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 タコライス
───────────────────────────────2008/07/26
 メキシコ料理のタコスの具と、日本のご飯がドッキングした沖縄生まれの料理「タコライス」。沖縄では、学校給食にも採用されており、とても親しまれているローカルフードです。タコミートと呼ばれるスパイシーな味付けのひき肉、千切りのレタス、トマト、チーズを白いご飯にのせる、丼のような料理といったらわかりやすいでしょうか。沖縄の食材や料理がさまざまなメディアで取り上げられるこのごろ、「タコライス」を「蛸(たこ)飯」と誤解する人も少なくなってきたように思われます。
 タコミートの味付けの決め手となるのが、チリパウダー。唐辛子にオレガノ、クミン、ガーリックなどをミックスしたスパイスで、トマトとの相性がよく、メキシコ料理やスペイン料理などにもよく使われます。唐辛子を単独で使うより辛みがマイルドで、風味も豊かなので、使いやすいスパイスなのではないかと思います。チリパウダーの唐辛子には発汗と消化を促す作用、ガーリックには強壮と食欲増進作用があるので、食が細くなりがちな夏にぴったり!玉ねぎとひき肉をいため、トマトケチャップ、ウスターソース、チリパウダー、お好みでしょう油などを加えて調味すれば、ご家庭でもタコミートができます。濃い目の味付けが食欲を増進し、ビールにもよく合います。チリパウダーの量を調整して辛さを控えめにすれば、子どもも喜ぶご飯メニューになります。この夏、「タコライス」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 水分補給で夏バテ予防!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2008/07/16
 暑さが増してくると、気を付けたいのは「夏バテ」ですよね。夏バテになる原因といえば、睡眠不足や冷房病、栄養不足などいろいろ挙げられますが、きちんと水分補給ができていないことも原因の一つといわれています。そこで元気に夏を過ごすための水分補給について調べてみました。

●水分補給が必要な理由
・私たちの体は、約60%が水分で構成されているといわれます。そして1日約2.5Lの水分を汗や呼吸、尿などで排出し、そのほぼ同じ量の水分を食事や飲料水などで補給しています。

・夏はたくさんの汗をかくので、いつも以上に水分を補給しないと、体が水分不足になります。

・体の水分は、消化、吸収、代謝などのすべての働きに必要なので、水分不足は熱中症だけでなく、脳梗塞、心筋梗塞などの症状を引き起こす要因の一つにもなっています。血液中の水分が不足し、血液濃度が高くなり血管が詰まりやすくなるのが原因だそうです。水分補給をすることはとても大切なのですね。

●朝起きたらコップ一杯の水を!
・私たちは、寝ている間も汗をかいて水分を排出しています。そのため血液中の水分量も減り、朝には血液濃度が高い状態になります。朝起きたら、まずコップ一杯の水を飲む習慣をつけて、内臓や神経の働きをよくしましょう。

・冷たい水は、胃腸に吸収されにくく、働きが悪くなることもあります。朝は冷たすぎない水を飲みましょう。朝以外のときにも、冷たい飲み物の飲みすぎは、食欲不振になることがありますので注意しましょう。

●水分補給のタイミング
・のどが渇いてから水分をとるのは大事なことですが、実はのどの渇きを感じたときには、すでに体の中では脱水が始まっています。渇きを感じる前に水分をとることが大切です。

・特に、起床時や就寝前、入浴の前後、スポーツの前後や途中などには水分補給を心がけましょう。

●気を付けよう!こんな水分
・糖分の多い甘い飲み物を大量に飲むと、空腹を感じなくなり、食欲不振になることもあります。カロリーのとりすぎにもつながりますので、注意が必要です。

・ビールなどのアルコール類は利尿作用がありますから、水分補給のつもりで飲んでも排出されてしまいます。アルコールを飲んだあとにも、しっかり水分をとる必要があります。

●運動するなら水分&塩分補給を!
・汗には水分のほかに塩分が含まれていますので、汗をかくと水分と同時に塩分も失われます。スポーツなどで大量に汗をかいたときは、水分補給だけでは塩分が不足し疲れを感じやすくなりますので、スポーツドリンクなどで水分と同時に塩分も補給しましょう。

・環境省によると、0.1〜0.2%程度の塩分が適当とされています。これは市販の飲料水でいうと、ナトリウムが40〜80mg(100ml中)と表示されているものに相当するとか。飲料水を選ぶときの目安になりそうですね。

●水の種類を知ろう!
・ミネラルウォーターは、硬度(カルシウムとマグネシウムの含有量)によって「硬水」「中硬水」「軟水」に分類されます。

・日本のミネラルウォーターはほとんどが軟水です。軟水は、軟らかな味わいのものが多く、日本人にはとても飲みやすいのですが、硬水は、少しクセがあるため、飲みにくいと感じる人もいるようです。

・温かい日本茶に利用する場合、一般的に軟水が合うようで、硬水を利用するとお茶のカテキン・カフェインなどと反応して味が淡泊になり、香りも減少してしまう傾向があるのだとか。

・硬水に多く含まれているマグネシウムは、市販の便秘薬(下剤)にも使用されています。これが、ミネラル豊富な硬水は便秘症に効果があるといわれる理由のようです。

適切な水分補給は、夏バテだけでなく、さまざまな病気の予防にもつながります。この夏を健康的に過ごすために、お出かけの際には水やスポーツドリンクなどを持ち歩き、こまめに水分補給することを心がけましょう。

 「ひじき」  =鉄が豊富で貧血予防にオススメ!=
----------------------------------------------------------------2008/05/27
 ひじきは、海岸近くの岩場に生息する、海草の一種です。
 国内では、長崎県、三重県、千葉県などが主な産地で、そのほとんどが天然物ですが、生産量は少ないのが現状。一般的に出回っているひじきの多くは、韓国や中国で養殖された輸入物です。ひじきは食物繊維やカルシウム、カロテンを多く含み、生活習慣病の予防効果が期待できます。また、貧血に有効と言われている鉄も豊富です。ひじきは生のままでは渋みが強いため、水煮した後、乾燥させたものが多く出回っています。生ひじきとして売られているのは、この乾燥ひじきをもどしたものが多いようです。乾燥品には、芽ひじき(葉の部分)と長ひじき(茎の部分)があるので、お好みで使い分けましょう。歯応えとボリュームを求める場合は、長ひじきがオススメ。五目煮やあえ物のほか、サラダや卵焼きに入れてもおいしいですね。煮物は油でいためてから調理すると、豊富に含まれるカロテンの吸収がよくなるそうです。また、口あたりもよくなり、おいしく仕上がります。乾燥品の場合は、密封して湿気を避け、冷暗所に保存しましょう。
 生ひじきは保存がきかないので、早めに使いきるようにします。

  ▼△選び方ポイント▼△
 黒くてよく乾燥し、つやがあって大きさがそろっているものがよいでしょう。生のものは、つややかで変色してないものを選ぶようにします。

 桜えび 
───────────────────────────────2008/05/25
 桜えびの名は、水揚げされると、透明な身がすぐにピンク色になることから、付けられたそうです。その美しさから「海の宝石」とも称されています。
 桜えびは、世界的にも希少な生物として知られ、国内では静岡県の駿河湾だけで漁獲されています。湾に注ぐ3つの大きな川(富士川・安倍川・大井川)から運び込まれるプランクトン、急に深くなる海底など、駿河湾は桜えびの生息に絶好な環境です。昔は一年中、漁獲していましたが、現在は、3月下旬〜6月上旬くらいまでの春漁と、10月下旬〜12月下旬くらいまでの秋漁に限っています。漁が始まったのは明治以降のこと。漁師が誤って網を海底に沈めてしまい、引き上げたところ、たくさんの桜えびが入っていたことが、きっかけと伝えられています。
 漁が行われる春と秋には、生食できる桜えびが出回ります。生の桜えびは、わさびじょう油をつけて食べるのがオススメです。水揚げされた桜えびを塩ゆでにした「釜揚げ」は、生のものとは異なる食感と独特の甘みがあります。大根おろしとあえるほか、炊き込みごはんやかき揚げなどにもぴったりです。生の桜えびを干した「素干し」は、かき揚げはもちろん、お好み焼きや焼きそばな
どに少量加えるだけで、風味がぐっと増しておいしくなります。
 桜えびは、体長4〜5cmほどで、えびの仲間では小粒ですが、頭から殻までまるごと食べられるので、カルシウムが効率よくとれます。素干し30gで、1日に必要なカルシウム摂取量(600mg)がとれるほど。旬の桜えびで、日本人に不足しがちなカルシウムをどうぞ!

