井原・岡山・総社・福山・神辺・芳井・美星・川上などから千を越える上演回数のベテラン神楽師21名が最初で最後の顔合わせ…。井原放送の4台のカメラが、その全てを収録。備中神楽の魅力を余すところなく映像化した決定版!!

備中神楽の歴史

備中神代神楽…この創始は文化六年、神道重加流国学の西林国橋先生(岡山県高梁市成羽町)の創案により演じられる様になったものです。

岩戸開き・国譲り・大蛇退治の三編らかなる神話劇で、楽しさと面白さを与えてくれる神楽です。また、荒神神楽などで演じられる五行・布舞そして備中神楽独特の吉備津舞は、神代神楽と少し調子を異にした太鼓の調べ、語り口調があります。


歴史的にみると神代神楽と中世系の神楽と二つの流れがあります。 昭和23年、岡山県神社庁所属となり神楽師に認許証を交布し神社に奉納されるようになりました。昭和54年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。


由緒ある備中神楽は、各神社の例大祭に奉納され、いつまでも郷土芸能として人々の心に受け継がれていくことでしょう…。

ビデオ構成


〜榊舞、役指し舞、導き舞、猿田彦舞、岩戸開き〜

備中神楽は、神事を中心とした神事舞と、神話を基に劇風に創作された神能に大きく分けられる。

榊舞から猿田彦舞までが神事であり、祭典の延長として神殿を清め、八百萬の神々を勧請し豊作に対する感謝と家内安全、世界平和などを祈念する。
特に猿田彦舞は、先払いの意味から家屋新築の場合、こけら落とし等によく舞われる。

岩戸開きは、神楽のはじまりとされ、ショーの元祖とも伝えられている。天の岩戸神話に基づく神能舞である。

 


〜国譲り〜

大国主命が、政治をする国土を、高天原の勅使に奉献する物語を劇風に仕組んだ神話劇である。

両神(経津主命・武甕槌命)の舞は、命舞の基本であり、大国主命の舞はゆっくりとした中にも優雅で気品高い舞である。

また、建御名方命(荒鬼)と両神の合戦は、武術が取り入れられ、手に汗にぎる大立ち回りであるなど静動、緩急、軽快、力動、こっけい等合わされていて、老若男女すべての観客を楽しませる。

 


〜大蛇退治〜

素戔鳴命が、高天原を追われて出雲の国へ舞い降り、悲しみにくれていた爺と婆に出会う。事の詳細を聞いて驚き、八俣の大蛇を退治して稲田姫を救うという物語である。

素戔鳴命は、威厳、力動感を持ち能舞の極致を示すものである。

稲田姫は、優美かれんの静かな舞、爺と婆にみるものの哀れさ、対照的な松尾明神のユーモアあふれる笑いの数々、大蛇退治の迫力…。
きわめてバラエティに富んだ構成の妙を得ている。

 


〜玉藻の前〜

我が国の皇室に伝わる三種の神器を奪おうと、唐の国からきた古狐が美女に化けて近衛天皇の妃となり玉藻の前と名乗る。その怪しげな妖気に犯かされて、天皇は大病となり手を尽くすが全快されない。

そこで家臣が易の名人、安部宅を訪ねていき病気の原因を占ってもらう。その結果、四ッ足のたたりと判明し、そこで玉藻の前に疑いがかけられ数々の尋問をし、最後に八呎の鏡の偉徳によって正体が現れ天皇の病気が全快し、国が安泰に治まるという能である。

 


〜吉備津、五行〜

吉備津彦命が、備中国の主宰、岩山明神に依頼され、その使者「内宮姫」より弓矢を渡され、新山にたてこもって邪道を働く温羅(鬼)を神通力によって退治する物語である。

舞台ななめに一反の白布を配し、血吸川になぞらえ、両岸で矢食いの合戦が尾野なわれる行われる。太鼓のはやし声による舞の説明など備中神楽の独特なものである。

五行は、天地万物の主宰者である万古大王が五人の王子に春・夏・秋・冬及び土用の月日の掌務を分配するものである。

 

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