平成17年の日記帳

1月2日  年末に降った雪がまだ残っていました、新しく高梁市になった川上町高山地区大山積神社の式年祭です。大当番の川上巍さんのお宅の中庭に特設の立派な神殿が建設されています。宮司の渡辺龍馬先生親子を始め多くの産子さんが「よう来てくれたのお」と迎えて下さいました。

2月5日  井原市西江原町 伊藤道広さんのお宅で「新春大神楽」が行われました。伊藤家の皆さん・厄年を向かえられた皆さん・世話役の地場産業「茶そば」製造会社社長岡本宏さん、その他多くの崇敬者の方々で盛大に実施されました。(有)オカモト製麺

2月13日 岡山市大井の黒住教大井教会所で「新春開運祭」が行われました、多くの信者さん崇敬者の方々が参詣され盛大に挙行されました。

5月21日 倉敷市日吉(ひよせ)地区春日神社で神社施設完成の報告祭が行われました、宮司の松浦謙二さん・総代の林里志さん、その他多くの氏子崇敬者の皆さんが最後まで熱心に神楽を鑑賞し 楽しんで下さいました。

7月24日 井原町新町 井森神社の夏祭りです、古くから伝わる「茅の環くぐり」(地元では「ワクグリサン」と呼ばれています)の神事もあり 自治連合会長の松室龍彦さんを始め氏子の皆さんが「土用の猛暑も健康で過ごせるよう」 氏神さまに手を合わせていらっしゃいました。

8月28日 井原市野上町 日長山八幡神社の八朔祭(はっさく祭)が行われました、八朔とは八月朔日、即ち8月1日のこと、この頃採れる蜜柑が「はっさく」と呼ばれていることはご承知の通り、広辞苑によると「この日贈答をして祝う習俗がある」とあります。今年大当番の田中哲夫さんをはじめ 当番組の刈屋原の皆さん そして多くの氏子の皆さんが参詣され盛大に挙行されました。今年は比較的涼しい八朔祭だったように感じました。 そろそろ秋の声が聞こえ始めたんですネ。

10月1日 平成17年の社中総会を開催しました、「今年も全員元気で神楽奉納が出来ますように」と誓い合いました。

10月9日 美星町宇戸地区の氏神様「正八幡神社」の秋季例大祭です、神光社の今秋の神楽奉納のスタートです。大当番の坂川輝昭さん宅に宮司の田辺聖祐先生が当番仕度を終えてお待ちかねでした。 社中員7名全員が揃い当番舞いが始まりました。

10月10日 矢掛町浅海地区の氏神様「岩山神社(吉備津神話の岩山明神を祀ってあります)」の秋季例大祭宵祭りです。昨夜と同様田辺聖祐宮司がお勤めです。日妻の公民館では世話役の柏原勝志さん他当番組の人が出迎えて下さいました。川上昭二さん宅で当番舞い、多賀さん宅では新築され家祈祷神楽が同時に始まり宮上がりとなりました。今夜は神光社のHPを見て大阪から井原市出身の山本さんご夫婦がお越しでした。

10月15日
 美星町宇戸谷地区「越出神社」の秋季例大祭が行われました。宮司の実森功先生とは今年初めてお世話に成ります。神楽師は大当番の山下肇さんと、相当番の定井良夫さん宅に別れて当番行事を勤めました。今夜は氏子で昨年の相当番「小川保」さんが「酒造り」にに参加、賑やかな一夜となりました。

10月16日 総社市下倉塩田地区「塩田神社」の秋季例大祭です、先日当番組世話役の川合詔さんから「今年も来てくれえ、色々話さんか」と電話いただきました。神光社がこの地区にお世話になり始めて丁度今年が20年目に当ります。「光陰矢のごとし」氏子の皆さん方も、神楽師も口々に「もうそがあになるかのう」って、あらためて月日のが経つことの速さを実感した1日でした。