 鯛(タイ)
───────────────────────────────2008/05/10
 鯛(タイ)と名の付く魚は、200種以上もあると言われています。その中で、魚類分類上でタイ科とされているのは、マダイ、クロダイ、チダイ、キダイなど、極わずか。アマダイ、イシダイ、キントキダイ、エボシダイ、キンメダイ、アコウダイ、マコウダイなどは、タイ科ではないのです。
 一般に鯛と言うと、真鯛(マダイ)を示すのではないでしょうか。真鯛は、古来より「百魚の王」として尊ばれ、祝いの席に欠かせないものでした。縄文人が真鯛を食べていたことが、貝塚から出た骨により、明らかになっているそうです。
 真鯛を使った料理はいろいろありますが、米に真鯛を丸ごと載せて炊き込む「鯛めし」がお好きな方も多いことでしょう。愛媛県には、2つの「鯛めし」があります。東予地方では、全国的になじみ深い前述の「鯛めし」が食べられていますが、南予地方では「ひゅうがめし」とも呼ばれる、少し厚めに切った真鯛の刺身を卵の入ったダシじょう油と薬味にからめ、ご飯に載せていただく、ぜいたくな卵かけご飯のような「鯛めし」が郷土料理として親しまれています。
 真鯛のほか、アジで作られることも多く、カツオやマグロなどが用いられることもあります。新鮮な真鯛の刺身と、生卵にダシじょう油、薬味、そして熱々のご飯が一体となった、味わい深い愛媛県南予地方の「鯛めし」、ご家庭でもいかがですか?

 かつお節
───────────────────────────────2008/04/05
 日本のダシの素材として、昆布とともに欠かせない存在のかつお節。 焼津節、薩摩節など、生産地の名称でも知られています。江戸時代に三大名産品と呼ばれたのは、熊野節・土佐節・薩摩節です。明治時代に入ると、伊豆節が目覚しい発展を遂げ、土佐節・薩摩節・伊豆節が三大名産品と称されるようになりました。その後、伊豆節と土佐節の長所を取り入れた焼津節が登場し、現在では、鹿児島県の枕崎で古来より受け継がれている薩摩節とともに、かつお節の二大ブランドとなっています。一匹のかつおの背側を雄節、腹側を雌節と呼びますが、味に顕著な違いはないと言われています。
 昔は各家庭に「かつお節削り器」があり、使用する直前に削っていたものでした。かつお節には木材同様に「目」があり、逆向きに削ると粉になってしまいます。削り器の刃先を自分のほうに向け、かつお節の尾側を先の方に向けて握り、頭から尾の方へ斜め30〜45度に押して削っていきます。とがったほうが頭で、尾側には皮が付いています。1週間ほどで使い切れるならば、かつお節を削り器の中にしまっておいても大丈夫ですが、長期保存したい場合は、新聞紙などに包んでからポリ袋などに入れ、冷蔵庫にしまうのがオススメです。
 現在は、便利な削り節が主流となっていますが、削りたての香りのよさは格別です。時には、自分でかつお節を削る機会を持ってみてはいかがでしょうか?
 削り節
───────────────────────────────2008/04/03
 かつお節の旨みは、イノシン酸と数種類のアミノ酸との相乗効果によって生み出されています。さらに、良質のタンパク質を主成分にリン、カリウム、ビタミンDなども豊富です。
 一般的にかつお節は、削った状態で売られていることが多いのですが、削り方や原料の違いで、味わいも異なります。
 「特上削り」は、血合いを抜いた部分を削ったもので、澄んだ色のさっぱりとした上品なダシが取れるため、色を付けたくないお吸い物・茶わん蒸し・煮物などに使います。「上削り」は、血合い入りの中では最上級の削り節で、ご家ではこれ一つで、上品なお吸い物のダシからおむすびの具まで、幅広く対応できます。「厚削り」は、厚く削ったもので、水から入れて火力「弱」で10分ほど煮出して使います。厚みがある分、コクのあるダシが取れるので、煮物や味噌汁にぴったり。「糸削り」は、血合い抜きしたかつお節を糸状に削ったもので、淡白な味わい。おひたし、冷奴、焼きなすなどにのせるのに最適です。
 「血合い粉」は、かつお節の血合い部分だけを削ったもの。香り・旨みともに強いので、強い味を出したい煮物や味噌汁に向いています。
 「混合削り」は、かつお節を半分に、宗田(そうだ)節、鯖節などを混合したものです。しっかりとしたダシが出るので、そばつゆなどに向いています。
 「鯖削り」は、さばを原料にしたものです。独特のクセがあるものの、「混合削り」同様、濃いしょう油にも負けない味が出るので、そばつゆやおでんに使うといいでしょう。それぞれの特徴を知って、料理に活かしてください!

 「のり」  =多くの栄養素をバランスよく含む=
----------------------------------------------------------------2008/04/03
 飛鳥時代や平安時代に租税として納められていた、という記録があるように、のりはかつて、庶民にはなかなか手の届かない食べ物だったようです。今では、養殖のりの技術が発達して安定生産されるようになり、手軽に使える食材ですね。大きさは、昔の尺貫法で縦五寸五分×横五寸となる21cm×19cmで統一され、1枚の重さは約3g。このわずか3gの中には、たんぱく質をはじめ、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素がバランスよく含まれ、生活習慣病予防の効果が期待できます。のりは、のり巻きはもちろん、卵焼きに入れる、チーズに巻いておつまみ風にいただくなど、幅広く楽しめる食材。しけると風味が落ちるので、密封容器に入れて冷暗所で保存し、使う分だけ取り出すようにします。また、しけてしまった場合には、佃煮のほか、ごま油を引いたフライパンでさっと熱して塩を振り、韓国のり風に仕上げるとおいしくいただけます。

 ▼△選び方ポイント▼△
 黒褐色で光沢があり、厚みが均一なものを選ぶようにします。穴やちぢれ、破れが見られるものは避けましょう。

 「チーズ」  =牛乳の栄養がぎゅっと凝縮=
----------------------------------------------------------------2008/04/03
 チーズの起源ははっきりしていませんが、紀元前の昔から作られていたと言われています。牛・やぎ・羊・水牛などの乳を原料として、乳酸菌や凝乳酵素の働きで発酵・固形化させて作られるのがナチュラルチーズです。日本でなじみの深いプロセスチーズは、ナチュラルチーズを1種類または数種類混ぜ、加熱して溶かし、再度固めたもの。ナチュラルチーズに含まれていた乳酸菌やカビなどはこの時点で死んでしまい、チーズ特有の熟成はなくなりますが、品質・栄養ともに安定して長期保存が可能です。牛乳に含まれている栄養素が凝縮されているので、たんぱく質、カルシウム、ビタミンA・B2などが豊富で、皮膚や骨を丈夫にして、体に抵抗力をつける働きがあると言われています。栄養バランスに優れていますが、ビタミンCや食物繊維は含まれていないので、野菜や果物などと一緒に食べて補うとよいでしょう。
 チーズは、乾燥と高温が大敵。使いかけのものは、切り口が空気に触れないようにラップで密封して乾燥を防ぎ、冷蔵保存して、早めに使いきってください。

 ▼△選び方ポイント▼△
 ナチュラルチーズは購入後も熟成が進みます。熟成が進みすぎると風味が落ちる場合もあるので、少量ずつ購入するとよいでしょう。チーズは種類が豊富なので、味や食べごろなどに詳しい店員がいるチーズ専門店などで購入するのもオススメです。

