿に「ミツバチ」大きな巣を造りそれの駆除におおあわらだったそうです。でも人への被害が無くて何よりでした。

10月22日 美星町宇戸谷「八幡神社」の秋季例大祭です。今年は我が社中の森下初男太夫が大当番を受けてのめでたい秋祭りです、藤井智明宮司さんの当番清めのあと宮上がり13:00過ぎ神楽を開始しました。暖かい日曜の昼神楽には多くの氏子さんが参詣になりことの他真剣な眼差しで神楽を楽しんで下さいました。川上忍さんがチョット静かだったのは意外でした、体の調子は大丈夫でしょうか。来年は10月28日(日)長谷川一馬さんが当番です、また皆さんの元気なお顔が拝見出来ますように。

10月28日 矢掛町南山田の郷「御崎神社」の秋季例大祭です。今年は10月1日が日曜日ということで、一般には日曜日が大祭で前日は前夜祭ということで神楽を奉納することになります、しかしこの地は前回第四土曜日に宵祭りが行われた関係で昨年念押ししたのですが、いろいろ行き違いがあったようです。当番の「小川美世志」さんが「気持ちよく氏神様に神楽を奉納しましょう」という呼びかけでこの日の祭りになりました。次回からは第四日曜日の前日の土曜日という事で全当番組及び社中に徹底が図られました。来年は「原地区」が当番組で10月27日に決定です。

11月2日 備中町布賀「亀石八幡神社・合祀神社」の秋季例大祭です。今年は昨年の荒神社式年祭の翌年ということで「御戸開き」神事が行われました。猿田彦の舞いと神能「岩戸開き」の間には、西江愈雄宮司さんの「御戸開き神事」についての解説、新倉裕総代長さんのご挨拶がありムードも最高潮、多くの氏子さんが最後まで熱心に神楽を鑑賞をされていました。現地へ到着すると寒さが感じられ「さすが中国山地に来たのだなあ」と思いましたが、氏子さん達は「今日はヌキーど」(今日は暖かいよ)ですって。神楽が始まると観衆の熱気で逆に「汗ばむ」状態でした。「来年11月2日の金曜日に来ます、皆さんお元気で」と言葉を交して帰路につきました。

11月4日 高梁市川上町仁賀麦草「産土荒神社」秋季例大祭です、荒神社は集会所の中に祀れれています。食事を頂戴して大当番の実安富子さん宅での当番行事の後宮上がり、10時神楽が開始されました。産子さんが十数軒と小さな地区ですが毎年荒神社の神楽が行われています、今夜も大勢の皆さんが参詣され、熱心に鑑賞して下さいました。

11月5日 野上町「日長山八幡神社」の秋季例大祭です、この地区は8月最終日曜日に「八朔祭(夏祭り)」が毎年挙行されていますので年に2回の神楽奉納となります。10時から祭典、11時大当番の三宅英雄さんを始め当番組みの皆さん宮総代の皆さんの関係者によるご神幸があり13時神楽開始です。秋晴れの暖かい日曜日となり大勢の氏子さんが家族連れで参詣され和やかな秋祭りとなりました。

11月5日 吉備中央町上竹地区「産土荒神社」の式年祭です、この地区にお世話になるのは初めてす、産子さんの希望は5時開始ということでしたが、前の神楽の関係と移動が1時間掛かることもあり1時間遅れての開始でした。一陣が到着して榊舞・白蓋行事と進行中に二陣が到着しました。午後10時半終了予定にどんぴったりに終わりましたが、社中の都合に合わせて頂いた昼夜双方の氏子さん産子さんにお詫びと感謝を申し上げる次第です。

11月11日 美星町黒忠の郷「宇佐八幡神社」(神崎宣武先生が宮司さん)の秋季例大祭です、昨夜から生憎の雨が降り氏子さんの判断で拝殿での神楽になりました、この秋初の雨による神殿変更になりました。大当番の三宅誉久さん宅で山木一郎先生が既に神前準備を終えて、お待ち兼ねでした、我々も神楽仕度を済ませ八日市公会堂で夕食を戴き20時から再び大当番に戻り当番行事21時宮上がり、22時宵宮祭典、22時30分から神楽開始です。千葉県在住の山木弘史さん(管理人とメルトモ)も元気で里帰りされ、大好きな神楽を終始身動きせず鑑賞して下さいました、神楽師全員に千葉のお土産まで頂戴して皆感謝恐縮です、ありがとうございました、朝3時神楽終了「来年もお元気でお会いしましょうね」と言葉を交し再会を約束しました。

11月18日 美星町三山、又岡才原地区の「産土荒神社」式年祭です。今年初めての雨の中の神楽となりました。産子の皆さんが急遽神殿や観客席の上に大きなテントを張って下さり、雨天とは言え設備満点の環境を作って戴き、ついつい神楽師も熱が入りました。その前の午後2時からは産子の「山岡修さん」宅の息子さんの結婚披露宴にも神楽を奉納しました、新郎新婦並びにご両家の益々の繁栄を祈願する神楽奉納でした。そこから大当番の「川上貢さん」宅の当番行事に臨み、田辺祥宏宮司さん産子の皆さんと宮上がり、9時半神殿神事〜布舞い託宣・石割神事と続き朝8時半に終了しました。自治会長の「山岡清宏さん」が「次回も11月第3土曜日に頼むけえのお」って。ありがとうございます、皆さんお元気でと挨拶を交し現地を後にしました。

11月21日 (財)日中技能交流センター(槙枝元文理事長 元日教組委員長・元総評議長 旧岡山県都窪郡出身)の創立20周年記念式典が東京都日暮里の「ホテルラングウッド」で盛大に開催されました。その席に招待戴き、猿田彦の命・事代主の命・素戔鳴の命の大蛇退治の3曲をアトラクションとして見て戴きました。特に理事長さんは「私は小さい頃方々へ神楽を見に行っていましたよ」と、故郷を偲ばれながら感慨深げにご覧になっていらっしゃいました。

12月2日 美星町星田平松の郷に鎮座「産土荒神社」の式年祭です。午後8時大当番の三宅利治さん宅の当番行事が刈谷憲市宮司さんの先導で開始されました。今回は明治大学講師の水谷先生、岡山民俗学会理事の難波先生のご視察がありました、我社中の18年公式神楽最後の一夜です。今冬一番の寒波が入ってきて神社の手水鉢にも氷が張るという異例の寒さの中産子の皆さんが最後まで鑑賞して下さり、今年の締めくくりにふさわしい充実した神楽奉納が出来ました。終始お世話下さった「尾上さん・三宅さん」始め産子の皆さんに厚く御礼申し上げます。

 平成18年の神光社公式神楽が無事終了しました。1月3日の鷹家株麻利支天神社式年祭から、12月2日の平松地区荒神社式年祭まで一年間お世話になった28地区の皆様、神職会の多くの先生方、民俗行事を研究されている多くの学者の先生方、急遽応援をお願いした他社中の神楽師の方々、神光社の社員の家族の皆さん、ありがとうございました、厚く御礼申し上げます。そして社中員の皆さんご苦労さまでした。来る年も佳き年でありますように。
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”花は根に 鳥は古巣へ 還れども
   老いは若きに 還らざりけり!!”