10月21日 総社市久代地区の氏神様「横田神社」の秋季例大祭宵祭りです、今年は岡山県が国体の開催県なので総代長の「荒木基雄」さんは民泊のお世話をされていて大忙しの祭りです、何人かの国体選手も見物されていたように見えました。毎年のことですが芦屋市在住でこの地出身の「木口衛社長」もわざわざ帰郷され故郷の文化に接していらっしゃいました。宮司の小野先生も祭りが集中し親子お二人でこれまた大忙しです。

10月22日 矢掛町南山田の郷に鎮座の「御崎神社」の宵祭りです、早朝に雨が降りその後止みましたが日中は風が強くこの秋一番の寒い夜を向えました、宇根地区が当番組で浅田廣司さんが大当番です。この氏神様は16年の日記帳で述べているように「吉備津神話」にゆかりのある神社です。寒い中ジャンバーや毛布に身を包んでの神楽見物「一気に冬の風景となりました」 12月10日には同じ宇根地区の荒神社式年祭です、「皆さんお元気で」と誓って神社を後にしました。

10月23日 美星町宇戸谷地区「八幡神社の秋季例大祭です、今日は昨夜の風も治まり絶好の秋日和になりました。大当番の森下明さんとは古くからの知り合いです、藤井智明宮司さんは気さくな先生で和やかな当番行事が行われました。この地区は師匠や森下太夫の地元であり氏子さんの多くの方が非常に好意的に社中を応援して下さり、お宮での神楽も盛り上がっていました。

11月2日 備中町布賀地区の「亀石八幡神社」秋季例大祭並びに「合祀神社」の式年祭です、宮司さん始め地元の役員の方々の紹介は写真でご覧下さい。 今回は「天の岩戸開き」「国譲り」「大蛇退治」の三神能舞いの他に、(勿論「神事」は厳かに行われましたが)「玉藻の前」「五行」「お田植え」「剣舞い」などの神楽も計画され、2日夜7時祭典が開始され 翌朝7時まで延々12時間の神楽奉納でした。

11月5日 川上町麦草(むぎんくさ)の産土荒神社式年祭です、領家の山本先生が宮司をお勤めの地区です、上房神能社の妹尾社長の地元でもあります、大当番の赤木清子さん宅に産子の皆さんが集合され当番行事が開始されました。猿田彦の舞いは勿論、国譲り・八重垣の能に加え、天の岩戸開き・五行神楽を奉納しました、打ち上げは6時過ぎ 約8時間の神楽となりました。この地区へも22年間お世話になっています。

11月6日 野上町日長山八幡神社の秋季例大祭です、この度は雨天のため止む無く御神幸は中止され拝殿での神楽となりました、宮司の三宅先生 禰宜の刈谷先生が祭典をお勤めになりました、今年は刈屋原地区が当番組で 田中哲夫さんが八朔祭に続いて大当番をお勤めになりました。

11月9日 鴨方町小坂犬飼地区の「三宝荒神社」式年祭が行われました。この日は非常に寒い夜となりましたが 産子の皆さん方は熱心に神楽を見て下さいました。

11月12日 美星町黒忠地区の宇佐八幡神社秋季例大祭の宵祭りが 同神社の境内で賑々しく行われました。宮司の神埼宣武先生代々この神社の宮司をお勤めです。藤井順介先生・山木一郎先生で例年通り祭典が挙行されました。今年は向組地区が当番組です、大当番の竹井繁一さん宅で当番舞が始まりました。今回は特に大当番さんの要望で「天の岩戸開きの能」も奉納しました。

11月19日 美星町三山高沢地区の産土三寶荒神社の式年祭が行われました、宮司は実森功先生 大当番は井原市議会議員の上本昇さんがお勤めです、この冬一番の寒い夜でしたが 産子の皆さんや観客の皆さんの声援で「役指しの舞い」から「託宣舞い」まで約10時間に及ぶ式年祭が無事終了しました。