 「鶏手羽先」  =コラーゲンたっぷり=
----------------------------------------------------------------2008/03/10
 鶏肉は、宗教上の規律にふれることが少ないため、豚肉や牛肉に比べて、世界中で多くの民族に食されているようです。手羽先は、羽先の部位のことです。皮膚に弾力を持たせ、新陳代謝を高めるなどの美肌効果があると言われているコラーゲンがたっぷり含まれています。また、肉の部分は少ないですが、脂肪が多く、たんぱく質やカルシウム、ビタミンA・B12などが豊富で、皮膚や粘膜を丈夫にする働きや、貧血予防の効果が期待できます。たんぱく質の一種であるコラーゲンには、長時間煮込むとゼラチンとなって溶け出す性質があり、手羽先を煮込んだスープが、コクととろみのある濃厚な味わいに仕上がるのはそのためです。
 煮込み料理やスープに使うのに適していますが、唐揚げや塩焼きも味わい深くオススメです。鶏肉は傷みやすいので、早めに食べきりましょう。長期保存が必要な場合は、新鮮なうちに一つずつラップに包み、ポリ袋などに平らになるように入れて冷凍します。1か月をめどに使いきりましょう。
  ▼△選び方ポイント▼△
 表面に透明感とつやがあり、みずみずしいものを選びましょう。

 「カキ (牡蠣)」
───────────────────────────────2008/03/07
 カキは、たんぱく質をはじめ、タウリン、グリコーゲン、ビタミン類、カルシウム、亜鉛、鉄などをバランスよく含むことから「海のミルク」と言われるほど栄養豊富です。
 カキの栄養素のなかで注目したいのが、「グリコーゲン」。グリコーゲンは、動物デンプンとも呼ばれるブドウ糖の一種。肝臓や筋肉組織に蓄積されて、スポーツなど活動する際のエネルギー源となります。このグリコーゲンを多く含むカキは、「滋養強壮」にも効果があると言われています。
 日本では、カキフライ、カキの土手鍋・網焼きやカキご飯など、食べ方もさまざま。世界的にも食べられている貝類で、生の貝類を食べる習慣のない国でもカキは例外で、フランスなどにも「生ガキ」があります。
 ところで、緑色をしたカキをご存じですか?カキの養殖が盛んなフランス西海岸のマレンヌ・オレロン地方では、出荷前のカキを海水の池に移します。その池に漂っているケイ藻をカキが食べることで、身が緑色に染まっていくのだそうです。
 欧米では「英語のつづりにRがない月(5〜8月)はカキを食べるな」と言われるように、日本でも「花見過ぎたらカキ食うな」などと言われています。残り少ないカキの季節を存分に楽しんでくださいね。

 「たら」  =高たんぱく・低脂肪のへルシー食材=
----------------------------------------------------------------2008/02/04
 日本近海には、真だら・スケトウダラ(スケソウダラ)・コマイなどのたらがいます。単に「たら」という場合は真だらを指すことが多いようです。たらこはスケトウダラの卵巣の塩漬け、白子は真だらの精巣、お正月料理に欠かせない棒だらは真だらを素干ししたものです。脂肪が少なく良質なたんぱく質を多く含むので、胃腸の弱い人やダイエット中の人にも適した食材といえるでしょう。塩だらは手軽に焼き物にできますが、塩分を控えたい場合は、生のたらを使いましょう。淡泊な味で和洋中のさまざまな料理に合わせやすく、身がやわらかいので、赤ちゃんの離乳食やお年寄りの食事にも利用できます。寒い日には、鍋料理やグラタン料理にするのがオススメ。鮮度が落ちやすいので、早めに使いきりましょう。

 ▼△選び方ポイント▼△
 切り身の場合は、身に透明感があり、ほのかにピンクがかかった弾力のあるものが新鮮です。1匹丸ごとの場合は、目が黒々と透き通って、皮は光沢と張りがあり、えらは鮮やかな紅色をしているものを選びましょう。

 ■暮らしの中の冷え性対策!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2008/01/29
 部屋の中でもなかなか体が温まらない、いつも手足の先が冷たくて眠れない…。
 もしこんな症状に悩まされているとしたら、あなたは冷え性かもしれません。
 そもそも冷え性は、血行が悪くなることで起こるといわれていますが、暮らしの中で少し気をつけるだけで、改善することもできます。

 ☆男性にも冷え性の兆し☆
 血管や筋肉が収縮して全身の血液の流れが悪くなっているのが「冷え」という状態です。これが長く続くことで、毛細血管にまで血液が行き渡りにくくなり、手や足の先が冷たくなるといった症状が出てきます。
 冷え性が女性に多く見られるわけは、男性に比べて筋肉が少ないこと、体を締めつける服や靴を身につける機会が多いこと、低血圧や貧血などでホルモンバランスを崩しやすいことなどがあげられます。最近では男性でも冷え性を気にする人が増えているのだそうです。
 「理由はいろいろあると思いますが、浴槽につからずシャワーで済ませる人が増えたせいもあるかもしれません。シャワーだと体が温まりきらないので、女性に限らず冷えやすい体質にはなりやすいです」とのこと。もしシャワーだけで済ませる場合は、血行を良くするため、最後にひざ下へ冷水かぬるめの湯をかけると、汗腺が引き締まり、湯冷めしにくくなるそうですよ。

 ☆冷えから体を守る☆
 ではどうすれば「冷え」から体を守れるのでしょうか。体内の血液の約70%は重力の影響で下半身に集中しているため、下半身が日常的に冷えると全身に回る血液の流れが悪くなり、全身の不調を引き起こします。それを防ぐには、足、お腹、そして首の3つを温めることが大事だそうです。
 まず、足は“ふくらはぎ”を冷やさないこと。ふくらはぎを温めることで、心臓から足先へ、そして足先から心臓へと血液循環を促す、筋肉のポンプ機能がアップします。ハイソックスやスパッツ、レッグウォーマーなどで、ふくらはぎをしっかり温めましょう。次に足先の保温ですが、心臓から遠い足先は、体温が低いのと同時に一番汗をかく場所。汗を吸わない素材のストッキングやソックスをはいていると、指の間が湿って冷えやすくなります。また、きついソックスを重ねばきして締めつけるのもよくありません。ゆったりとしたはき心地の5本指ソックスなら血流もスムーズになりますよ。
 次にお腹まわり。お腹を冷やすことは内臓を冷やすことにつながり、腸の機能が低下すると便秘や下痢の原因になることもあります。腹巻きやカイロなどを使ってお腹を温めておくようにしましょう。
 そして首まわりですが、ここは体の中でも寒さに敏感な部分。首に冷気があたると血流が悪くなって手足も冷たくなります。暖まった空気を首まわりから逃がさないように、マフラーなどでふたをするように。また、寒い夜にはお風呂あがりにマフラーを巻くなどして保温しましょう。上手に体温を保てば、暖房費の節約にもつながりますよ。

 ☆旬の食べ物を選ぶ☆
 毎日の食事でも冷え性対策はできるものです。気温が下がる冬は「体を温めてくれる食材」を選ぶのが冷え性対策にオススメということで、この食材選びでは「旬」に着目するといいようです。寒い冬に旬を迎える食材には、体を温めるものが多いそうです。旬の食べ物がいいとされるのは、栄養価が高くおいしい以外にも、季節に合わせた働きを体にもたらしてくれるからなのですね。冬場は、血行を促進する効果のあるねぎや根菜類などの、旬の食材を中心に調理してみてはいかがでしょうか。また、漢方の考え方による「温熱性」の食品、例えば唐辛子、しょうが、ニンニクも効果が期待できそうです。温熱性の食品は新陳代謝を活発にし、滋養強壮になるそうです。


 「冷えは万病のもと」ともいわれます。冷え性を抱えていることで体の代謝が悪くなり、人間が本来持っている自然治癒力が弱まって、もっと重い症状の引き金になることもあるそうです。ふだんの生活の中で、できることから改善していきたいものです。

 ■箸について
==================================================================2008/01/31
 食事をするときに使う器具(食具)の中で箸を使うのは日本、中国、朝鮮半島、東南アジア地域。地球人口66億5千万人余りの約30%が箸を使っているといわれていますが、日本食ブームの影響で箸といえば「日本文化を象徴する存在」になってきています。

