お子さんの歯並びの不正は普通3歳児検診で指摘されることが多いと思います。
特に受け口のお子さんの場合は早め(3歳頃)から着手すべきだと考えています。
受け口のお子さんでは上顎の発育の時期が下顎のそれに比べて早いため、なるべく早くから治療に入った方が良い発育を促すことができるからです。
受け口のお子さんの早期治療に関してはこのページの下段の「ムーシールド」をご覧ください。
逆に出っ歯や乱杭歯のお子さんは6歳臼歯が出た段階で資料を取り、正確な診断により、
不正咬合の芽を摘み取っていくべきだと考えています。



例えば前歯で永久歯4本出てきたのにその隙間に入れない場合。
問題の本質は奥歯にあります。一番奥の6歳臼歯は正常な位置より前に
きています。


矯正装置を使用することによって6歳臼歯の位置関係が正常に変化すると、




深かったかみ合わせも浅くなり、前歯にも隙間的に余裕が出てきます。



6歳臼歯の位置が良好な位置に変わることで下顎が良い位置に変化します。(左写真)上の歯茎に噛みこむくらい深いかみ合わせが(右写真)歯茎を噛まないくらい奥歯の高さが上がってくる。

6歳臼歯の位置関係が改善しただけで下顎は前方に適応するため前歯に余裕ができ、下の前歯はゆとりをもって並んできます。

また、6歳臼歯から前の歯をきれいに並べておいてもその後ろから7番目、
8番目の歯が出てくるとき押されて再び不正が起こるものです。
特に下顎では、顎骨の形態から埋もれた親知らずは前方の歯を押すように力が働きます。
そのため私たちは、下顎の8番目の歯(親知らず)ができると同時(まだ石灰化しない時期)に取ってしまう方法(Germectomy歯胚抜歯)を行っています。
お子さんによってその時期には差がありますが、だいたい小学校2年生〜4年生の頃に親知らずの芽はできるようです。
親知らずはいつか抜くべき歯です。どうせ抜くなら一番簡単で、しかも抜いても腫れない時期を選ぶべきでしょう。それがこの親知らずができたばかりで石灰化していない時期なのです。

受け口
特に受け口のお子さんにとっては早い時期から治療を始めることは価値あることです。
上顎の発育は、体の発育に比例する下顎とは違い、脳の発育に比例するので、早く前歯の噛み合わせを変えることで、その後に良い上顎の発育をもたらします。
6歳までに発見できた受け口のお子さんにはムーシールドをお勧めします。

ムーシールド

3歳からムーシールドを使用することで前歯の噛み合わせが変えられれば、それ以降の発育を正常に戻すことができるのです。

ムーシールド使用前後の変化
前歯の噛み合わせが
改善されました。
上顎の歯の列がふくらみのある
歯の列に改善されました。



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