11月22日 美星町東水砂地区「産土荒神社」の式年祭です、宮司は先日に続いて実森功先生がお勤めになりました。この夜も結構冷え込んで寒い中の神楽奉納になりました。大当番妹尾功さん宅で当番行事の後 神殿移りを行い「役指し」「榊舞い」「白蓋行事」「猿田彦の舞い」「祝詞奏上」「玉串奉奠」など神事のあと「岩戸開き〜国譲り〜五行〜大蛇退治」更に「布舞い託宣神事・石割神事」と滞りなく式年祭を終了することが出来ました。

11月26日 美星町黒忠八日市地区を領ぎます「高星神社」秋季例大祭です、神崎宣武先生・藤井順介先生がお勤めになりました、大当番長谷川哲郎さん宅の当番舞いの後 公民館に神殿を移り「国譲り・八重垣の能」を奉納しました。屋内で暖房完備の会場は大勢の氏子さんの熱気もあり、神楽師達はこの時期珍しく「汗だく」で奉納しました、大盛り上がりの宵祭りでした。 あと一ヶ月もすればまた新しい年を迎えるんですね、 少し早いかも知れませんが「皆様佳いお年を」と言って神楽を終了しました。

12月3日 矢掛町南山田小迫地区三宝荒神社の式年祭です、宮司さんは渡辺雅夫先生がお勤めになりました。11月27日に産子の皆さんが総出で会場の準備がテキパキとなされ当日を向えました。天候が心配でしたが温暖な土曜日です、大当番の乗本卓郎さん宅に集合して14時から産子の皆さんの各家に「家祈祷」といって神楽(猿田彦・大国さん)を奉納して廻りました。19時から当番舞いが始まり翌朝7時頃に打ち上げとなりました。17時間に及んで産子の皆さんと一緒に荒神さまのお祭りに参加出来ました。夜明け前からは「初冬の雨」となりましたが、何か清々しさを感じながら一同帰路につきました

12月10日 矢掛町南山田宇根地区産土荒神社の式年祭です。ここの荒神社式年祭には昭和60年以来毎回お世話になり今回で21年になりました。先週に続いて渡辺雅夫宮司がお勤めになりました、南山田の御崎神社の氏子さんは5組あり、それぞれに荒神様が祀られています、式年祭は5年に一度行われていますので宇根地区はいつも氏神様の当番の年が荒神社の式年祭にあたります。10月22日の御崎神社例大祭の時とほぼ同じ方々がお世話をして下さいました。今回の大当番は浅田定夫さんです。毎回のことながら荒神様と境内の見物席をテントで囲って素晴らしい環境の中での神楽奉納となりました。「こんだあ平成22年12月4日に頼まあよう」と世話役の岡本政男さんに早々予約を頂きました。「それまでお互いに元気でいましょうね」と目と目で約束を交わし宇根を後にしました。今日はあの「おくやまのお便り」の管理者奥村幹雄さんと初対面が出来感激でした。

12月30日 矢掛町南山田猪又地区産土三宝荒神社の式年祭が開催されました。鳥越啓宮司さんがお勤めです。大当番の岡本啓史さん宅に午後3時に集合して産子さんの各戸を家祈祷で回り6時過ぎに全戸終了しました。8時祭典〜神楽開始です、今回は「吉備津舞い」の希望がありました、そこで管理人の準備不足が起こりました、神楽に使う弓と矢の準備が洩れていて、急遽産子の世話役の皆さんに竹の調達をお願いしなくてはならなくなったのです、そこで小当番の原田惇さん町内会長の岡本年正さん達が快く瞬時に準備して下さり 神楽への支障は一切生じませんでした、ありがとうございました。この度は、学習院大学の凌雲鳳先生 石井優子先生 更にノートルダム清心女子大学の小嶋教授とゼミの皆さんがご視察されました。

これで今年の神光社の神楽が一切滞りなく終了致しました。関係の神職の先生方、氏子・産子崇敬者の皆さん、神楽関係の研究者の皆さん、このホームページを見てくださった皆さん、急遽神楽応援に力添え頂いた他社中の神楽師の皆さん、そして影で支えてくれた神楽師の家族の皆さん、社中員の皆さん、一年間ありがとうございました、厚く御礼申し上げます。来る年も皆さんにとって佳き年でありますように。





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