 箸の機能がすばらしいのは「はさむ」「切る」「かき寄せる」「運ぶ」などナイフ、フォーク、スプーンが分業で行っている食の動作をたった2本の箸の操作ですむこと。さらに、ご飯にのりを巻く、魚から骨を除いて身だけをほぐして取り出すなどナイフやフォークではやりにくい芸当までやってのける箸は「マルチ・ユース」なのです。日本人の一生は「箸に始まり、箸に終わる」といわれる位、生活に箸は欠かせない食具です。
 一方で箸の持ち方や使い方に首をかしげる風景も見かけるようになっています。
 そこで、知っておきたい箸の作法・心遣いをいくつかご紹介します。

 〔割り箸の扱い方〕
 割り箸を割るときは、器にぶつかって中身をこぼしたり、木くずが料理にかかったりするのを避けるために、テーブルの上でなく膝元に持ってきてから割る。
 割るときは「隣の人にぶつからないようにする」ために左右に広げるのではなく上下に動かす。割ったあと、箸と箸とをごしごしとこすり合わせない。木くずがあるようなら静かに手でとる。

 〔避けたい作法〕
 ・料理の入った器を箸で引き寄せる(寄せ箸)
 ・テーブルの上で箸をあちこち動かし、どれを取るか迷う(迷い箸・惑い箸)
 ・器の中を箸でかき回し、自分の好物を探す(探り箸)
 ・人を指す、呼ぶなど食事中に箸を振り回す(振り上げ箸)
 ・箸をなめる(ねぶり箸・なめ箸)
 ・箸の先から汁をたらす(涙箸)

 ところで一言で箸といっても用途別に見ると「食事用」「祭祀(しさい)用」「調理用」、炭火を扱う「火箸」など、いろいろあります。そして素材も「木」「竹」「塗り」「象牙」「金属」「プラスチック」、また男性と女性の別、大人用、子ども用など、実にバラエティーに富んでいます。

 最近、割り箸を使わないで自分の箸を持ち歩く「マイ箸運動」が地球環境に配慮した生活スタイルとして関心を持たれてきています。和食ブームを追い風に、さらに日本発の世界的なムーブメントとして広がっていくことを期待したいものです。また私たち自身もこれを機会に日本の食文化を支えてきた箸の役割を見つめ直してみましょう。

 カニ
───────────────────────────────2008/01/25
 日本で食べられているカニは主に、毛ガニ、タラバガニ、ズワイガニ。甲羅が毛に覆われた毛ガニは、北海道を代表する味覚のひとつで、カニ味噌のおいしさで知られています。タラの漁場で取れることからその名が付いたというタラバガニは、足に身がぎっしり詰まっており、高級缶詰の材料としても知られていますね。実はタラバガニはヤドカリの仲間で、足とハサミを合わせて4対8本(カニは5対10本)しかありません。最近、タラバガニによく似たアブラガニもよく見かけます。タラバガニと比べると若干味は劣るようですが、その分、安価です。タラバガニ、アブラガニのカニ味噌は食用ではないので、注意しましょう。
 日本海の冬の味覚、何度も脱皮を繰り返して大きく成長したズワイガニ。福井では「越前ガニ」、山陰地方では「松葉ガニ」、京都では「間人(たいざ)ガニ」など、水揚げされる場所によって呼び名が異なり、ブランド化されています。これらはいずれも、雄のズワイガニの呼称です。雌ガニはズワイガニとはいわず、福井では「セイコガニ」、石川では「コウバコガニ」、山陰地方では「親ガニ」「セコガニ」と呼ばれます。雌ガニは1年間卵を抱いた後、脱皮をせずに、すぐ次の産卵をするため、雄の半分ほどの大きさしかありません。雄に比べると身入りは少ないのですが、内子(甲羅の中に入っている未受精の赤い卵)と外子(腹に抱いている受精した卵)は独特の旨みがあり、珍味とされています。

 ブリ
───────────────────────────────2008/01/19
 春に南の海で産卵するブリは、夏の間は北の海で栄養を蓄えます。引き締まった身にたっぷり脂をのせて、寒くなってくると南へ向かいますが、日本海に沿って南下してくる12〜2月の厳冬期がブリの旬です。刺身のしょう油をはじいてしまうほど、脂がのったこの時期のブリが寒ブリと呼ばれます。主な産地は、日本海側の富山県、石川県、福井県、島根県など。中でも富山湾で取れるものは「能登ブリ」「氷見ブリ」などと呼ばれ、高値で取引されるブランド魚となっています。
 ブリは成長につれて名前が変わる出世魚。その呼び名も地方によって異なり、全国で100以上もの名前があるそうです。各地の主な名前を紹介すると、稚魚の段階は、関東地方でワガシ(ワカシ)、関西地方でツバス、北陸地方でツバイソなどといい、体長が35〜60cmになると、イナダ(関東)、ハマチ(関西)、フクラギ(北陸)へと変わります。60cmを超えるほどに大きくなると、ワラサ(関東)、メジロ(関西)、ガンド(北陸)に、80cmを超えると全国共通でブリを呼ばれます。
 ブリは余すところなく使える魚として知られ、身は刺身、塩焼き、照り焼きに、あらはブリ大根に、頭はかぶと煮、皮は湯引きしてあえ物に、骨でだしもとります。最近では、テレビCMの影響もあって知名度が上がった、ブリしゃぶが人気のようですね。北陸地方では、塩漬けにしたブリとかぶを、炊いた米、米麹(こうじ)と共に漬けた「かぶら寿司(ずし)」、塩を振って干したブリを荒縄で巻いた「巻きブリ」なども郷土料理として親しまれています。

 「鶏レバー」  =貧血予防にオススメ!=
----------------------------------------------------------------2008/01/15
 鶏レバーは鶏の肝臓で、栄養豊富な食材です。 内臓のなかでも特に栄養価が高い部位で、鉄が多く含まれているため、貧血予防に役立つといわれています。 たんぱく質、ビタミンA・B群・Cも豊富で、肝機能強化や美肌維持・風邪予防などの効果も期待できます。おいしく食べるには、下処理をきちんとすることが大事。まず、鶏レバーの黄色い脂肪や筋をきれいに取り除いて、さっと洗い、水に30分ほどつけて血抜きをします。水は、2〜3回取り換えましょう。酒、しょうが汁、しょう油などにつけるのも、臭みをやわらげるのに効果的。しょうが煮やレバーいため、焼き鳥など、しっかりした味付けの料理にするのがオススメです。新鮮なものを購入し、なるべく早く下処理をして調理しましょう。

 【レバーの下処理】
http://www.tepore.com/hyper/rcp/c.p-advg.com/adpCnt/r?mid=778349&lid=10

 ▼△選び方ポイント▼△
 レバーは、何より鮮度が大事。プリッとして弾力があり、鮮やかな赤みを帯びているものが新鮮です。色が白っぽく濁っているものは、鮮度が落ちている可能性があるので避けましょう。

 「しらす」  =カルシウム補給に最適な食材=
----------------------------------------------------------------2008/01/07
 しらすは、いわし(カタクチイワシやマイワシなど)の稚魚のこと。生のしらすは鮮度が落ちやすいので、加工されたものが多く出回っています。ゆでて水きりしたものを「釜揚げしらす」、軽く乾燥させたものを「しらす干し」、よく乾燥させたものを「ちりめんじゃこ」と区別しているようですが、地方によって違う呼び方をすることもあるようです。乾燥の度合いにかかわらず、関西方面では「ちりめんじゃこ」や「おじゃこ」、関東方面では「しらす干し」などと呼ぶことも。どれもアクやクセはなく、骨や内臓も気にせず丸ごと食べられます。好みによって使い分けしましょう。
 栄養的に優れているのは、何といってもカルシウムが豊富なこと。また、体内でカルシウムの吸収を助ける働きがあるといわれるビタミンDが多く含まれるので、カルシウム補給に最適です。しらすおろしや、酢の物などに使われるのがポピュラーですが、パスタやピザなどのトッピングにするのもオススメ。保存はあまりきかないので、早めに使いきるようにしましょう。

 ▼△選び方ポイント▼△
軽く乾燥されたものは、白くてふっくらしているものを選びます。加工法にかかわらず、あまり大きくなく、色や大きさがそろっているものがいいでしょう。

 年末年始、体調管理はしっかりと
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2007/12/26

 年末年始の長いお休みを前にしたこの時期は、クリスマス、忘年会といった楽しい会が増え、忙しい中、ついはめをはずして体調を崩しがちです。充実したお休みを迎えるためにも、体はきちんとケアしてあげたいもの。今回は、知っておきたいインフルエンザ情報や、救急医療の情報収集、食材を使って自分でできる体調管理などをご紹介します。

 寒くなると、流行し始めるのがインフルエンザ。風邪と症状が似ていますが、インフルエンザの場合、急に高熱が出て、頭痛、腰痛、筋肉痛など全身に症状が出るのが特徴です。重症化する恐れもあるので、予防に努めたいものですね。
 インフルエンザの予防法としては帰宅時の手洗い・うがい、十分な休養と栄養摂取、人が多い場所への外出を控える、外出時のマスク着用はよく知られていますが、50〜60%程度の適度な湿度の保持なども大事な予防法です。

 もしも年末年始に具合が悪くなったときに備えて、前もって救急医療の情報をチェックしておくこともオススメします。例えば東京都の場合、東京消防庁のWebサイトに「救急病院案内」があり、診療科目別、エリア別に、すばやく病院を探せます(急患などで状況が絶えず変わるので、病院へ行く前に電話で診療が可能かどうかの確認が必要です)。救急車を呼んだ方がよいか迷った場合は、東京消防庁救急相談センター#7119(携帯電話、PHS、プッシュ回線から。)へ。医療機関の案内や応急手当のアドバイスなどを、24時間年中無休で行っています。ここでご紹介したのは東京都の情報ですが、各自治体のWebサイトや、市町村が配布している便利帳などにも、救急病院の情報が掲載されていることが多いので、チェックしておくとよさそうです。

■救急病院案内
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 自分の体調もさることながら、子どもの具合も気になりますね。子どもの様子が少し変かな?と思ったときに参考になる、「こどもの救急」というWebサイトをご紹介します。休日や夜間などの診療時間外に病院を受診するかどうか、判断の目安を知ることができます。気になる症状別に、チェック項目から当てはまるものをチェックして進むと、急を要する症状なのか、看病のポイント、医師に伝えたい内容などの情報が提示されます。対象年齢は生後1か月〜6歳まで。最終的な判断はご家族でとなりますが、もしものときに備えて、目を通してみてはいかがでしょうか。サイトを利用する場合は、必ず利用規約をお読みの上、皆さん自身の判断でご利用ください。

■こどもの救急
http://c.p-advg.com/adpCnt/r?mid=776917&lid=2

 ちょっと体調が悪いな…というときは、食べるもので体調が改善されることもあります。よくある症状別に、ご紹介しましょう。

【風邪】
 風邪のひき始めには、栄養があって消化のいい食べ物、体を温める食べ物がいいといわれますね。風邪に対抗するために、おかゆやうどんなどで、エネルギーになりやすい糖質を、白身魚や卵、豆腐といった食材でたんぱく質を補うといいそうです。ニンニクやしょうが、ねぎのような血行をよくして体を温める食材も効果的とされます。発熱したときは汗をかいて水分を失いやすいので、水分をとるよう心がけましょう。

【二日酔い】
 二日酔いには、水分補給が大事です。水分が多く消化のいいおかゆや雑炊、温かいうどんなど、胃に優しいものを食べるといいでしょう。肝機能を高めるタウリンが豊富なしじみの味噌汁もオススメ。また、カフェインが豊富なお茶は、二日酔いの不快感を和らげてくれるそうです。

【疲れ・だるさ】
 疲れやだるさを改善したいときは、エネルギー源の補給と同時に、代謝を助けるビタミンやミネラルを十分とるよう意識しましょう。疲労回復には、筋肉にたまった乳酸を分解してくれるビタミンB1の補給を。ビタミンB1の豊富な胚芽米のごはんや全粒粉のパンなどに、やはりビタミンB1を多く含む豚肉やレバー、うなぎといった食材を合わせるといいでしょう。にらやニンニクに含まれるアリシンと一緒にとると、吸収力がアップし効果も高まるそうです。

 何はともあれ、健康で過ごすことが一番大事ですよね。年末年始、お休みをとる方も働く方も、体には気をつけて過ごしてくださいね!

 「アンコウ」
───────────────────────────────2007/12/21
 「東のアンコウ、西のフグ」と言われるほど、関東地方では人気の食材であるアンコウ。春に産卵期を迎えるアンコウは、冬の間に栄養を蓄えるため、12〜2月ごろが旬と言われています。アンコウの身は、ほとんど脂が含まれておらず、淡白で低カロリー。アンコウの肝であるアンキモには、血液をサラサラにする作用をもつとされる脂肪酸、“エイコサペンタエン酸(EPA)”と“ドコサヘキサエン酸(DHA)”がふんだんに含まれています。
 アンコウの身は水分が多くぐにゃぐにゃで、皮もたるんでぬるぬるしており、まな板の上で切ることが難しいので、「つるし切り」という独特の方法でさばきます。ぶら下げた鉤(かぎ)にアンコウの下アゴを引っかけてつるし、口から水をあふれるまで入れます。そうすることで、水が重し代わりになりアンコウが安定し、内臓まで傷をつけずにさばくことができます。アンコウは大きい骨や腸以外、ほとんどの部位を食べられます。
 皆さんが好きなアンコウ料理は何ですか?アンコウの人気料理といえばなんといっても鍋ですが、「どぶ汁」と言われる、だしや水を入れずアンコウや野菜の水分のみ、味噌仕立てにアンキモを溶かして煮込む素朴で濃厚な漁師料理や、「とも酢あえ」といって、キモを焼いた味噌にすり込んで甘酢と合わせたタレに、身や皮をつけるシャレた食べ方などもあります。お酒のおつまみとしても人気のアンキモは、皮膚や粘膜、髪、目の働きなどを正常に保つと言われるビタミンAを多く含みます。忘年会や新年会でおいしいものを食べる機会が増える季節。体によい脂肪を含むアンコウも取り入れてみてはいかがでしょうか。

 風邪・インフルエンザの予防は手洗いの徹底から
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2007/12/06
 本格的な冬の訪れ、そして、風邪をひきやすい時期の到来でもあります。特に気をつけたいのが、急に高熱を発してけん怠感など全身症状の強いインフルエンザ。皆さんは、予防・対策をされていますか。
 ウイルスによって感染するインフルエンザは、法律で定められている感染症のひとつ。重症化すると、脳炎や心不全を起こすこともある病気です。
 インフルエンザウイルスは、大きくA型、B型、C型の3つに分けられています。さらに、変異したウイルスはソ連型や香港型などと発生した土地の名前が付けられるようになります。世界的な大流行を引き起こすのは、A型のインフルエンザウイルスです。日本でインフルエンザが流行するのは12月〜3月ごろにかけて。ところが今シーズンは、10月末からインフルエンザの流行が始まっているようです。
 インフルエンザの効果的な予防法として、ワクチン接種があります。日本で行われているのは、Aソ連型、A香港型、B型に効果があるワクチンの注射で、通常は2回接種(1回接種で可の場合もあり)で行われます。ワクチン接種をしておくと、インフルエンザに感染しない抵抗力を備えられたり、たとえ感染しても重症化するのを防いだりする効果があるようです。インフルエンザの感染が心配な方は、かかりつけの医師などにワクチン接種について相談してみるとよいでしょう。
 ただし、体質的にワクチン接種ができない方や、たとえ接種しても流行の型が違うと、効果は期待できません。また、いくらワクチン接種をしたからといって、まったく無防備でいるのは好ましいことではありません。やはり、ウイルスを寄せつけないようにする配慮は必要です。

 冬の時期、「外から帰ったら、まずうがい」を励行されている方は多いのではないでしょうか。しかし「うがい」よりもさらに心がけたいのは、「手洗い」の徹底です。帰宅後にうがいだけして、手洗いをおろそかにしていると、予防効果が薄くなってしまいます。
 というのも、空気中に漂うウイルスを吸い込んで感染するケースよりも、手すりや電車のつり革など、さまざまなものを介して気づかないうちに手にウイルスが付着し、無意識のうちにその手で鼻や口を触ってしまうことで感染が起こるケースのほうが多いからです。正しい手洗いを習慣化することは、感染症予防の基本とも言えるでしょう。

 正しい手洗いの方法として、厚生労働省などでは、次のような手順を紹介しています。
(1)手のひらを合わせてよくこすります
(2)手の甲を伸ばすようにしてこすります
(3)指先・爪の間を念入りに洗います
(4)指の間を十分に洗います
(5)親指と手のひらをねじり洗いします
(6)手首も忘れずに洗います
 使用する石けんは、固形タイプのものよりも、消毒効果のある液状タイプのものがよいようです。また、洗い終わった手は、使い捨てのペーパータオルでふくか、ドライヤーで乾かすことを勧めています。使い回す手ふきタオルでは、ウイルスや細菌の温床となりかねないからです。そして、水道の蛇口を締めるときは、直接手で触らずに、その使い終わったペーパータオルを使って締めるようにします。手洗いはこまめに行うのが理想ですが、外出先などで手が洗えないときは、アルコール入りのウエットティッシュやジェルなどを使うとよいでしょう。
 手洗いを徹底することは、インフルエンザはもちろん、ほかのウイルスや細菌に対しても有効な予防法です。ぜひ今日から手洗いを励行し、インフルエンザも風邪もしっかり予防して、この冬を健康的に過ごしましょう。

  ■はちみつ  =スポーツ前のエネルギー補給!=
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 はちみつは、ミツバチがショ糖と呼ばれる花のみつを集め、体内酵素でブドウ糖と果糖に分解して巣に蓄えたもの。はちみつの種類によって多少違いますが、主成分は水分が約20%、ブドウ糖が約35%、果糖が約40%、ショ糖が数%といわれています。微量ですが、ビタミンB1・B2、アミノ酸、ミネラルも含んでいます。はちみつはブドウ糖、果糖にすでに分解されており、砂糖よりも体内でエネルギーに変化するのが早いので、スポーツの前などに摂取するとよいでしょう。5〜14度位で結晶が起こることがありますが、はちみつの性質上のものなので、そのまま食べても大丈夫です。溶かすときは、50〜60度程度の湯で湯せんにかけます。高温になると、風味を損なってしまうので気をつけましょう。ブドウ糖を多く含む種類は結晶しやすく、アカシアはちみつなど果糖の多いものは、結晶しにくいといわれています。
 はちみつには、自然界に存在しているボツリヌス菌がまれに混じることがあります。腸内細菌の多い大人は食べても問題ありませんが、腸内細菌の少ない1歳未満の子どもは、乳児ボツリヌス症を発症することがあるので、食べさせないようにしましょう。

 ▼△選び方ポイント▼△
 色の薄さや濃さは、花のみつの種類によるものなので、お好みで選びましょう。 はちみつは殺菌力を持っていて保存性が高く、古くなっても食べられますが、風味は劣ってきますので新しいものを選びましょう。

 ■ 胡麻 ごま ゴマ   =高めろ!美肌効果と栄養バランス。=
 ごまには、黒ごま・白ごま・金ごまなどがありますが、栄養価的にはあまり変わりません。 約50%が脂質ですが、リノール酸やオレイン酸を多く含み、コレステロール値を下げる効果が期待できます。 また、微量ですが、優れた抗酸化作用のあるゴマリグナンが含まれ、コレステロール抑制、動脈硬化予防、肝機能増強、老化抑制などの働きをするといわれています。そのほかにもいろいろな栄養成分が含まれ、カルシウム、鉄などのミネラルやビタミンB1・B2は、ストレス予防や疲労回復に、ビタミンEは美肌に効果が期待でき、積極的にとりたい食材のひとつといえるでしょう。
 ごまの表皮は非常に固く、そのまま食べても消化・吸収されにくいので、すりごまや切りごまにして食べると、栄養の吸収がよくなります。ごまあえやお菓子作りなどに利用して、栄養バランスをアップさせましょう。

 ▼△選び方ポイント▼△
 粒が固くしまっていて、膨らみのあるものを選びましょう。人工的に着色や漂白をしているものがあるようなので、表示に注意してください。「すりごま」など便利なものも売られていますが、「洗いごま」(収穫したごまを洗って乾燥させたもの)を使う直前にフライパンでいって、するほうが香りよく仕上がります。

 ■幻の逸品 −スペシャルティコーヒー
 ワインは、材料となるブドウの品種、産地、作られた農園など「氏素性(うじすじょう)」が問われるように、コーヒーも生産者の顔が見えるものが注目されているようです。
 コーヒー豆の種類は、主に生産地で分けられていますが、名称は国名(ブラジル、コロンビアなど)、山域(ブルーマウンテン、キリマンジャロなど)、栽培地(マンデリン、コナなど)、積み出し港(モカ)など、さまざまです。
 そこで最近では品種・産地・農園はもちろん、栽培方法・精製方法・輸送・保管方法までを指定した高品質なものを差別化して、「スペシャルティコーヒー」と呼んでいます。米国スペシャルティコーヒー協会やヨーロッパスペシャルティコーヒー協会などが、スペシャルティコーヒーの定義付けを整えているところで、現時点ではまだ世界基準は確立されていないようですが、個性を明確にしたコーヒーが楽しめるのはうれしいことですね。
 ワインやお茶と同様、コーヒーにも幻の逸品と称されるものがあります。それは、「コピ・ルアック」というものです。これは、真っ赤に熟したコーヒーの実を食べた東南アジアに生息するジャコウネコ(麝香猫)の排せつ物から取り出した、未消化のコーヒー豆のこと。排せつ物を洗浄したあと精製したという驚きのコーヒーなのです。ジャコウネコの腸内の消化酵素の働きや、腸内細菌の発酵によって、独特の香味がコーヒーに加わるのだとか。ほろ苦いキャラメルのようだと評する人も。ジャコウネコの数自体が減ってきている現在、なかなか手に入らない一品なのだそうですよ。

 ◆怖い! 「糖尿病」
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  健康診断で、「血糖値が高め」と診断された方はいらっしゃいませんか?
 日本では、「糖尿病」とその予備群が急増しているそうです。糖尿病は万病のもとともいわれています。糖尿病は一体どのように引き起こされるのでしょうか。物を食べたり飲んだりすると、それが分解されて血液中のブドウ糖の量が増えます。ブドウ糖は、脳や体を動かすエネルギー源となるものです。特に、脳にとっては唯一のエネルギー源であり、ブドウ糖が不足すると脳の働きも衰えてしまいます。
 このブドウ糖の量を示す値が「血糖値」で、血糖値を下げる働きを持つホルモンが「インスリン」です。そのインスリンの量が足りなくなったり、十分な効果が発揮できなくなってきたりすると、血糖値のコントロールがうまくいかなくなって「糖尿病」になってしまいます。

  糖尿病が恐ろしいのは、放置しておくと合併症を引き起こす可能性が高いからです。「神経障害」「網膜症」「腎症」がそれで、3大合併症などと呼ばれます。「神経障害」は手足のしびれやケガの痛みに気づかないなど、末梢(まっしょう)神経に障害が生じることが多いようです。足のケガが気づかないうちに悪化して、傷口から壊疽(えそ)を起こし、最悪、足を切断しなければならくなるケースもあるようです。また、「網膜症」を発症すると、目の底にある網膜の血流が悪くなり、視力低下や白内障を起こしたり、失明したりすることもあります。腎臓の毛細血管が悪くなり、腎臓の機能を低下させるのが「腎症」です。
  日本では、人工透析を受けなければいけなくなる原因の1位は、糖尿病によるものだそうです。
 糖尿病になると、血液の流れが著しく悪くなり、動脈硬化を悪化させ、脳こうそくや脳卒中、心筋こうそくなどを起こす危険性も高くなるのです。それだけではありません。最近、九州大学の研究チームが発表した調査結果では、糖尿病やその予備群の人は、そうでない人に比べて、アルツハイマー病になる危険性が4.6倍も高いことがわかったそうです。

  では、糖尿病を予防するにはどうすればいいのでしょうか?
 最近の調査・研究から、どうやら体重が重い人ほど糖尿病になりやすいことがわかってきたそうです。つまり、糖尿病の最大の予防法は、肥満を防ぐこと。
 そう考えると、肥満でメタボリックシンドローム傾向にある人は、体重を適正数値にし、バランスのとれた体形を維持することが、糖尿病を予防し、さらにはほかの生活習慣病も予防することにつながると言えそうです。
まずは、口にしたものをチェックして、1日のカロリーコントロールと無理のない運動習慣から、あなたもはじめてみませんか?

  ◆見直そう食生活!高くないですか?「尿酸値」。

  健康診断で「尿酸値が高め」と指摘されたことはありませんか? 今「痛風」予備軍となる尿酸値が高めの人は、国内に600万人はいると言われています。
 尿酸値を適正に維持するためには、何よりも食生活の改善が必要です。

  尿酸値が高くなるのは、体内の「プリン体」の量が増えすぎているから。プリン体とは、細胞の中の核にあるDNAなどの「核酸」を構成している物質のことです。「プリンヌクレオチド」や「プリンヌクレオシド」などがあり、それらを総称してプリン体と呼んでいます。
 人の体を構成する約60兆の細胞は、新陳代謝によって日々新しいものと入れ替わっており、古い細胞は分解されて体外に排出されます。このとき核酸も分解され、プリン体ができます。プリン体はさらに肝臓で分解されて「尿酸」という物質に変わるのです。

  尿酸は一定量が常に血液中に蓄積されているのですが、それを超える分は、尿や便として体外に排せつされる仕組みになっています。ところが、体内のプリン体の量が増えすぎると、尿酸も大量につくり出されてしまうため、いくら排せつしても血液中の尿酸の量が、正常値を超えてしまうようになります。
 100mlの血液中に含まれる尿酸の量が7.0mgを超え、この状態が続くと「高尿酸血症」となります。

  高尿酸血症の典型的な病気の1つが、「痛風」。増えすぎた尿酸どうしが結合して針状の結晶をつくり、体のあちこちに付着するのですが、それが関節(特に足の親指のつけ根)に付着すると、一時的に歩けなくなるほどの激痛を引き起こすのです。一説では「風が吹いても痛いくらいなので痛風と呼ばれるようになった」とも。痛風は一度発症すると慢性化する傾向にあるようです。痛風のほかにも、高尿酸血症になると、腎機能障害や糖尿病、動脈硬化などの深刻な合併症を誘発するケースが少なくありません。もしも尿酸値が高めの人は、こうした病気を発症してしまう前に、生活を改善して尿酸値を下げる努力が必要です。

  尿酸の元となるプリン体は細胞の中にある物質なので、食べ物を消化・分解する過程で食品の細胞からも取り出されて、血液中に吸収されていきます。細胞の数が多い食品ほどプリン体の量も多く、そうした食品を食べすぎると、多量のプリン体を摂取しているのと同じことになってしまいます。調べてみたところ、魚類ではカツオ、マイワシ、ニジマス、マアジ、マグロなどがプリン体の量が多いようです。秋においしい「もどりガツオ」ですが、生魚の中ではトップクラスのプリン体含有量。旬のサンマも、プリン体はやや多めです。また、鍋物に欠かせないカキも、同じ重さで比べるとマグロよりも多くのプリン体を含んでいます。かつおぶし、煮干しなど、だしに使われる食品も、プリン体の含有量は意外と多いようです。一方、肉類でプリン体を多く含む食品には、鶏・豚・牛のレバー、ハツ(心臓)などの内臓系、鶏のささみなどがあります。

  おいしいものほどプリン体も多いようですが、食品から吸収するプリン体の量は、節度を守って食べていれば神経質になる必要はないとも言われます。むしろ、気をつけなければいけないのは、プリン体の含有量それ自体よりも、おいしいからとつい食べ(飲み)過ぎてしまうことや、毎日のように食べ(飲み)続けてしまうことのほうなのです。例えば、プリン体を多く含むと思われているビールですが、350mlのビール1缶に含まれるプリン体の量は100gのカツオのお刺身の10分の1くらいしかありません。ただ、多くの量を飲んだり、毎日欠かさず飲み続けたりしていると、それだけ体内にプリン体が蓄積されていくことになります。

  尿酸値を正常に保つために最も重要なことは、食べすぎ・飲みすぎを抑えて摂取エネルギーを制限し、バランスの良い食生活を徹底すること。特に肥満傾向にある人は、まず体重を適正な状態に戻すことが必要です。摂取エネルギーが過剰で、内臓脂肪型肥満の人は、尿酸の排せつ機能が衰えがちになるそうです。
 肥満傾向で尿酸値が高めの人は「どの食品にプリン体が多いか」を気にしすぎるよりも、まず全体的に食事の量を減らして、偏った食生活を改め、バランスのとれた食生活を心がける必要があります。また、水分を十分にとって、尿酸の排せつを促すように心がけましょう。適度な運動をするのも効果がありますが、急激に激しい運動をするのは、かえって尿酸値が高くなることがあるので要注意。「メタボリック症候群」だけでなく、痛風・高尿酸血症を発症しないようにするためにも、「食べすぎ・飲みすぎ・太りすぎ」は絶対禁物なのです。

  ※尿酸値の数値などは個人差があり、体調や状態によっても変化します。コラム内の数値は一般的な目安としてご覧いただき、ご自身の健康管理については医師や専門家の指示に従うようお願いいたします。

   ◆健康に過ごすためには、適度な運動が必要◆
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 運動不足を感じて、スポーツジムやヨガに通ってみるものの、どうしても続かない…という経験はありませんか?通い続けるには、強い意志が必要になってくるかもしれませんが、日常生活を少し見直すだけでも1日の消費カロリーを増やすことができます。そこで、ふだんの生活に取り入れやすい日常の動作、簡単な運動などをご紹介。1日10分を目安に、体調や時間に合わせて試してみてください。
※消費カロリーは、40歳、体重54kgの女性が10分その動作をした場合。 年齢が高くなるほど消費カロリーは減少し、体重が増えるほど消費カロリーは増加します。(数値はすべておよそになります)

 ◆日常生活
・ぞうきんがけ  41kcal
・草むしり    27kcal
・早歩き     41kcal
・階段をのぼる  67kcal

 きびきび動くと、当然ですが消費カロリーは自然と多くなります。特に掃除を積極的にすると、体のいろいろな部分の筋肉を使うことができます。なかでもぞうきんがけは全身を使うので効果的です。面積の大きな窓や手の届きにくい高さの棚をふいたり、買い物帰りに荷物を上げ下げしたりすると、二の腕のシェイプにもなります。会社などでエレベーターを使っている方は、積極的に階段を利用するといいでしょう。体に負担がかからないよう、呼吸を整えてのぼるとよさそうです。

◆軽い運動
・ラジオ体操         41kcal
・ジョギング(120m/分) 63kcal
・腹筋            77kcal
・縄跳び           80kcal

 みなさんがご存知のラジオ体操は、ひとつひとつの動きをていねいに行うことで、カロリーを消費できます。昔を思い出しながら、家族で実践しても楽しいかもしれません。縄跳びは道具の持ち運びがラクなので、場所や時間の自由がききやすいですね。
 近ごろは、カロリー消費を助けてくれるさまざまなグッズが出ています。例えば、カロリー消費計がついた縄跳び。跳んだ回数に対して消費カロリーが測れ、前跳び・後ろ跳び・交差跳びが測定できます。ユニークなのは、消費カロリーを計算してくれるMP3プレーヤーにとりつけるキット。音楽を聴きながら、距離や消費カロリーなどが表示できます。こういった道具があれば、運動する楽しみがさらに広がりそう。
 コンビニのおにぎり1個で約170kcal、おせんべい1枚で約57kcal、ワイン1杯で約70kcal…。ときどきつまみたくなるもののカロリーを記憶しておき、食べ過ぎたら動くようにするといいですね。インターネット上では、年齢や体重などを入力すると簡単に消費カロリーを計算できるWebサイトがあります。情報や道具を上手に利用しながら、無理せず、自分のペースに合わせてカロリー消費にチャレンジしてくださいね。

※性別、年齢、体重などによって消費カロリーには個人差があります。十分ご注意のうえ、自己責任で実践してください。

 脳の活性化に役立つものは?
==================================================================2007/12/4

 熟年世代の中で根強く支持されているラジオ放送。最近はAM放送やコミュニティFM放送などでも中高年以上をターゲットにした番組が人気を呼んでいるようです。
 ラジオを聴くという行為は脳機能の低下を予防する上で大変効果的だと唱えているのが和歌山県立医科大学脳神経外科教授の板倉徹氏です。板倉教授は昨年「ラジオは脳にきく」という本を出版し、注目を浴びました。なぜラジオが脳の活性化に良いのか?興味深い部分を本の中からいくつか抜粋し、板倉教授の主張をご紹介します。

 【脳の働きに関する板倉教授の見解】
 ----脳の中で人間の基本的な精神活動を受け持っているのが「大脳」。視覚、聴覚、痛覚といった身体のあらゆる部分から入手した情報を大脳が集約して身体をコントロールしている。さらに大脳の中でも「前頭前野」が人の意志や意欲をつかさどる部分で、老化に一番関係してくる。筋肉を使い続けないとどんどん筋力が落ちていくのと同様に、この部分も活性化していないと、徐々に「ボーッとした状態」になっていく。特につけっぱなしのテレビを前にときどき居眠りをするようになったら、あなたの脳細胞には危険信号がともっていると思ったほうがいい。----

 【なぜラジオが脳に良いのか?板倉教授の見解】
 ----例えば、テレビのニュースでリポーターが暴風雨の中にずぶぬれになって立ち「前は何にも見えない、まっすぐ立っていることもできません!」と絶叫すれば、その画面を見ている人は皆、同じレベルですべてを了解できる。これは脳の中で視覚をつかさどる後頭葉の視覚野が働いているからだ。ところがラジオでは視覚情報がないため、耳から入ってくる情報を想像で「現場がどんな状況なのか?」を視覚化しなければならない。この視覚化する作業が、脳のあらゆる場所を使っていると考えられる。ラジオの良い点はまだまだある。ラジオを聴きながらほかの作業ができる点、いわゆる「ながら族」である。それがどうして脳の活性化に良いのか?少し理解しがたいかもしれないが、同時に2つの事を行うというのは脳にとってかなり負担のかかるものである。アルツハイマー病の初期段階ではこの行為ができなくなる。ラジオを聴きながら手を動かして炊事をしているというのは大変高度な脳の活動を伴うものである。----

 【脳を刺激するラジオの聴き方…板倉教授の提案】
 ----紙と鉛筆を用意してラジオのニュースを集中して聴くのだ。次に聴き終わったらニュースの内容を思い出して個条書きにする。しかしそれだけでは脳の活性化に十分ではない。次にそれらを絵に表現してみてほしい。例えば宝石店にドロボーが入ったニュースがあったとする。店には空になったショーウインドーと粉々の窓ガラスの破片だけが残った。こうした情景を絵にしてほしいのである。こうすれば脳内のすべてが生き生きと活性化されることになる。----

 東京都老人総合研究所が開発した「認知症予防プログラム」によると『エピソード記憶』を定期的に続けると良い、ともあります。これは、例えば、レシートを見ないで買ったものを思い出し家計簿をつける、2日前の日記を思い出しながらつけてみる、といったプログラム。ほかにも『注意分割機能』といって同時に2つ以上のことをすると効果があるともされています。例えば、魚を焼きながら煮物を作るといった炊事もそのひとつです。ラジオを聴きながら情景を書きとめたり、ラジオを聴きながら手を動かして炊事をしたり、といったことは、この予防プログラムにもかなっているとも考えられますね。
 「前頭前野を鍛えるのにラジオは最適なメディア」という主張、さてあなたはどう受け止めますか?

 昆布
───────────────────────────────2008/05/03
 昆布は、削り節と並んで、和食にはなくてはならない食材の一つですね。昆布には、いろいろな種類がありますが、王様と呼ばれているのが真(ま)昆布です。独特の上品な甘みがあり、まろやかで澄んだダシが取れるので、高級割烹(かっぽう)などではダシとして用いるほか、白身魚をしめるときにも使われます。味のよさで真昆布と肩を並べるのが、羅臼(らうす)昆布。ダシが濁るのが特徴で、ダシの色は薄い黄色。香り高く、コクのあるダシが取れ、真昆布同様、高級ダシに使われます。真昆布、羅臼昆布に次ぐのが、利尻(りしり)昆布。塩味が感じられる澄んだダシが取れます。これら高級昆布はダシを取った後の昆布もおいしくいただくことができます。
 手ごろで使いやすいのは、日高(ひだか)昆布ではないでしょうか。真昆布、羅臼昆布、利尻昆布より甘みは薄めですが、ダシを取るのにも、煮て食べるのにも向いています。長(なが)昆布は、ダシを取るのには適しませんが、煮物にすると軟らかくておいしくいただけます。特に、昆布巻きにぴったりです。(我が家で使っている昆布は日高昆布です。)
 甘みが強く、ねばりが強いのが、ガゴメ昆布。持ち前のねばりを活かして、松前漬けに使われます。
ダシを取った後の昆布も立派な食材。昆布をしょうがとともに、しょう油、酢、砂糖で煮含めれば、昆布のつくだ煮になります。また、昆布を小さく切って、天日に干して乾かして、ミキサーかフードプロセッサーにかけて細かくし、削り節、青のり、ごま、塩、一味とうがらしなどを加えて混ぜれば、ふりかけの出来上がり。ダシを取った後も余さず食べましょう!
   「昆布」  =美肌効果&老化防止!=
----------------------------------------------------------------2007/12/20
 日本では主に、北海道を中心に東北でも生産されている昆布。産地によって種類が分けられ、真(ま)昆布、羅臼(らうす)昆布、利尻(りしり)昆布、日高昆布などがよく知られています。昆布には旨み成分のグルタミン酸が多く含まれ、主にだし用として使われますが、日高昆布は早く煮えるので、煮昆布に適しているともいわれています。体の発育促進や美肌効果が期待できるヨウ素や、老化予防・生活習慣病予防に役立つといわれるアルギン酸やフコイダンなどの食物繊維が豊富。だしをとったあとの昆布は捨てずに煮物やふりかけ、つくだ煮などに利用して、全部いただきたいですね。
 だしをとるときは、水で洗うと旨み成分を逃がしてしまうので、固く絞ったぬれふきんで汚れをふき取ってから、水につけておきます。それを火にかけて沸騰する直前に取り出します。保存は湿気を避けて、乾燥した所に置きましょう。

 【昆布のつけだしの取り方】
http://www.tepore.com/hyper/rcp/c.p-advg.com/adpCnt/r?mid=775492&lid=10

 ▼△選び方ポイント▼△
よく乾燥していて肉厚で香りがよく、褐色でツヤのあるものがよいです。煮物には早く煮える日高昆布を、おいしいだしをとるためには真昆布などをというように、目的によって選びましょう。

  「アサリ」  =タウリンたっぷりで肝臓を元気に!=
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 あさりは、血液中の余分なコレステロールを排出して血液をサラサラにするといわれるタウリンが豊富。タウリンには、肝機能を高める作用が期待でき、お酒を飲むときにあさり料理を一緒に食べると、二日酔いを防ぐといわれています。ビタミンB12や鉄も豊富なので、貧血の予防にも効果が期待できます。
 旨み成分であるコハク酸がたっぷり含まれていて、味噌汁やお吸い物、チャウダー、酒蒸し、あさりご飯などにすると、よいだしが出て、おいしくいただいけますね。砂抜きは、まず、貝同士をすり合わせるように水洗いします。そして、重ならないようにざるに入れ、2〜3%の塩水(水100gに対し塩2〜3gの割り合いで混ぜたもの)に貝がすれすれに浸るようにして、2時間ほど静かな冷暗所に置きます。その後、塩水から引き揚げて1時間ほどざるに入れたまま放置し、塩抜きをしてから調理に使います。塩抜きをしないと、塩味が強くなるので注意しましょう。

 ▼△選び方ポイント▼△
 粒が大きくそろっていて、ふっくらと丸みを帯び、殻の模様がはっきりしているもの、殻を固く閉じ、水に入れると水管を出すものが新鮮です。殻が割れているものや、口を開きっぱなしのものが混ざっていたら、鮮度が落ちているので避けましょう。

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